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Ad-Virtuaとフリーゲームサイトを利用したブラウザゲームの収益化

『「アドバーチャ」を使って、あなたのメタバースから収益を生みましょう』との触れ込みの「Ad-Virtua」。

その「Ad-Virtua」を利用したブラウザゲームの収益結果をお伝えするとともに、収益まで結びつける方法をお伝え致します。

アプリゲームを作ったけど上手く収益まで結びつかなかった、スマホ用ではなくもっと自分が望んだゲームを作り、収益を得たいという方に読んでいただきたいです。

私が「Ad-Virtua」を利用しフリーゲームサイトに公開したゲームは「StardustWar」という縦スクロールのシューティングゲームです。

StardustWar

GooglePlayでゲームアプリとしてリリースしていたのですが、ほとんどダウンロードされませんでした。
バナー広告を貼り付けていたのですが、ダウンロードもされないので収益は0円です。

GooglePlayでゲームアプリをリリースしたのはこのゲームが3本目で、時間をかけて作成したにもかかわらず、結果は残念なものでした。

ゲームアプリを作成していて感じる大変な点のひとつは、GoogleStoreでアプリをリリースするために申請するGoogleConsoleにあると思います。

・アプリをアップロードしても審査が完了するまでに時間がかかったり、審査が途中のまま止まってしまったりする。
・リリースしているアプリに対して再度更新を要求される。
・iosアプリは毎年99ドルの登録料がかかる。(これはAppleStoreでしたね)

それに比べてブラウザゲームは画面も大きく使えるし、操作にキーボードも利用出来る。より自由度の高いゲームが作れます。
そしてフリーゲームサイトへの投稿は基本無料です。

しかしブラウザゲームを作成して収益を得ようと思ったら、
・広告が貼ってある自分のWebサイトに公開してプレイしてもらう。
・ダウンロードゲームとして販売をする。
となるのでしょうか。
自分のWebサイトへの誘導も時間がかかるでしょうし、無名のダウンロードゲームにお金を出してくれるユーザーは少ないでしょう。

そこでフリーゲームサイトの存在があります。
もともとサイトの利用者は多く、ブラウザゲームの投稿も簡単です。
労力をかけて作ったゲームがプレイしてもらえる可能性は極めて高いです。

そして出来れば、そこに収益がついてくれば言うことがありません。
周知の部分はフリーゲームサイトがまかなってくれるので、あとは魅力あるゲームを作ることに注力が出来ます。そのゲームが遊ばれるかどうかは自分の実力次第なので公平だと感じられます。

ここからお伝えすることは有料となります。
その内容はAd-Virtuaの利用の仕方と私のゲームにおける収益結果です。
そして使ってみたアドバイスをお伝えすることが出来ます。

簡単に大きなお金を稼ぐような話ではありませんが、好きでゲーム作りをしていて、そこに少しでも収益を期待したい方には有益な情報だと思えます。

◆投稿したフリーゲームサイト

まずは、私がゲームを公開したフリーゲームサイトを紹介しておきます。
「Unityroom」
「itch.io」
「Plicy」の3つのサイトです。

◆Ad-Virtuaを使う

まずは「Ad-Virtua」の公式サイトに行き、自分のゲームに「Ad-Virtua」を表示出来るようにしましょう。
手順はここでもお伝えいたしますが、「Ad-Virtua」サイトに詳細なドキュメントが掲載されています。
サイトの左側メニューに「ドキュメント」→「開発者マニュアル」をクリックすると手順が説明されます。手順自体も非常に簡単です。

その手順をここで説明致します。
●会員登録

サイトの画面

画面の青い部分「今すぐ会員登録」をクリックします。

●ログイン画面
ログイン画面が表示されますので、必要事項を入力しましょう。

会員登録画面

●開発者マニュアル
会員登録が終わりましたら左側メニューの「ドキュメント」、「開発者マニュアル」をクリックしてドキュメントを開きましょう。
以降はドキュメントに沿って補足を交えながら説明して行きます。

Step1.アセットのダウンロードを行います。(サイト内にリンクが貼っています)

