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あえて90s-00sな写真を撮るようになったよ。

去年ぐらいからずっと90s-00sみたいなものに取り憑かれている感じがします。
いま1998年とか2002年に戻れと言われたら、変な流行病はないにせよだいぶ不便だし00年代始まりは就職氷河期でひどい目に遭わされたので「う~ん」と考え込むとは思う。

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余談だけど、あの当時(就職氷河期)の採用面接担当って本当に態度悪い人多かったよね! 圧迫や意地悪や平気で条件替えみたいな…いま思うと彼らだいぶ無能だったんじゃないかなって思う。
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ただ、それでもバブル崩壊期前後のカルチャーや世界観が大好きで振り返ることがある。振り返りたいことがある。
「悪趣味的」って言葉で簡単に片付けられやすいんだけど、まだお金が余っている世界だったのでいまとは決定的に「世界の構造」が違う。
コンテンツが掃いて捨てるほど、それも高品質なものが溢れかえるぐらい創り出されていたし、とにかく何にでもお金がかかっていた。
だからそこに広がる世界全体にもお金がかかっていた。
つまり、お金があるってことは素晴らしいんだよ、単純に。
ありとあらゆるものの品質を妥協せずに引き上げる競争ができる。
喰って生きることに気をとられてそれ以外がおまけのような現在とはだいぶ違う気がする。

ま、そんなことは置いておきましょう。

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去年からなんだけど、1996年~2005年ぐらいのいわゆる「夜の港区文化」的なものの雰囲気をなぞりながら、そういう世界観でポチポチ写真を撮ったりしてます。
一旦2020年代の視点を捨てて過去の世界の人の視点を借りてみると、少し世の中の見え方や色味が違って見える気がした。
タイムトラベルとか時間遡行とかって意味ではないんだけど、このあたりのニュアンスは難しいので説明のしようがない。
その当時のこと実体験でもメディアを通じてでも知らない人にとってはなんのこっちゃってことなんでしょうけど。

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決定的なのは、当時はナマ感が強い写真が多かった。
フィルムでアナログ現像だったからってこともあるけど、最近のトレンド的なふわ~んとした雰囲気系っていうのかねむい写真というのかではなく、ちょっと雑味がある粗っぽい感じ。
そんな時代の湿った風が吹く写真を撮ってみたりしています。
ただ、いまナマ感が強いのはさすがにそのまんま過ぎるのでそこは気を遣ってます。
今回はものすごく当時の東京を象徴するようなロケーションにて撮ってみました。オレンジ色に輝く東京タワーって、東京スカイツリーができたいまもシンボリックなんですけど当時は港区の深夜の入りにふと視線の先に臨む存在として印象深かった気がする。

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トレンドから一旦飛び出して、カメラを構えると自由だ。
たまには流行り廃りとかInstagramだとか意識せずにやってみてはいかがでしょうか。

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