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オランダからこんにちは!#4 ‐言語編‐

連載4回目。今回のテーマは「言語」です。

みなさん、ご存知でしたか?

実は、オランダはイギリスやアメリカなどの英語圏を除いて、世界でもトップクラスに英語が通じる国なのです。昨年のEF英語能力指数国別ランキングでも堂々の第1位に輝きました!年齢や職業に関係なく、国民の90%以上が英語を話せるようです。

私の周りでも、謙遜して「英語は上手じゃないよ~!(照)」というオランダ人はいても(←それでも普通に上手。笑)、「英語が話せない…。」というオランダ人に出会ったことは今のところありません。市場の魚屋のおじちゃんにも普通に英語が通じます!

そんなオランダでは、「オランダ語」が公用語として使われています。日本にいると普段の生活ではまず聞くことのない言語のひとつですよね。英語が通じるからという理由で、オランダ語を勉強しようとしない外国人も沢山住んでいますが、私はその国でいくら英語が通じようと、住まわせてもらっている限りは、現地の言葉をリスペクトして習得しようとする姿勢が大事だと個人的に思っています!それに、言語ってその国の文化そのものを表しているから面白いんですよねー。

さて、何だか持論を熱く語ってしまいましたが、ここからはオランダ語がどんな言語なのか、また、忘れがちな日本語とのつながりについても触れながら、紹介していきたいと思います。

*「オランダ語」ってどんな言語?*

世界中でオランダ語の話者は、約2360万人存在すると言われています。オランダ国内はもちろん、ベルギー(主に北部)、南米大陸の北東部にあるスリナム共和国などでも公用語として使われています。

少しだけ言語学的な分類を見てみましょう。オランダ語は、インド・ヨーロッパ語族の中の西ゲルマン語群というカテゴリーに分類されるそうです。その西ゲルマン語群には、「英語」・「ドイツ語」などが含まれています。

そう!オランダ語は、英語やドイツ語と割と近い言語なのです。私も日々オランダ語を勉強していますが、特に語彙の面で英語と似ているなあと感じる部分があります。ドイツ語は語彙だけでなく、構造自体も似ているようです。

例えば、

・駅:英語でstation、オランダ語でも同じスペル(発音はスタシオンとスタツィオンの中間くらいの感じ)

・水:英語でwater、オランダ語でも同じスペル(発音はワーターとヴァーターの中間くらいの感じ)

・伝統:英語でtradition、オランダ語ではtraditie(発音はトラディツィー)

・活動的な、積極的な:英語でactive、オランダ語ではactief(発音はアクティーフ)

ただ、たまに似ている単語があるとは言っても所詮は別の言語。英語と同じというわけには、残念ながらいきません!文の構造やスペル、たまに語順などが異なります。フランス語由来の単語なんかも結構あって、フランス語知識ゼロの私はスペルなどで苦しんでいます(苦笑) また、ノンネイティブが何より苦戦するのが発音。なんで苦戦するのかと言うと…

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