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いよいよ入院〔卵巣腫瘍+開腹手術 道々の記⑲〕

さて、いよいよ入院当日について記そうとしているのですが…ちょうど入院した日から、既に1年の月日が経過してしまい…細かいことは、だいぶ忘れてしまいました(汗)。でも、手元に残った書類や、走り書きのメモなどを頼りに、他の方にも参考になりそうな、入院時や手術前の大事なポイントや、特に印象に残っていることなどを中心に記してみます。

入院時の持ち物をまとめる

入院の2日前のお昼過ぎまで、仕事や撮影で出かけていたので、実際に持ち物をまとめる準備をしたのは、前々日の午後から前日の夜にかけて、正味1日ほど。あらかじめ揃えておいた入院・手術に必要な持ち物や着替えを確認、シャワーや洗面のセット、折りたたためるトートバッグのサイズ違い数種、眼鏡とメガネケース、マグカップとカトラリー、カーディガンやストール、ティッシュペーパー。パジャマやタオルはレンタルを利用することにしたので、持って行かなくていい。

その他に、病室で退屈しないように、iPadや本、iPad用のスタンド、イヤホン、ノートや筆記用具など。そして、いい歳をして恥ずかしいけれど…お気に入りの仔狼のぬいぐるみを相棒に(ちゃんと事前にクリーニングしておきました!)連れて行きます。

それから、この件で今まで受け取った書類や検査結果などをまとめて入れておいたA4のファイルと、入退院受付に提出するいくつかの書類。診察券や保険証、限度額適用認定書も、あらためて確認します。
※私は特に無かったのですが、普段から服用しているお薬がある方は、2週間分のお薬と、「お薬手帳」の提出も必要です。
それらをまとめて、当日持っていく大きめのリュックに入れておきました。

うっかり…

…ところが、入院前夜に飲む予定だった下剤をうっかり飲み忘れて、入院当日の朝、そのことに気が付く為体ていたらく(汗) 夫に叱られながら、朝イチで病院に電話して問い合わせましたが「今から飲んでいただいても大丈夫です」とのお返事で、ひとまずホッと胸を撫で下ろし。薬を飲んでから、午前中の指定された時間に間に合うように、夫と一緒に病院に向かいました。

入退院受付にて

この日は、病院に到着したら、すぐに入退院受付窓口に書類を提出。コロナ禍中の入院ということで、2週間前から記入していた体調管理&行動記録表を専用のカウンターに提出して問診の後、しばらく待つと、婦人科病棟の看護師さんが現れて、入院病棟に案内してくださいました。

病室にて(1)

私が案内されたのは、婦人科の入院病棟のフロアの、一番奥の突き当たりの4人部屋。ナースセンターからは遠いけど、廊下の突き当たりに大きなガラス張りの窓があって、開放感があります。部屋には、既にお二人の先客があり、私は窓際の左側のブースに案内されました。

夫は、病室まで荷物を一緒に運んでくれて、病室にお花を飾ってくれたら、ひとまず本日の役割終了です。女性だけの相部屋ですし、コロナ禍で面会時間は1日1回15分で原則一人だけ、という病院側の事情もあり、看護師さんからさりげなく退出を促され、明日の手術の開始予定の時刻は12時、夫が立ち会いに来るのは午前11時、と、今後の予定を再確認して、ここでひとまずお別れとなりました。

一人になって、荷物を使いやすいようにクローゼットや床頭台の引き出しなどに収めていると、看護師さんがやってきて、病棟を案内してくださり、入院中の基本的な注意事項や、シャワーの予約や、レンタルのパジャマやタオルの利用の方法などを説明してくださいました。コインランドリーや、病室の床頭台に備え付けのテレビや冷蔵庫を利用するには、あらかじめプリペイドカードを購入することが必要だということでした。

その後、病棟内の小部屋で、陰部の剃毛とお臍をきれいにしてくださり、この後の主治医の診察は、ここではなくて階下の婦人科外来の診察室で、と教えていただきました。

主治医の診察

手術前の最後の主治医の診察は、この日の午前中の外来患者さんの診察が終わった後…ということで、11時半ごろに呼び出しがありました。この時は、すでにパジャマに着替えていましたが、入院患者は、パジャマやガウン姿のままで階下の外来診察室やコンビニエンスストア、食堂やカフェに降りても良いそうで、そのままエレベーターに乗りました。

