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写真や映像を始めるなら。まずは構図や色の模倣から。

フォトグラファーやビデオグラファーだと名乗り始めた人にとって、自分の作風が定まるまではハッキリ言ってこれといった世界観が作りづらいところが課題だと思う。
そういったときにどういう方法で自分らしさを確立していくかってプロセスは非常に重要なテーマだと考えている。
同時にセンスアップ、スキルアップも課題になってくるはず。

驚くほど定番の意見だとは思うけど…
結局のところは古来から共通して「先に発表されたよい表現をしているものの真似をまずは徹底的にやってみる」というのが重要だろう。
とにかく色々な人の写真や映画や映像作品を見まくってインプット量を増やすみたいなことからやったほうがいい。

ここで重要なのはありきたりな作品の真似をしないということ。
同じぐらいに重要なのは「日本人の作品」の真似をせず、海外の作品を真似ること。
自分の趣味じゃないよとか一旦そういうことは忘れて、極端にビジュアル押しの作品を参考に「これは表現としてかっこいい」とされているシーンを真似る。構図やカラーグレーディングを模倣してみて、自分の中で振り切ったところを徹底して攻めてみる。
そうすることで、いわゆるどんな小細工がウケるのかみたいなことに気づくと同時にその実現に必要な技術的手法を学ぶことになる。
また、頭の中のカラーパレットの幅(スペクトル幅)が拡がって色や光についても敏感になる。

そうやって極端に振ってみて、そこから自分としては不要なものを引き算し始めて、どれぐらい要素を引いていったものが「自分としてしっくりくる」のかを確かめる。
指標や閾値みたいな言い方をするとクリエイティブな世界では面白味に欠けるんだけど、でもそういうロジカルなものじゃないかと思ってる。
「発想の果て」を拡げるためには意外とよいエクササイズです。

なんで海外の作品を真似るのか。
それは、日本人とまったく異なる人達の目で構図や色や光がどのように見えているのかが理解できるから。
まったく異なる感性を取り込むことでセンスや表現の幅は拡がる。
正直なところ自分と似た感覚の作品をSNSでいくら漁って真似たところであまり自身の拡張には繋がらない。
当然、人それぞれの考えがあるので何が正解かというのはない。
それでもあまり余計なことを考えずに、そういった頭の体操をしたほうが確実にあらゆる意味で豊かにはなると思う。
考えてばかりで先に進めないことが一番の敵だ。

特に極端な色づかいや構図などが面白かった作品↓

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Too Old to Die Young
https://youtu.be/F0rtRfh6xXI
Amazonプライム・ビデオのオリジナル作品

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Atomic Blonde
https://youtu.be/yIUube1pSC0

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