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花に集まる生き物たち

雨の被害、皆様のところは大丈夫でしたか。

当地方、ニュースでさんざん地名が出てきたので、実家から心配する電話がいくつも留守電に入っていて、特に母には大変な心配をかけてしまいました。避難指示が発令されたその日は、私は朝から仕事に出ていて留守だったのですが、そんな日に仕事に行っていると思ってもいなかったようで・・・・仕事に行っていたの???と難してないの?ととても驚かれました。

避難所が開設されたところはかなり限られていて、ごくごく一部のみ。この辺りは、歩いていけるような距離に避難所がなく、これじゃとてもじゃないけど、避難出来ない人ばかりだし、危険区域がどこからどこまでなのか、ネットを見られない人は全くわからないじゃないのと、避難指示との現実との剥離の大きさに、愕然としていました。河川の氾濫の心配はないところですが、土砂災害の危険区域になっていますので、降り続く雨の量が多いとそれが心配になります。

今日は一旦雨が上がりましたが、明日からまた大雨予報です。これから雨雲がかかる地域の方は、どうぞお気をつけくださいませ。

さて、今日の写真ですが、こちら、チョウトンボです。

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一眼レフで写真を撮り始めて以来の念願だったチョウトンボを、やっと捉えることが出来ました。東京都内の公園で、何度か優雅に飛ぶその姿を見かけたことはあったものの、遠すぎ&留まることがなく、ただその姿を見た、というだけで終わってしまい、以来なかなか出会うことすらなかったんですが、先日、雲仙に行く途中に蓮の花を見に立ち寄った諫早の唐比蓮園で、蓮の花に留まるその姿を見つけて、花よりも、トンボばかりを追っていた、というね。

青紫に輝くその美しい羽の持ち主は、♂です。雌は黒く光る羽を持っているそうですが、今回は雌は見つけられずでした。


最初見つけたときは、後ろ姿しか撮れませんでしたが、なんとか正面から捉えたくてウロウロしていると、まだまだ他にもいました!

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正面から、顔も青いんだ、そして、目が赤いんだ、と顔をバッチリ捉えられたところで、今度は、蓮の花の、蕾に留まっている姿を捉えたい、という欲が出てきました。

こうなると、もう蓮の花どころではなく・・・笑

相方には、さんざん、蓮の花を撮りに来たのに~って笑われましたが、いや、もう蓮よりこっちでしょって。というよりも、そもそもが、既に午後もいい時間で、蓮の花を撮るのが目的なら時間的に遅すぎだったこともあってね。

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そうして、見つけました!蓮の花の蕾に留まるチョウトンボ。

いや、でもこの角度じゃなくて、もう少し寄りたい・・・恐る恐る近づいていきます。

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後ろ姿。

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横から。

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正面は、足場が悪く狙えませんでしたが、でも、たくさん、撮らせてもらえて、大満足です。

そして、この日は、更に、貴重な?トンボに出逢えました。

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これです。ウチワヤンマ、といいます。

私は名前すら知りませんでしたが、私がトイレに行っている間に、子供の頃に図鑑で見た、ウチワヤンマらしきトンボがいる!と相方がいうのです。尻尾の方に、ウチワみたいなものがあるので、ウチワヤンマと云う名前が付いたそうですが、その特徴を聞いて、蓮池を歩いていると、あれ?なんかそれらしきトンボがいるなぁって相方に声を掛けると、居た!あれ、そうだ!ウチワヤンマだ!と。

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横から。

以下は、Finepixの望遠でとらえたウチワヤンマ。

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九州では、数が少なくなっているようです。


トンボ狙いじゃなかったんですが、かねてから逢ってみたかった貴重なトンボに出逢えて興奮状態の二人でした(笑)

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そしてこちらは、鹿子百合とクロアゲハ。

長崎ではよくよく飛んでいてキアゲハよりも見かけますが、関東から来られた方は、大抵クロアゲハの多さに驚かれますね。私も最初はクロアゲハが沢山いる!と興奮してましたが、今じゃ、全く動じなくなりました(笑)

でも、花を撮っていて、一緒にその姿をおさめられると嬉しいのです。

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ちなみに、今は花期を過ぎてしまいましたが、日本では野生の鹿子百合は、主に薩摩半島から長崎県沿岸といった九州の一部と、愛媛県や徳島県の山間部といった四国の一部でしか見ることが出来ません。白地にピンクの斑点が可愛らしい百合の花で、カサブランカの原種といわれています。

長崎県は西海市や佐世保市の市花になっていますが、猪に球根を食べられたりしていて、県内でも、数が減ってきています。

写真を撮ったこの辺りは、まだまだ毎年沢山の鹿子百合が見られるところです。九十九島の島の中にも自生地があり、時期には遊覧船からも見ることが出来るそうですが、私はその時期の遊覧船にはまだ乗ったことがありません。一部が、九十九島パールシーリゾートの園内や、九十九島動植物園に移植され、花を楽しむことが出来ます。それから、駅に近い、佐世保川沿いの佐世保公園の一角にも植栽されていますが、数は少ないです。

花期はウィキベディアには7月から9月となっていますが、遅くても8月上旬ぐらいまでかなと思います。それ以降はちょっと厳しいです。

今年は、タイミングが合わなくて、あまり花の状態のいいときに撮れませんでした。また、来年も可憐なその姿に出逢えますように。

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佐賀県杵島郡白石町の蓮根畑。観賞用の蓮ではなく、食用の蓮池です。

その数に、広大な蓮池に圧倒されます。まだ時期が早かったので蓮が低いですが、最盛期になると、背丈ほどの高さになり圧巻です。

この辺りは、今回の豪雨による浸水被害が多いところかもしれません。

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奥に見えている山は多良岳です。

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食用の蓮根の花は、綺麗な白でした。

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白石町には、水田も広がっていました。6月だったので、まだ稲も小さく、空の写り込みが綺麗でした。


読んで頂いてありがとうございます。ご縁に感謝します。頂いたサポートは、フィルム写真を今後も撮り続けていく活力や、美味しくて身体にも良い食を広めていく活動に使わせて頂きます。