ドイツ生活190日目 2023/9/19 出版社と面接
今日は午前中にミーティングがあり、仕事をして家にいた。
そして今日も面接があるのだ!
その会社は、先週の金曜日ハンブルクで彼のお姉さんの家にいる時に突然電話をかけてきたのだ。
以下電話のやり取り(お:出版社の編集長のおじいちゃん)
プルル…
私:ハロー?
お:ハロー!Guten Tag!
私:Guten Tag!(おじいちゃんの声だ!どの会社だろう?)
お:やあ、私はゴニョゴニョという会社のゴニャゴニャです。(毎回ここが聞き取れないので後から電話番号検索することになっている)
雑誌の出版社です。
あなたのポートフォリオをとっても気に入りましたよ。
ぜひうちのオフィスに寄ってくれませんか?
あなたの住んでいるケルンから300kmは離れているけど…
私:ありがとうございます!ぜひお願いいたします。
お:引っ越す予定はある?
私:はい、仕事のために引っ越すつもりです。
お:そうですか。来週の木曜日はどうですか?(これは先週の電話なので、日記を書いている今の、今週の木曜ということになる)
私:(あ!その日はビデオ面接でハンブルクにあるおもちゃ会社との面接だ!)あ、すみません、その日は午前11時に予定があり、それ以降になるので夕方でも良いですか?
お:夕方はね、もう16時には退社しちゃうんだ。だから朝早く来れる日の方がいいかな。
私:わかりました。ケルンから電車に乗って数時間かかるので、ちょっと電車の時間を調べてまたご連絡します。
お:ありがとう。今日も16時までならオフィスにいるから電話してね。
という電話をしていたのだった。
そしてそのおじいちゃんからまた昨日電話がかかってきて、今日ひとまずFacetimeで喋ろうということになった。
ケルンやハンブルクなどの大都市とは比べ物にならないくらい小さい街だが、中央駅の近くの会社だ。地方の雑誌を発行している出版社で、その地方とベルリンで売られている。
そして面接の時間になったので、FacetimeのアプリをPCで起動させて待機した。
お:ハロー!
私:ハロー!
お:やあ、ありがとうね。僕はOO雑誌の編集長のOOです。よろしくね。
私:こんにちは、こちらこそありがとうございます。みつきです、よろしくお願いいたします。
お:ヤーパン(Japan)から来たんだね!(なんか日本にポジティブな印象を持っていそうな表情をしていた)ドイツにはどれくらい住んでいるの?
私:6ヶ月です!
お:どうしてそんなにドイツ語が上手なの?
私:え、、いや、日本でいる時から少しずつ勉強をしていたので、、(ドイツ語が下手で面接を落とされてばかりなので困惑)もっと勉強しないといけないです。
お:いやいや、十分だよ。
と、なんだかすごく私のことを気に入ってくれているような印象だった。もうこの場で私が「働きたいです!」と言ったら働かせてくれそうな印象だった。
私:デザイナーは全部で何人いるのですか?アートディレクターはいますか?
お:君が入ったら、君は6番目になるよ。アートディレクターという立場の人はいなくて、僕が編集長で、あとのデザイナーはみんなフラットな立場だよ。政治・スポーツ・文化・健康などいろんなテーマがあって、それをみんなで分け合いながら作っている感じかな。
私:そうなんですね。ありがとうございます。
私はもともと東京のデザイン事務所で働いていた時雑誌のデザインをしていて、その頃から文字組みやレイアウトデザインが好きだ。パッと目を引くような派手な広告デザインやパッケージデザインなどと違って少し地味だが、細部にこだわって1ページずつデザインするのも意外と性に合っていたとも思う。そして何より、自分がデザインしたものが実際に印刷されて世の中に流通するのが嬉しかった。
それをドイツでも体験できるということか?だとしたらすごい経験だ。
地方雑誌だが、その地方だけではなく首都ベルリンの本屋やキオスクにも置かれるらしい。
小さい街なのがネックだが、中央駅があって市街地もあるし、VHS(語学学校)もある。これは完全に想像でしかないが、大都市から1時間離れた田舎町よりも、小さめな街の中央駅の方が住みやすい可能性もある。(例えるなら、東京都小平市よりも新潟駅周辺の方が便利、というイメージ)
しかもよく調べたらその出版社自体は小さな会社だが、親会社が大企業なので福利厚生も充実していた。
どんどん興味が出てきたので、実際にオフィスに行ってみたいと思った。
私:とても魅力的です。ぜひ一度オフィスにお伺いしても良いでしょうか?引っ越すことになるので、街の様子なども見ておきたく…
お:もちろんだよ。来週の木曜日はどうかな?それか金曜日。
私:(来週の水曜日は引っ越しだ。その翌日はきついかな…)再来週の木曜日はどうでしょうか?
お:いいけど、できれば早い方がいいかな。今回2人デザイナーを採用しようとしてて、明日1人応募者が面接に来るんだよ。他にもやり取りをしている人がいるから、早い方がいいかな。
私:(そうだ、就活には常に見えない競争相手がいるのだことを忘れていた!)そうですよね!では来週の木曜に伺います。
お:中央駅に来てくれれば車で迎えに行くから、連絡してね。
私:わかりました。ありがとうございます!あ、そういえば、御社の雑誌を読みたいのですが、ケルンだとどこで手に入るでしょうか?
お:いや、ケルンには売ってないから君の家に2冊くらい送るよ。住所をチャットで送って。
私:ありがとうございます。では来週木曜にお願いいたします。
というような感じで面接は終わった!来週実際にオフィスに行った時に給料や待遇、他の従業員との挨拶などをする予定らしい。
どうなるかわからないが、ひとまず観光も兼ねてその街に行ってみることにした!楽しみだ
夕方には昨日受けた面接(ミュンヘンのスタートアップ)の返事が来た。
やはりドイツ語が良くなかったようだ。でもやっぱりポートフォリオが誉められている!落ちれば落ちるほど、ポートフォリオに自信がつき、ドイツ語の自信を失っている。
確かに録音した自分の面接中のドイツ語音声を聞いてみたが、恥ずかしくなってしまうほど下手だった。
まあ仕方ない。
そして夜は彼と彼の友達とずっと前から気になっていた近所にあるイタリアン食べ放題のレストランに行った。
市街地の服屋さんでは夏物のセールが行われていた。
もう夜になるとジャケットが必要な寒さだ。
ピザ、サラダ、パスタが食べ放題で12€と安いので、いつも混雑している。
10分くらい並んで店内の席に座ることができた。
まずはサラダから!
そしてピザとパスタ!
彼の友達2人は私と同じアパートに住んでいて、1人は来週私と同じタイミングでアパートを出る。そして11月から豪華客船の接客スタッフとして働く予定だ。
「もう来週ケルンを出ることになるから、もうここ数週間はずっと外食で、ずっと気になってたレストランやカフェに行きまくってるの。見て!これは明日行くクロワッサンのカフェ!美味しそうでしょ?」
確かに就職して引っ越してしまったら、家族がいたりしない限りもうケルンに来ることはもうないのだろう。彼の紹介でできた友達は5人くらいだが、そのうちケルンで就職したのは1人だけで、後はみんな別の街へ行ってしまう。さみしい。
私ももしこの出版社と縁があったらそこに引っ越すかもしれない。
楽しみよりも不安な気持ちの方が圧倒的に大きいが、なんとか色々と頑張りたい。
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