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家族のサポートに寛大な理解を示してくれるエグゼクティブ達

こんにちは^_^
香月美智子です。
外資系金融企業でのエグゼクティブ・セクレタリーの日々をお伝えしております。


長年企業に勤めていると、同僚の家族やプライベートに様々な変化が起きるのを感じます。

ものすごい勢いでバリバリに働いていた方が、急に体調を崩されて長期療養に入ったり、親の介護で不規則な出勤状況になったり。

社員が苦境に立った時、エグゼクティブ達は全力でサポートをしてくれました。

普段はプロフェッショナルがプロフェッショナルを育てる上で、仕事の上ではとても厳しく指導をします。

時には顔を真っ赤にして厳しく指導をしていたりします。

しかし、健康問題や家族の問題などで困難を抱えてしまったスタッフには、会社からの出来る限りのサポートが得られるよう、エグゼクティブ達は力添えをしてくれていました。


私自身も、エグゼクティブ・セクレタリーとしてのキャリアを積み始めてとても忙しくしていた頃、父が癌の病に倒れ、キャリアをスローダウンせざるを得ない時期がありました。

勤務時間をフレキシブルにしてもらい、必死でセカンドオピニオンを求めて都内の病院を奔走しました。

田舎者の母には都内の病院へと父に付き添わせるのが難しかったのと、母まで病気になってしまってはいけないと考えました。

無事に入院や手術が済んでも、仕事が多忙な中、郊外の病院に通うのは心身ともに疲労困憊でした。

そんな私の姿を見て、アメリカ人の上司は私に休職を進めてくれました。

『家族が一番だろ! いつでも戻れるようにしておくから、今はお父さんについていてあげなさい』

上司の言葉に力が抜けて涙が溢れそうでした。

真剣に休職を考えてみましたが、結局私は働き続けました。

父が病んでいる姿、衰えていく姿が辛く、眠る時も涙が止まらない状況でした。

唯一、仕事をこなしている時だけは、現実逃避が出来ていたので、なんとか母と交代で病院に通い、仕事は続けていました。

悲しい時間を減らしたい、と言って働く私を、上司は温かく見守ってくれました。

私の行動は外国人には理解し難いことだったかも知れません。

しかし、私の知るエグゼクティブ達は、その人の気持ちを、意思を尊重してくれる方ばかりでした。


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