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親孝行として、日々意識していること


自分は比較的高齢出産で生まれた子どもだったので、周りの同級生と比べるとうちの親は一回りほど多く歳を重ねている。

周りの友達の親はまだ50〜60代前半が多いが、うちの親はすでに70代に突入している。
祖父母は生まれたときにはすでに祖母1人しかおらず、その祖母は94歳でまだ元気に生きている。

自分は一人っ子にも関わらず昔は病気をして学校にあまり行けず、高校からは海外に留学したこともあり、両親や祖母には本当に苦労や心配をかけて生きてきた。

しまいには帰国後にマジシャン、エンターテイナーの仕事に進み、それはもう家族をドキドキハラハラさせる生き方を貫いてきてしまった。
結果的になんとか上手くいっているので、家族とは今では平和に楽しく過ごせている。

気づけば自分も30歳目前。
20代後半からは日々あることを意識して生きるようになった。

「親孝行」だ。

「親孝行したいときに親はなし」という言葉があるが、ただでさえ高齢出産の自分にとって、親孝行は人生において最優先事項の一つである。

幸いうちの両親や祖母はまだ元気にしてくれているので、今まさにありったけの親孝行を意識して生きるようにしている。

お陰様で自分も良いパートナーに恵まれたこともあり、一家で楽しい時間を過ごせるように日々色々と考えている。

「親孝行」って何すればいいんだろう。
そう考えている方のために、自分がやっている親孝行(だと思っていること)をズラッと書いてみる。

親孝行の形は人それぞれなので、これはあくまで自分の場合である。

・日々楽しいことをたくさん話す
自分は学生時代海外にいたこともあり、今は両親や祖母と沢山話すようにしている。
必要な会話だけでなく、他愛もないことや自分の普段のこともよく話す。
うちは家族が近くに住んでいるのですぐに会えるが、遠方に家族が住んでいる場合はこれは更に大切な意味を持つ。

・家を買った
両親と祖母が車がないと不便な丘の上に住んでいたこともあり、免許を返納する家族のために新しく便利な家を買った。
ショーの仕事を始めたとき「いつか家買ってね」と母親が冗談でよく言っていたので、マジで買ってしまった。人生何があるかわからない。
家族でゆったり過ごせる新しい実家は、本当に買ってよかったと思える大きな買い物になった。

・料理を作る
家族には実家でよく料理を作るようにしている。
両親の作ってくれるご飯は最高だが、あえて2人が作らないようなものを時々作るとびっくりしてくれてとても楽しい。
特別な日はもちろん、何でもない日にちょっと手の込んだものを作るのが自分なりのサプライズだ。
インスタで見かける映えレシピ的なやつは、大体作って家族に出している。かなりウケるのですごい楽しい。

・小さなお出かけをする
一緒に花火を観に行ったり、舞台を観に行ったり、家族でエンターテインメントに触れる時間を作っている。
一緒に何かを楽しんで帰りにご飯を食べて帰ってくる、旅行にももちろん行くが、日々の小さなお出かけもまた、かけがえのない時間だ。

・日々のショーを頑張る
家族は自分のショーをよく観に来てくれる。
遠くて観に行けない海外公演などの遠方のショーは、帰ってくるとお土産を開けながら一緒にショーの映像を観てくれる。
自分が決めた道を本気で進み続ける姿を見せることが、自分にとっては親孝行だ。
家族の応援に応えられるように、楽しく本気で頑張っていこうと日々自分を鼓舞している。

・ありがとうを伝える
親子はいつまでも親子なので、親孝行だなんだと言っていても自分は情けないことに、たまにしょうもないことで小競り合いになったりしてしまう。自分が悪いのだけど。
だからこそ、普段はその何倍も「ありがとう」を伝えるようにしている。
自分の名前、自分の生き方、色々なことに満足していると常に伝えている。
自分らしく本気で生きて感謝を伝えることが、もしかしたら親孝行の本質かもしれない。

小中学校のときは、両親が早く亡くなってしまったらどうしようと恐れていた。
自分が病気のまま、元気のない姿を見せたまま家族が亡くなってしまったらどうしようと考えては泣いていた。

永遠に続く日々はどこにもない。
だからこそ、今目の前にあるかけがえのない時間を大切にする。

日常は有限で、とても脆くて儚いものだから、いつか来る家族とのお別れを沢山の思い出と共に迎えられるように。

本気でエンターテイナーの道に進んだのだから、一番身近な家族を驚かせて笑わせる人生を送り続けていこうと思う。

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