Step2.開発者ダッシュボードに移動

Step3.プロダクトの作成(プロダクトとはモニターを設置したいゲームのタイトルです)

プロダクト新規登録

プロダクト作成画面ではURLの記入があります。このURLはAd-Virtuaを設置したゲームがプレイ出来るURLを入力します。
※「Unityroom」に投稿したゲームの場合は「Unityroom」の自分のゲームのURLを記入します。
URLがまだ存在しない場合(フリーゲームサイトへの登録がまだの場合)は、プロダクトを作成した後からでも入力出来ます。

Step4.ユニットの作成
ユニットとはゲーム内に設置したモニターのことを指します。モニターとはAd-Virtuaの広告が表示されるオブジェクトです。
「Ad-Virtua」の審査時に、ゲーム内に設置したモニターの場所を記入する必要があります。

本来はメタバース空間(3D空間)に設置することを前提としている広告ですので、3D空間でモニターが見える場所までの移動方法を記入するようです。

ですが、ここでは2Dゲームへの設置を説明しています。
私のゲームは2Dゲームで、バナー広告のように常時画面の左上に表示していました。(下の画像を参照、左上の赤枠がAd-Virtuaの広告です)
ですので設置場所には「メインゲーム画面の左上」と入力しました。

画面左上の赤枠が広告です

Step5.ユニットIDの取得
ユニット作成後、ユニットIDが設定されるので、このIDをUnity内で使用します。

プロダクト一覧画面

上記の画面はプロダクトの一覧画面です。
私のゲームでは、プロダクトに2つユニット(モニター)を設置しているので、ユニットが2つ表示されています。(1つのモニターは常時表示、もう1つは普段は隠れていて条件により表示される)
塗りつぶしてはいますが、本来はユニットIDの箇所に英数字でユニットIDが表示されています。

Step6.UnityPakageのインポート

Unityの画面

Step1でダウンロードしたアセットをインポートします。
画面上部の「Assets」ボタンから「Import Package」→「Custom Package...」と進みファイルを選択する。ウィンドウが出ますので、「Import」をクリックすると、Unity Packageのインポートが完了します。

Step6.PrefabをSceneに設置

PrefabをSceneに設置

プロジェクトウィンドウのAssets配下にAd-Virtuaフォルダが生成されていますので、そこに存在するAd-Virtua.prefabをシーンの任意の場所に配置します。

これでゲーム内へのモニターの設置が完了しました。
配置しますと初めはブルーの面が見えています。
モニターAssetは、白い面が表面ブルーの面が裏面となるので、設置当初は裏面が見えていることになります。
動画が流れるのは白い面です。ブルーの面には動画が流れません。
2Dゲームへの設置でしたら常に画面が見えていれば良いので、配置した時点で白い面が見えるようにしましょう。

Ad-VircuaオブジェクトのInspector

Ad-VircuaオブジェクトのInspectorでRotationのYを180に設定します。
白い面が表になります。
モニターの位置(Position)、サイズ(Scal)は、通常のオブジェクトと同じように設定が出来ます。

サイズと位置は、広告収入に関係するので後ほど解説致します。
今はゲームのプレイに影響がないように自分の好みの位置に配置してください。
他のオブジェクトに隠れるようでしたら、PositionのZを変更してください。表に出てきます。

Step8.Display選択

Displayを選択

ヒエラルキーウィンドウの「Ad-Virtua」をクリック、その配下の「Display」を選択します。

DisplayのInspector

DisplayのInspectorウィンドウで、「AdPlay」「Advirtua Unit ID」にStep5で取得したユニットIDを入力します。(コピペでOKです)

UnitIDの下の欄の「Target Camera」については、デフォルトのメインカメラを使用する場合には設定不要です。

その後UnityEditerをGameモードにして頂き、Ad-Virtuaのカラーのロゴが流れたらOKです。
もしゲームが完成していて、フリーゲームサイトに投稿すれば、審査完了後に広告が表示されるようになります。
フリーゲームサイトに投稿をすれば投稿ゲームのURLが得られます。
そのURLをStep3のプロダクトの作成に戻り、入力することになります。

