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スイスの国民投票でベーシック・インカム導入が否決された。「反対が76.9%」との暫定結果(2016年6月5日)。
賛否両論がある。今後は通るかもしれない。どこかの国か自治体で。
格差是正とか社会福祉とかいろんな立場で議論は起こるのだろう。
だけど、こういう議論は「ベーシック・インカム」というお題目について行われることが多い。いわば抽象論だ。
それに対し、金額に目を向けると、また別の考えがわいてくる。
今回、国民投票では金額は問われていない。「最低所得保障」の導入の可否を問うものだ。「すべての住民に対して無条件に毎月、一定額を支給」するもので、収入の多寡には関係ない。
これを国民投票に持ち込んだ団体が想定していた支給額は次の通り。
・大人 月2500スイスフラン(約27万円)
・子供 月625スイスフラン(約6万7500円)
ふーんと思った。が、よく見ると、二つのことに気づく。
・この額はマジで検討に値する(暮らせそうな額だ)
・子供の額が日本の国民年金最高額(平成27年度で約6万5000円)とほぼ同じ
よく考えると、スイスで想定されている額は人生観を変えるほどのインパクトがあるのではないか。もちろん、財源の問題とか、労働意欲や生産性の低下など、考えられるマイナス面はある。
だけど、金額そのものは、真剣に検討するに値する額ではないか。
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