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平和が当たり前であるために

ゴールデンウィーク。
街ゆく人は楽しそう。
平和は素晴らしいと思うミカモです。

海外からもたくさんの方が
日本を訪れている。
私の住む町にも当たり前のように
外国人の方が歩いていて、
ここに何か観る所あったかな?
と思うけれど、観光地だけでなく
普通の日本を体験する休日も楽しいかもしれない。

最近では、広島の原爆資料館の来場者の半数近くを、海外の方が占める日もあるという。

国が違えば、学校で習う歴史の扱いに
違いがあるのは想像に難くない。

どちらの言い分が正しい等という前に、
何が起きていたのかを知ろうという
その思いを持つことが大切なのだと思う。

どうすれば悲惨なことが起こらずに済むのだろうか、人はなぜ殺し合いをしてしまうのだろうか。まずは考えてみる。

この地球の未来をつくるのは
私たち一人ひとりの思いと行動にかかっている。
今ようやく私たちは、その第一歩を
踏み出していることが感じられる。

先日、NHKのバタフライエフェクトで「ノルマンディー上陸作戦」が放送されていた。(アーカイブが見当たらないので説明のみで)

映画「プライベートライアン」でノルマンディー上陸作戦の事を知った方もおられるかもしれない。日本軍の203高地も凄惨を極めたが、アメリカ軍もこんなことを…と、ほんとうに言葉を失った。

次から次へと海岸で倒れていく兵士の姿を見て
子どもの頃、ミカモの母が話してくれたことが蘇った。

ミカモの伯父は第二次世界大戦で戦死している。
19歳の秋だった。

マニラ沖で、乗っていた船が撃沈されたため
遺骨も遺品も何もない。
亡骸は今も海の底に眠ったまま。

家族の元に知らせが届いたのは4か月後。
生きていればちょうど二十歳になっていたころ。
母親の悲しみは、どれほどだっただろう。
大切な大切な、愛する息子の死。
最期に顔をみることも抱きしめる事も叶わなかったのだから。

自分のお母さんが泣き崩れる姿を、当時まだ小学生だったミカモの母は、ただただ茫然と見ていることしか出来なかったと言う。

子どものに聞いた母の辛い体験は
大袈裟に思われるかもしれないけれど
自分自身の辛い記憶となって
今も心の底に残ったまま。

ノルマンディー米軍英霊墓地


写真はノルマンディー米軍英霊墓地。
オマハ・ビーチと イギリス海峡 が見渡せる断崖に整然と並んだ墓標。
物言わぬ白い十字の連なる姿は何とも物悲しく
静かな迫力をもって胸に迫りくるものがある。
上陸作戦とその後の戦闘で戦死した9,387人の米国兵士の英霊が眠っている。

このような英霊墓地は実は世界中にあるということを忘れてはならないと思う。
そして、一つひとつの墓標の向こうには、悲しみと共に生きてきた兵士の母親や妻や恋人、家族がいる。


番組の最後に、ノルマンディーの砂浜で執り行われた一人の元兵士の葬儀の様子があった。
2023年7月、フランスのマクロン大統領をはじめとする政府や軍の関係者が参列していた。

元兵士の名は、レオン・ゴーティエさん100歳。
ノルマンディー上陸作戦に参加したフランス兵最後の生き残りの方。

番組の最後には、戦後、平和活動家となったゴーティエさんから次の時代を生きる私たちへ向けて
メッセージが紹介された。

今こそ、平和を守るために
警戒せねばなりません。

兵士は、平和な時に奉仕できるほうが
はるかに良いのです。

私の言葉を信じてほしい。

平和はすばらしい。
そして戦争は最大の不幸です。

この言葉を聞いて真っ先に思い出されたのが、大規模自然災害などで任務にあたる自衛隊の方がたの姿だった。昼夜を問わず身の危険を顧みず必ず命を救うという決意に満ちた救出活動や復旧支援をされる姿。

兵士は、人を殺すためではなく、
人の命を救うためにあるということ。
そのための訓練であり数々の装備がある。
人々の平和と幸せのために存在する
それが本来の軍というものなのだ。

ゴーティエさんの言葉の真意を考えて思いを巡らせた。

画面に映し出された優しい眼差しに、
平和へのバトンを託されたように感じた。


いま日本ではたくさんの人たちと行き交い
穏やかな時を過ごせることに改めて感謝の思いが湧き上がる。

平和は素晴らしい。世界中の誰もが思える地球にしていきたい。
その為には、まず関心を持つ事から始めよう。
知り得た事、気づいた事があれば
小さな事であっても一歩を踏み出していく。
そう心静かに誓う。

誰もが生まれてきて良かったと思える
平和な世界にするために。

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