次の画像ですが、設置したモニターの画像です。
上の画面がカラー画面で設定OK(広告が表示される)の状態、下の画面が白くで設定NG(広告が表示されない)の状態です。

白くてNGの場合は、設定したIDの確認やモニターの位置やサイズを変更してみてください。UnityのGameモードで確認が出来ます。

Ad-Virtuaロゴ

Step10.審査依頼
モニターの設置・公開後、ダッシュボードのユニット詳細画面に戻り、「審査依頼」ボタンをクリックしてください。
サイトによりますと「通常3日以内に審査が完了します。」と記述があります。私の場合も3日経過後に審査を通過しました。
審査が通ると通知は無く、設置したモニターに広告が表示されるようになります。

ここまでは、少しの補足がありますがAd-Virtuaのサイトにある開発者ドキュメント通りです。
Androidアプリやiosアプリをリリースしたことがある方にすれば、簡単に思えたと思います。


◆広告設置したゲームの収益

ここからは、私のAd-Virtuaによる収益をお知らせします。
●収益結果
結論から申しますとAd-Virtuaを設置してから(2024/1/6~2024/1/15)の収益は

通算収入

・常に表示されているモニターが235円
・隠して表示しているモニターが8円
合計243円
です。

がっかりされた方も多いかと思います。
ですが、この金額は私が投稿したゲームの出来(プレイされた回数)を反映した金額です。
ここから先の文章を読んでいただき、良いゲームを作成、多くのユーザーさんに遊んでいただけたら収入は10倍、100倍と上がって行きます。

●広告再生数

広告再生数

Ad-Virtuaサイトのダッシュボードからデータを確認出来ます。
上の画像は、2024/1/9~2024/1/15までの7日間のデータです。
ゲームを投稿したのは2023/12/30日、広告が表示され始めたのは2024/1/6日です。

上の画像のグラフは広告再生数です。
グラフが2本あるのは、2つモニターを設置しているからです。
赤い色のグラフは初期から設置していたモニターで、画面の左上に常に表示されているモニターです。
再生数は1日で約20回~約90回と幅があります。
休日に再生数が増えるようです。

青い色のグラフは後から設置したモニターです。
設置開始時の1日間(2024/1/13)は、画面右上に常に表示していたのですが、思ったより再生数は増えませんでした。
そのためモニターを隠し、イベント時にだけ表示するようにしました。(リワード広告のような動き)(2024/1/14から隠して表示)
隠した後は、常に表示しているモニターと同じ再生数が表示されるようになりました。

●広告収入

収入

一番気になる広告収入が上の画像のグラフです。
常に表示されているモニターの収入が赤い折れ線グラフです。
収入は広告再生数と一致しています。再生数が多ければ収入も増えます。
2024/1/12は再生数が約90回、収入が約35円です。
再生単価の求め方ですが、Ad-Virtuaのサイトにあるガイドラインの内容を以下のように抜き出してみました。

①遮蔽物がなくて見やすい場所に、大きく設置されていると評価が高くなります。
②1つの大きなモニターを設置する方が、複数の小さなモニターを設置するよりも評価が高くなります。
③バナー広告のように常に画面に固定する方式の場合、かなり大きく設置(常時画面の6分の1程度占有が目安)いただかない限り評価が低くなります。

「評価が高くなる」とは1回の再生数に対する収入額だと思います。
「評価を高くする」ためにはモニターが他のオブジェクトで隠れることなく、複数ではなく1つの大きなモニターの設置が望ましいようです。

また、一定時間内には同じユーザーからは収益化されない仕組みになっているそうです。
バナー広告のように常時表示して、繰り返し広告が再生されていても、一定時間内にあっては1回しか再生回数がカウントされないのだと思います。
※1回の広告はだいたい15秒の再生だそうです。

私が投稿したゲームのプレイ数と広告再生数がほとんど一致するのは、そのためだと思います。(一人のユーザーが長い時間プレイしても広告再生数は1カウントしかされていない)

