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オランダからこんにちは!#23 ‐野菜編‐

連載23回目。今週のテーマは、世界各国の「野菜」です。

色々な国に行って、現地のスーパーや市場を見て回ると、見たこともない野菜や果物があったりと、いつも発見があって面白いですよね。その場所の暮らしや食文化などが垣間見えて楽しいので、オススメです。

さて、今日の主役オランダは、国土面積が九州ほどの小さな国ですが、実はアメリカに次いで農産物の輸出額は世界第2位なのです!

国全体でみれば小さい農地面積を、最先端のICT(情報通信技術)をフルに活用した「高効率な」農業で補いながら、世界中に農産物を輸出しています。

また、オランダでは野菜や果物、花などの温室での栽培も盛んに行われています。温室での栽培には、それぞれの作物に合わせて最適な温度や湿度に調節することができる、というメリットがあります。

自然栽培の場合、収穫できる時期が限られていますが、温室を使うことによって、作物を一年中栽培・収穫することができるのも、輸出額や輸出量が多い理由の1つかもしれませんね。

今回は、そんなオランダで目にする野菜、特に日本ではあまり見かけない野菜について紹介していきたいと思います。

余談ですが、以前の記事でも紹介した通り、そこらへんにある普通のスーパーマーケットでも椎茸や白菜など、和食でよく使われる野菜を手に入れることができます。ちなみに、椎茸はそのままShiitake・白菜はChinese kool(*中国のキャベツ)という名前で売られています。

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*オランダ人と人参とオレンジ色と*

※名作「私と小鳥と鈴と」を意識したタイトルとなっております、はい。

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突然ですが、皆さん!

オレンジ色の人参は、オランダ人によって作られたことをご存知ですか?

元々の人参は、アフガニスタン原産で黒に近い紫色だったそうです。黒に近い紫色だとあまり美味しそうには見えないですよね。。。それもあってか、オランダの土壌に合うように品種改良が行われた際に、色もオレンジ色になったとか。

ちなみに、オレンジ色はオランダの王家(オラニエ=ナッサウ家)を象徴する色でもあります。オラニェ(Oranje)は、オランダ語でオレンジ色を表すからです。というわけで、様々なスポーツのオランダ代表のユニフォームがオレンジ色であるのも、ここから来ています。

話がオレンジ色のほうに逸れてしまいましたが、日本での値段と比べると、他の野菜同様に人参も衝撃の安さで売られています。例をいくつか挙げると、袋に8本ほど入っていて値段は1袋€0.99。日本円で100円ちょっとですね。量り売りでゴツめの人参を1本買ったとしても、日本円にして3~40円ほどなので驚きです。

玉ねぎ、茄子、ブロッコリー、パプリカ、ネギ、ズッキーニ、きのこ類など世界共通でよく使われる野菜も、質良く安く買うことができます。オランダ産のパプリカなどは、日本のスーパーでもたまに見かけますよね。

オランダでひとつ気を付けたいのが、「キャベツ」です!

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