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初対面の人を、驚かせてみよう

マジシャンという仕事は、世間的には珍しい。

もちろん自分にとったらマジシャンという存在は周りにゴロゴロいるわけだが、一般的には一風変わった生き方だ。

初対面の人に「生まれて初めてマジシャンの方にお会いしました」と言われることはとても多い。

しかしながら、やたら自分からマジシャンであることを自慢げにひけらかすのは好きではないので、プライベートで初めて会う人には基本仕事の話になるまではあえて伏せている。

その代わり、「マジシャンであることを言わず、マジックも使わずにどうやって初対面のその人を驚かせ、楽しませるか?」を真っ先に考える。

マジックと無関係なプライベートのトークや振る舞いだけで相手を驚かせ、楽しんでもらうことは、自分のマジシャンという一つのアイデンティティ以外の部分が試されると思っているからだ。

人が初対面の人に抱いた第一印象は2年間も頭に残ると言われている。

つまり、初対面の人を驚かせ楽しませることは、相手の記憶に長時間ポジティブな思い出や感情を残せるということだ。

では、どうすれば初対面の相手を驚かせ、楽しませることができるのだろうか?

結論、方法は何でもいいと思っているのだが、例として自分がよく実践するのは、シンプルにトークのみだ。

  • 相手の話をちゃんと聞く

  • その上で相手の興味関心に関連した自分の強烈なエピソードを話す

  • 相手が振ってくれた話題に対して斜め上の回答を返す

というものだ。
自分は生まれたときから周りに合わせるのが苦手で、変わった道ばかり選んでいたこともあり、変なエピソードが山ほどある。
驚かせて、少しでも笑ってもらえるなら隠さず何でも話している。

例えば、スノーボードが好きな人がいたら、ゲレンデで5m吹っ飛んで肋骨をバキバキに折った話をしている。マジの話だ。死ぬかと思った。

海外旅行が好きな人がいたら、香港で買ったブルース・リーの人形が空港の手荷物検査で何故かナイフの形に写り込み、服を全部脱がされて空港の人にめちゃくちゃ怒られた話をする。これもマジの話だ。逮捕されるかと思った。

ペットの話になったら、飼っているヘビの話をする。爬虫類好きなら意気投合、そうでなければかなりビビらせられる。どっちにしてもOKだ。

初対面での自己開示は、とても大切だ。
変なエピソードがなかったとしても、相手の興味関心に合わせて自分の引き出しを使って相手を楽しませようとする姿勢が、「エンターテイナー思考」で生きる上で大切である。

ちなみに万が一話に自信がなければ、もしくは単純に話のネタとして、マジックは最高のアイスブレイクになるので、東急ハンズやトイザらス等で売っている手頃なマジックは本気でおすすめだ。

マジシャンにならなくても、コミュニケーションツールとしてぜひマジックに触れてみて欲しい。楽しいからね。

ぜひこれからは初対面の人と自己紹介をしたり世間話をする際に、少しだけ「驚かせ、楽しませる」ことを意識してみてほしい。きっと自分もこれまで以上に楽しい時間が過ごせるはずだ。

出逢った相手を楽しませたいという気持ちさえしっかり伝わっていればどんな方法でもOKだ。
あなたらしいやり方で、1人でも多くの笑顔を生み出してほしい。


今日の一枚は、地元平塚市で撮影した桜の写真。
日本の日常に潜むこの儚い絶景が、自分は大好きです。

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