訪愛記2017(1)——アイルランド語伝統芸術の粋を求めて
ほぼ毎年アイルランドへゆく。エラハタス・ナ・ゲールゲという大会で資料収集するためだ。アイルランド語伝統芸術の年次大会。毎年会場を変える。今年はアイルランド南部のキラーニ(Cill Airne)。
[2017年度大会の公式プログラム。€10]
音声資料・視覚資料・文献資料その他を収集する。その開催地への移動に往復で2日要する。日愛往復の飛行機に3日要する。大会には4日間参加する。合計で最低でも8日間は要する(大会最終日と移動日が重なる)。飛行機が最近はダブリンにしか飛ばぬのでダブリン泊もある。というか、今回はダブリンの方が長く宿泊した。ダブリンは美術館や博物館も多い。
学術目的以外に、英気を養うもの、目の保養になるものがアイルランドには豊かにある。特に、食。それから、公園と絵。今回も多くの収穫があった。以下、点描する。
■ 書物
上に挙げた公式プログラムは資料として貴重だ。全競技種目の参加者が載っている。
大会は近年は水曜日から日曜日までの5日間である。金曜日の夜の歌の会(Club Amhránaíochta)は夜10時半に始まり深更まで続く。
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競技種目としての歌と違い、歌の会ではテーブルに座した人々が次々に歌う形を取る。今年は歌に関する新しい本の出版を記念して、その本に載った歌を作者本人が歌うという贅沢な会だった。次の本だ。
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