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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ / メトロポリタン美術館
生きられる時間と苦しみの意味
生きられる時間は限られている。
年をとるほど、時間が記憶を変性させることがわかってくる。
いまいやな気分の中にいて
とても辛いと感じていても
10年、20年後、
究極的には死ぬ瞬間に振り返ったときには
痛みのない思い出に変わっているだろう。
大事なことは残る。
いまの苦しみの中で、死に際して残るほど
大事なことがあるとすれば何なのか?
すべてはプロセスだ。
エンディングに意味があるのは、それがエンディングだから。
もし死ぬ日が1日でもずれたら
最後だったはずの日のできごとは、死の1日前に起きたことに成り下り
死ぬ前のすべてのことの中に包含されてしまう。
一方で、死はいつでも起こりうる。
毎瞬毎瞬が『死ななかった』という事実の連続だ。
次の瞬間、死ぬかもしれない。
次の瞬間とは、ほぼ今、だ。
つまり、どんな時でも、いま、死ぬかもしれない。
死はそれほど身近なものだ。
だから、生きているこの瞬間は貴重だ。
この瞬間がエンディングである可能性に自覚的であろう。
この生を無駄遣いしないように。
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