●広告再生総数

広告表示回数と
視聴完了割合

上の画像もダッシュボードに表示されるグラフです。
上の円グラフ2つが広告再生の総数を表しています。
常に画面左上に表示しているモニターは右側の円グラフです。広告再生総数は540回です。(2024/1/6~2024/1/15の期間)

隠して表示しているモニターが左側の円グラフです。広告再生総数は162回です。(2024/1/13~2024/1/15の期間)

下の画像の視聴完了割合は、1回の広告表示を最後まで視聴した割合を示しています。1回の広告表示時間は15秒だそうです。

隠して表示しているモニターは上のグラフで、視聴割合は25%。
常に表示しているモニターは下のグラフで、視聴割合は54%。

ゲームのプレイを継続していれば、1回の広告時間15秒は見ていると思いますので、半数はゲームをほとんどプレイせずにゲームから離れたのではないでしょうか。遊んでもらえないのは悲しいことですが。

◆フリーゲームサイトのデータ

●Unityroomのデータ

Unityroomに投稿したゲーム

上の画像はUnityroomに投稿したゲームのデータ画面です。
投稿日時は2023/12/30、更新日時は2024/1/14、閲覧数は892です。
広告が表示され出したのは2024/1/6からですので、Unityroomの閲覧数とAd-Virtuaの広告再生総数は一致しません。

●plicyのデータ

plicyに投稿したゲーム

上の画像はplicyに投稿したゲームのデータ画面です。
プレイ回数は191回です。

●itch.ioのデータ

itch.ioのゲーム画面

上の画像はitch.ioのゲームデータ画面です。
投稿は2024/1/4です。
89ビューがゲームの紹介ページを見た回数だと思います。
ブラウザでの再生が36回で、この回数がプレイ回数だと思います。

まとめますと
・Ad-Virtuaのダッシュボードの広告再生数(常時表示のモニター):540回
・Unityroomの閲覧数:892回
・plicyのプレイ回数:191回
・itch.ioのブラウザ再生回数:36回

3つのフリーゲームサイトの閲覧総数は、1119回です。
※補足として、plicyとitich.ioはプレイした回数だと思いますが、Unityroomの方は、ゲームの紹介画面を見ただけでプレイはされていないかも知れません。

視聴完了割合が54%ですから、
・1119 × 0.54 = 604.26
広告再生数540回はだいたい合っているかと思います。
1プレイで1回の広告再生のカウントとなっているのではないでしょうか。

●広告利用のポイント
Ad-VirtuaサイトのガイドラインとQ&A(ページ下に一部を載せています)を踏まえて広告の利用のポイントをまとめてみました。

・3D空間への設置であれば、遮蔽物や表示の大きさに気をつける必要がある。
・2Dゲームへの設置は、バナー広告のように常時表示出来る。
ゲームのプレイに影響がないような位置と可能な限り大きなモニターを設置した方が良い。(Ad-Virtuaサイトによると常時画面の6分の1程度占有が目安。結構大きい)

私のゲームではモニターの大きさは、全画面の9分の1程度です。その大きさで上記で示した収入になります。
自分が設置するモニターの大きさの目安になるのではないでしょうか。

◆投稿するフリーゲームサイトについて

最初に踏まえて置きます。Ad-Virtuaのプロダクト作成の際、ゲームがプレイ出来るURLを入力しますが、違うURLのゲームでも同じユニットIDを利用して良いとのことです。(最初にUnityroomで申請したら、そのゲームをそのまま別のフリーゲームサイト(plicyなど)に投稿しても大丈夫)

私がゲームを投稿したのは「Unityroom」、「plicy」、「itch.io」の3つのサイトですが、全て同じユニットIDです。
それぞれのサイトに投稿する時もサイトごとにユニットIDを変更する必要はないので投稿が楽です。

それぞれ利用してみた特徴を伝えますと
●Unityroom
投稿されているゲームの閲覧数を確認しても利用者が多いです。
投稿されるゲームが多く、自分のゲームを投稿しても埋もれる可能性が高いと言われています。
ですが、閲覧数が多いと更に閲覧数が伸びる傾向があり、息の長いゲームが多いです。
また、評価数・コメント数も表示されますので、ここの数字が多ければ更に閲覧数が増える要素となります。友人などに評価やコメントをしてもらって良いと思います。

