見出し画像

[英詩]Bob Dylan, 'Gospel Plow'

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。

英詩のマガジン の本配信、今月2本目です。歌われる詩の1回めです。今回は、ボブ・ディランの最初のアルバム 'Bob Dylan' (1962年、下) に収められた 'Gospel Plow' です。

Bob Dylan, 'Bob Dylan' (1962)

'Gospel Plow' の録音は1961年11月22日 (Columbia Recording Studios / Studio A, New York)。録音エンジニアは George Knuerr, Pete Dauria. プロデユーサは John Hammond.

次の参加ミュージシャン。

Bob Dylan - vo, g, harmonica

(vo: vocals, g: guitar)

(敬白)

本マガジン は最近〈英詩の基礎知識〉と〈歌われる英詩〉との2つの要素からなっていましたが、その〈歌われる英詩〉がずっと取上げてきたディランの選詩集 '100 Songs' が、前回の 'Early Roman Kings' で完了しました。

その後について検討しましたが、とりあえず、今回はディランの最初のアルバムで、まだ本マガジンで本格的には取上げていない歌を扱うことにします。

'Tempest' 後のスタンダード・ナンバーも考えています。英詩のマガジンとして、詩的言語の面で取上げておもしろいものがないか、検討を続けます。

近年のディラン研究の隆盛の中で、いま頭の片隅にあるのが、草稿研究から得られた成果でおもしろいものがあれば、取上げるということです。具体的になにか出てくれば、また検討します。

今後については、そのときどきで、独断と偏見で、歌としても詩としても興味深いものを取上げてゆきたいと漠然と考えています。Louise Glück などの現代詩の作品もまた取上げたいと思います。なにかご意見ご要望があれば、コメント用ノートにてお寄せください。

参考文献 は、文字数の関係で別の note にあります。

マルゴタンらの本は Philippe Margotin and Jean-Michel Guesdon, 𝐵𝑜𝑏 𝐷𝑦𝑙𝑎𝑛: 𝑇ℎ𝑒 𝑆𝑡𝑜𝑟𝑦 𝑏𝑒ℎ𝑖𝑛𝑑 𝐸𝑣𝑒𝑟𝑦 𝑇𝑟𝑎𝑐𝑘, expanded ed. (Black Dog and Leventhal, 2021) です。

ローマクスらの本は John A. Lomax and Alan Lomax, 𝑂𝑢𝑟 𝑆𝑖𝑛𝑔𝑖𝑛𝑔 𝐶𝑜𝑢𝑛𝑡𝑟𝑦 (1949; Dover, unabridged ed., 2000) です。

※「英詩が読めるようになるマガジン」の本配信です。コメント等がありましたら、「[英詩]コメント用ノート(202209)」へどうぞ。

このマガジンは月額課金(定期購読)のマガジンです。月に本配信を3回お届けします。各配信は分売もします。

英詩の実践的な読みのコツを考えるマガジンです。
【発行周期】月3回配信予定(他に1〜2回、サブ・テーマの記事を配信することがあります)
【内容】〈英詩の基礎知識〉〈歌われる英詩〉〈英詩〉の三つで構成します。
【取上げる詩】2018年3月から2022年8月まで、ボブ・ディランを集中的に取上げました。英語で書く詩人として新しい方から2番めのノーベル文学賞詩人です。(最新のノーベル文学賞詩人 Louise Glück もときどき取上げます)
【ひとこと】忙しい現代人ほど詩的エッセンスの吸収法を知っていることがプラスになります! 毎回、英詩の実践的な読みのコツを紹介し、考えます。▶︎英詩について、日本語訳・構文・韻律・解釈・考察などの多角的な切り口で迫ります。

_/_/_/

🔶 Gospel Plow

次のボブ・ディランの詩テクストは 公式サイト に基づくが、詩型を考慮して修正した。15種類の 録音 がある。

動画リンク [Bob Dylan, 'Gospel Plow' (Official Audio)]


Gospel Plow
Bob Dylan

🔷1連

Mary wore three links of chain
Every link was Jesus name
Keep your hand on that plow, hold on
Oh Lord, oh Lord
Keep your hand on that plow, hold on

(注)
3, 5 Keep your hand on that plow, hold on cf. Luke 9.62

ここから先は

10,686字 / 2画像
この記事のみ ¥ 400

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?