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摩訶不思議、日本語教師について

私が大学生だったとき、通っていた大学では日本語教師の授業があり(単位履修すれば日本語教師になれた)面白そうだなと思っていました。

しかし授業はかなり遅い時間帯に開講されており(教職もそうだったのですが、6限とか7限とか? これもうろ覚え…)面倒くさいなーと思って履修することはありませんでした。

義母が日本語教師の勉強をしていた時も、ふーん、そうなんだと思ったくらいで。

ところが、自分が渡米して、子どもたちがESLにお世話になり、日本に住む日本語が母語じゃない子どもたちはかなり大変な思いをしているのではないかと気がつきました。日本には各公立校にESLみたいな授業があるわけじゃないし、取り出し授業とかもやってなさそうだし。海外から日本に来た子どもたちは、どうやって日本語を習得していくのか、ちゃんと習得できるのか、心配になりました。もしかしたら公立校には行かずにインター等に通うのかもしれませんが。

そんなこんなで、なんとなく、いつの日か日本に戻ったらそういう子どもたちに日本語を教えたいな、と思うようになりました。でも学校の先生になりたいわけじゃなくて、日本語を覚えるためのお手伝いがしたい、くらいの感じです。ニーズがあるのかどうかわからないけど、ボランティアでサポートできれば、という気持ち。

たとえボランティアだったとしても知識がないと教えられないだろうし、ボランティアにも登録できないだろうと思ったので、日本語教師の資格を取るにはどうしたら良いか調べてみました。ちなみに、2024年4月から登録日本語教員という不思議な名称の国家資格ができることになっています。

登録日本語教員という国家資格になる前の現時点で、日本語教師になるには3つのパターンがあります。
1つ目、大学で日本語教育を学ぶ。私が大学生の時に億劫がらずに単位取得していたらよかったのに…しかしながら当時はそこまでのやる気がなかったんですけども。
2つ目、日本語教育能力検定試験に合格する。年に一度、10月に試験があります。合格率は25%くらい。学歴要件なし、試験一発勝負です。
3つ目、日本語教師養成講座を受講する。このケースでは大卒が条件。420時間の講座を修了すれば日本語教師になることができます。

登録日本語教員、国家資格なわけですけど、登録日本語教員じゃないと教えられないのは認定日本語教育機関のみ。海外で日本語を教えたいとか、ボランティアで日本語を教えたいとか、そういう場合は登録日本語教員の国家資格は不要なのです。

日本の認定日本語教育機関で教えたいわけではなく、将来ボランティアで活動できればいいなあと思う私が目指すのは現行の日本語教師でいいわけです。ということで、私は日本語教育能力検定試験に合格するか、420時間の日本語教師養成講座を受講すればいいことになります。

日本語教育能力検定試験は毎年10月に日本で行われているので、受けるなら一時帰国しなくてはいけません。試験にこじつけて一時帰国できるのはいいかもしれない…でも1人でコツコツ勉強するのも大変よね、とも思います。日本で働いていたときは通勤電車の中でテキストを読んで勉強時間を捻出できましたが、そういうまとまった時間もないし。加齢で記憶力も悪くなってるし。

一応大卒だし(日本語日本文学科卒だし)420時間の講座受講が私にとっては一番現実的では? と思えてきました。通学は無理でも通信ならできますし、修了さえすれば資格が取れる、なんていい響きでしょう。

ということで、近くの大学で日本語教師をされている先生からお手頃価格の420時間の通信講座を教えていただいたので、そちらで頑張ってみようと思います。

420時間講座、日本では通学でも通信でも結構いいお値段なんですね…(余裕で50万円以上かかる)。びっくりしました。さらにググっていると、420時間講座でもなんでもない、日本語コーチの講座まで出てきて(もちろん民間資格)まじで魑魅魍魎〜!! 現状の日本語教師がいくら民間資格だと言っても、コーチぃぃぃ??? そりゃあないんじゃないのと思ってしまいました。こういうこともあるから、一応国家資格にしようと思ったのかしら。でも登録日本語教員って名前がいけてないですよね。残念。

ということで、いつになるかわからない本帰国ですが、もしその時が訪れたらさっとボランティアで日本語を教えられるように、これからしっかり学んで準備していきたいと思います。


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