ゲームのアイコンはとても大事です。サイトに並べられた投稿ゲームのアイコンを見て利用者は遊ぶゲームを選びます。アイコンに魅力がなければ、閲覧さえしてもらえません。

アイコンにはGifが使えます。出来るだけGifを使って数あるアイコンから興味を引かせる必要があります。
自分もアイコンをゲームとは関係のない女の子に変えたら閲覧数が伸びました。(ゲームイメージには合っている)

アイコンの画像は生成AIで簡単に作成出来ます。
・生成AI画像作成サイト「PixAi

アイコン画像

前振りでアイコンが大事と言いましたが、もっとも大事なのはゲームの魅力でしょう。

何度もプレイしてもらえるゲームは広告再生数が伸びます。
Unityroomのサイトの中では10万単位の閲覧数のゲームが多くあります。もし広告を張っていたら閲覧数の半分の額は収益となりそうです。
この単位の閲覧数を目指してゲームを制作すると意欲も湧きそうです。

閲覧数の多いゲームを見ていると何が魅力なのかも分かって来ます。
・ヴィジュアル(好まれる絵柄がある)
 ・キメキャワ♥限界ビートちゃん!!
私のゲームと投稿時期は近いのに閲覧数は100倍です。

・インパクト(絵柄はチープでも印象的)
 ・出過杉くん
そのインパクトでネット上でも話題になっていますね。閲覧数は約60万です(2024/1/16)。

・シンプルだけどゲーム性が高い
 ・とーほく!ブーメランナー
横スクロールのアクションゲームです。プログラミングが優れてるのでしょうか、キャラの動きも良く高品質です。面白いです!!。

・オリジナリティの高いゲーム(カードゲームなど)
 ・ローグライクカードバトル
カードゲームバトルです。一見してルールが理解出来るわけでは無いですが、遊んでいる方の反応は良いですね。ご自分でルールを深めてゲームを作りたい方はこのスタイルが良いのでは、閲覧数も多いです。

・二次創作のゲーム(初音ミクなど)
 ・バック・グラウンド・メモリー / 初音ミク
初音ミクを操作する横スクロールゲームです。
二次創作のゲームですが、ゲーム自体の出来も良くファンの方には好まれ、そうでない方も楽しめるゲームですね。

上記のゲームを見てみても閲覧数の多さとゲームの規模には関係がないようです。短期間の開発期間でも魅力あるゲームが作れるのではないでしょうか。

また、一度投稿したゲームのブラッシュアップも良いと思います。
更新するとサイトを訪れた人の目に留まりやすいようです。
質をあげて長く遊ばれるゲームにすることも収益を増やすことにつながります。

更新を続けることと逆になりそうですが、1本だけでなくゲームの投稿数を増やしても、広告収入が増えることとなります。質より量でも挑戦出来ます。

あるいは、自分の作りたい作品をとことん追求して作ってみるのも良いかと思います。修正を続ける間も広告収入は入って来るので、長い開発期間となっても苦悩が減るかも知れません。
そして、自信のある作品が出来上がったら、ダウンロード作品として他のサイトで販売してみる手もあります。

Unityroomはサイト利用者も多く、利用マナーも良好に感じます。
ブラウザゲームでの広告も集客率の高いこのサイトがあるから成立すると思えます。

●Plicy
Unityroomに比べるとサイトの利用者は少ないようです。
ですが、サイトの作りもしっかりとしており無料で利用が出来ます。
実況機能や投げ銭機能も備わっており、もっと成長して欲しいサイトではあります。

Ad-Virtuaの広告申請はPlicyを初めにして、審査が完了されたらUnityroomに投稿するのもひとつの手かと思います。
投稿初期は閲覧数が得られます。その期間に広告が表示されなければ、もったいないかも知れません。
そう考える方は投稿順を考えてみてはいかがでしょうか。plicyには失礼ですが。

