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子育てで、『今』できることは?

昨日今日は、小川大介さんの『頭のいい子の親がやっている 見守る子育て』を読みました。小川大介さんの本は大好きで、何冊か読ませて頂いたことがあるのですが、この本もとても良かったです。
文字が詰まっていないので、とても読みやすく理解しやすく簡潔に書かれていました。

頭が良くなる三原則プラス1として、
①認める②見守る③待つ+期待する
ということが書かれています。
また、好きな遊びからわかる学びのスタイルという表があるので、自分のお子さんに合ったスタイルに気づくことができます。

私自身、勉強が好きな方なのですが、子どもはテレビや YouTube、 他の遊びなど勉強よりも楽しいことを優先しがちです。
ですが、勉強がもたらしてくれるものを親自身が理解し、子どもに教えることができれば子どもも勉強に対してポジティブな考えを持ってくれる可能性があります。
私も気づいていなかったのですが、勉強には

①知識を身に付けること
②これは何でだろう?どうしてだろう?と疑問を持つ

ことの、大きく二つの要素があります。
子どもがなぜ?と思った時は、三つの疑問を解決するための手段を教える必要があります。

①調べる
②既に知っていることをもとに推察をしてみる
③話し合う


情報を取り入れる技術を、子どもと一緒に実践をしながら、自分で調べることができるように働きかけていきます。

この本で、私が勇気づけられたのは、子どもも苦手を克服するよりも得意を伸ばす方が将来に有利ということです。
子どもはとことんいびつでいいのです。これを、有名進学校でも進めているというのは、 素晴らしいことだと思いました。
というのも、 子どもに限らず大人だって得意なこともあれば苦手なこともあります。
苦手なことを頑張ると、どうしても疲れてしまうし、どこかにしわ寄せが行きます。無理してしまうと心身ともに疲れてしまいます。
子どもに、そんな無理を強要したいでしょうか?
私はしたくありません。
得意なことを伸ばしてあげようという気持ちでいれば、子どもの得意なことに自然と目が行きます。
何にフォーカスをするかということですね。

子どもの苦手ことを伸ばそうとすると、子どもの苦手にばかり目を向けてしまいます。
そうすると、子どもを注意することが多くなります。注意ばかりしていれば、子どもも自己肯定感を育むことができませんし、親としても、この子は大丈夫だろうか?と心配ばかりが募り、その結果、できない子どもへのストレスが溜まります。
それでは、いい親子関係が築けるとは思えません。
親も子どもも辛くなる一方ですよね。
だとすれば、辛くなる道を選ばず、子どもの良いところを見ることで、楽しい道を選ぶことができます。それは親にとっても子どもにとっても幸せな道だと思うのです。
苦手なこと。それがずっと苦手だったとして、子どもの人生が最悪なものになるのでしょうか?
意外と、『最悪なもの』とまでにはならないのではないでしょうか?
雑誌、書籍、インターネット等、その情報に沢山触れることができる現代、隣の芝は青く見えるとはよく言ったもので、切り取られた一部を見て、うちの子はそれと比べてできていない、うちの子は正解を出せていないと悲観する。
そして焦る気持ちも、分かります。

でも、子どもに失敗や経験挫折する経験を、全くさせないように親が先回りすることが、本当に良いことなのでしょうか?
親がフォロー出来る時に失敗や挫折させてあげるのも、『良い経験』と、考えるのはどうでしょうか?
人生で一度も失敗しない人なんていません。私なんて失敗だらけです。
でも、ゲームみたいに、一回失敗したらゲームオーバーなんてことありません。
それでも人生は続いていくんです。
失敗した後、どのように立ち上がるのか?その経験を小さい頃からさせてあげられる、そこから一緒に立ち上がる経験をさせてあげられるのも、親だから出来る事なのではないでしょうか?
子どもの「やりたくない」という言葉の後ろには、「不安で自信がない。」という気持ちが潜んでいるかもしれません。
でも、不安で自信がないところから、
「やってみたら意外とうまくいった!」
「今回はうまくいかなかったけど、こうすればうまくいきそうだ!」
そういう思考を育ててあげられれば、子どもは生きやすくなるのではないでしょうか?

子育ては、自分育て。とはよく言いますよね。
自分も出来ていない事がたくさんあります。
自分も満たされていない事、失われてしまったことが、たくさんあります。
私のような失敗をさせたくない。もしくは、私のように成功して欲しい。
それぞれ、色々な思いがあると思います。
それを、子どもと一緒に育てていけば良いのではないでしょうか?

人生に一つの正解なんてありません。
みんな違う人間なのですから、それぞれに自分なりの正解、自分なりの幸せがあると思います。
それで良いのではないでしょうか?
一つしか正解がないと思ってしまっては、辛いのではないでしょうか?

子どもは、自分とは違う人間です。
私の幸せと、子どもの幸せが違う事もあります。
子どもは小さいけれど、ちゃんと一人の人間として、人生を生きています。
その子どもを、よく観察することが重要です。

いかに愛情を伝えて、本人の良いところどれだけ伸ばしてあげられるか?
親にしかできないこと、親だからできること。
愛しい愛しい子ども。
だからこそ、『今』できることを。

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