三重県伊賀市。 四方を山に囲まれた豊かな四季のある町で レストランを営んでいます。 自宅裏の小さな畑で栽培する野菜やハーブ、 盆地ならではの気候に育まれた地域の旬、 縁のある方々に届けていただく食材を、 自由な発想で 一皿に仕上げ、 おもてなしをしています。 料理の道に進んで 15年。 様々なお店で見てきたことを自分の軸に、 その日の食材と、 経験の引き出しを掛け合わせて 今日の料理が完成します。 今日の設え、今日の空気、 今日のお客様、今日のシーン、 その中に、そっ
料理を作っていてよくお客様から言われることがある。 『どうやって食材の組み合わせを考えるの?』と。 食材の組み合わせ方は人それぞれ違って、それは感じ方が違うので正解かどうかは私自身も日々勉強だなと感じます。 私が考える料理を構成するために考えてきたことや経験してきたことなど綴っていこうと思います。
現在の私は料理人になって思うことがあります。 これまで料理の世界に入ってからただ料理が好きという理由で続けてきました。テレビなどでも料理を作っているシェフがカッコよく自分もこんな風になりたいと思いながら働いてきました。 勤めているときは自分の知識にはない新しい料理に心を躍らせながら怒られながらも毎日楽しくて仕方がなかったのです。 知識も増え始め仕事がある程度こなせる様になってきてから考え方が変わってきました。 知識が増えた時に何も考えず言われたことをこなす仕事からどう
季節は春になり裏の畑にはたくさんの野菜や花が咲いてきました。 畑からは野菜などの食材だけでなくお花や野草などさまざまなものがお料理を彩ってくれます。 特にお気に入りなのは野菜になる花です。 彩りもよくお花自体にもしっかりとした野菜の味がして面白いです。 普段スーパーや市場で仕入れをしても決して手に入らないものですが育てることでお皿に季節感や思いが生まれます。 世の中は物価高で食材の値段が高騰しており、洋食で使うオリーブオイルも今までの倍近くまで値上がりしてます。 仕
料理を作る上で私が大事にしていることは1皿にどんなストーリーがあるのかを考えます。 美味しい料理を作ることを重点的に考えたとしたら私は都会にでるでしょう。たくさんの人がいる場所でした方が都会価格で勝負でき欲しいものが手に入りやすくいろいろできると思います。 では地方でいいものを作るとしたら何ができるのかを考えたときに、その土地にあった料理を考えていきたいなと思いました。 畑から採れる野菜やその土地で育てられている畜産などそこにはいろんな人が関わって育てられ食卓に並んでい