●itch.io
世界的に有名なサイトでプレイ数も期待していたのですが、なかなか難しいようです。
数多くのゲームが投稿されるので、瞬く間に埋もれてしまうようです。
投稿したゲームにitch.ioのアセットを使用している場合は、そのアセットのクリエイターにコメントをしてゲームを紹介してみることをおすすめします。
そのクリエイターが反応してくれた場合、コレクションに加えてもらえます。そうしますとその経由でアクセス数が増えます。

サイト利用者も多いので可能性は秘めているのでしょう。
ゲーム紹介のページを英語を駆使して見栄え良くするのも一つの手だと思います。


◆まとめ

ゲームアプリによる広告収入や課金に比べると期待出来る額ではないと思います。
私はゲームアプリは制約も多くゲームの作りづらさを感じていました。
それに比べてブラウザゲームは自由度も高く、自分が望んだゲームが作りやすいです。
創作の楽しみの上に収入が得られる。作り手のスタイルによってはそれで良いのではないでしょうか。

私も知らなかったのですが、フリーゲームサイトの利用者は作り手遊び手も多いのだと思います。個性的なフリーゲームの世界は、ゲームの面白さを再発見出来る世界だと感じます。

Ad-Virtuaのような広告表示が永続的に利用出来るように、広告主が増えて欲しいです。


補足ではありますが、Googleの広告にH5ゲーム広告というものがあります。2024年末に正式にリリースされ情報も少ないのですがブラウザゲームに表示出来る広告のようです。
Googleの広告であれば広告主に事欠かず、収益も高くなりそうですが、利用するのがもっと簡単になれば良いと願うばかりです。


◆収益に関する広告表示条件

Ad-VirtuaのサイトのQ&Aに表示広告の収益に関する記載があります。
広告を利用する上での理解につながると思いますので以下に引用致します。

Q.収益を上げるためのコツはありますか?
A.
開発者様が得られる収益は、以下の式で決まります。
①再生単価×②再生数×③再生完了率
この3つを最大化することを意識いただければと存じます。

①再生単価
再生単価は、「A. 良い場所にモニターが設置されているか」×「B. 広告の需要があるか」の2点で決まります。
Aについては、ユニット作成時の審査で最初に評価されます。その後も特定のタイミングで再審査が入り、評価が更新される仕組みです。基本的には、遮蔽物がなくて見やすい場所に、大きく設置されていると評価が高くなります。1つの大きなモニターを設置する方が、複数の小さなモニターを設置するよりも評価が高くなります。背景に溶け込ませるのではなく、バナー広告のように常に画面に固定する方式の場合、かなり大きく設置(常時画面の6分の1程度占有が目安)いただかない限り評価が低くなります。また、モニターの視聴をユーザーの意思で辞められない場合(モニターを視聴させる以外の理由で辞められないのであればOK)も評価が低くなります。

すなわち、ゲームの背景に溶け込んだモニター(ゲーム内のテレビ・屋外ビジョン等として設置)を、同時に見られるのは1つだけにして、なるべく大きく(目安として、ユーザーの意思で画面の最大2分の1以上の面積をモニターが占有できるようにすること)、かつ自然に見てもらえるような場所(ユーザーの意思で離脱ができる場所)においていただくことが最も理想的です。

Bについて、広告の設置場所を変更していなくても、広告の出稿が増えれば単価が増加することがあります。

②再生数
多くの人の目に触れる場所にモニターを設置しましょう。プレイヤーのカメラに写ってない場所にモニターを設置しても、再生数にカウントされませんのでご注意ください。

③再生完了率
ループする広告が流れますが、1ループ完了するまで収益化されません。1ループは最大15秒なので、15秒以上シーンの切り替わりがない場所に設置いただくことを推奨しております。(ただし、動画を見せるためだけに切り替えをできなくするようなケースは単価が低くなります。)
また、一定時間内には同じユーザーからは収益化されない(再生完了にカウントされない)仕組みになっています。15秒ごとにシーンをリロードしても、何度も収益化されるようなことはありませんので、ご注意ください。


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