1週間ぶりのB先生は、変わらぬ笑顔で迎えてくださり、まず内診を受けてから、この1週間の様子などを確認されました。「子宮も、やっぱり取ってください」と言うと、「そうですか。では、そのように準備しますね」とニコニコしながらおっしゃってくださり …ああ、この先生でよかったなぁ… と、安心できました。

やらかしちゃった(1)

診察の後、安心ついで?に、1階のカフェに降り、今後しばらく飲めないから飲み納めに…と思って、テイクアウトのブラックコーヒーを買って病室に戻り、ホッと一息…と、チビチビ飲んでいました。

そのうち、様子を見にきた看護師さんが、私のベッドテーブルの上のコーヒーカップを発見!「あら、コーヒー飲んじゃったんですか!手術前はダメなんですよ!お水やお白湯、お茶ならいいですけど。先生に確認しますね」と言われ、慌てて残っていたコーヒーは流しに捨てました。渡された書類には、コーヒーはダメとは書かれてなかったけれど、確かに、飲んでいいものはお水かお茶、と書いてあったなぁ。。(汗)

そんな訳で、手術前日からコーヒーはNGです。ご存知かもしれませんが、どうぞお気をつけて。。。

病室にて(2)

この日のお昼から、手術に備えた低残渣食のメニューでした。こういった病院のニーズに対応した食品のキットがあるんだなぁ…と、今まで知らなかった世界をここでも垣間見ました。

この日は、病室に、入れ替わり立ち替わり看護師さんが現れて、入院中のお薬について、手術後に静脈血栓塞栓症の予防について、遺伝子解析を含む生命科学・医学系研究への協力のお願い、など、様々な説明を受けました。

14時に緩下剤を飲んだので、トイレに頻繁に行きながら… 看護師さんの方も、私が部屋にいるかどうかを確認しながら、説明にきてくださっているようでした。

夕方には、また別の看護師さんが、明日の手術の持ち物確認に来てくださり、手術室〜術後の集中治療室に持っていく一式を、名前を書いたトートバッグに入れてお預けしました。

麻酔科の看護師さんも来られて、手術前日の夕食後から、手術当日の朝8時までの間に、水分補給の目的で、経口補水液「OS-1オーエスワン」1500ml を「ちびちびと、ゆっくり飲める範囲で飲んでください」と、500mlのペットボトルを3本、置いて行かれました。

「OS-1以外の飲料は、お腹に残るので、お水もお茶も飲まないでください。冷やした方が飲みやすいです。」とアドヴァイスされたので、さっそく、プリペイドカードを購入し、冷蔵庫でOS-1を冷やしておきました。

トイレと看護師さんの来訪とを繰り返しているうちに、あっという間に6時の夕食の時間です。低残渣食のメニューは、当たり前ですが、お昼の時よりも更に、食べ応えのないもので、あっさり終わってしまいました。気を紛らわすために、チビチビとOS-1を飲み始めます。

やらかしちゃった(2)

そういえば、手術当日から手術後3日目まではシャワーを浴びられないので、この日のうちに浴びておかないと…なのですが、シャワールームは皆で交代で使うので、一人が利用できる時間は、着替えも含めて30分間の予約制です。私は、着替えでもたもたしちゃうかも…と心配だったので、一番最後の19時半〜20時の枠を予約しておいたのですが、うっかり時間を過ぎてしまうのが心配で、iPhone のアラームを、19:25にセットしておきました。ところが、19:20すぎにトイレに行きたくなり…そのまま洗面して、19:30になったらシャワー室に入ればいいや、と(iPhone のアラームのことをすっかり忘れて)シャワーと洗面用具だけ持って、部屋を出てしまいました。

そして、トイレから洗面〜なんとか30分でシャワーを済ませ、濡れた髪を、洗面コーナーのドライヤーで乾かしていたら… 私の姿を目にした看護師さんに声をかけられ「スマホを預かっているから、髪の毛を乾かし終わったらナースセンターに来てください」と言われ、ハッ!としました。

私が病室に iPhone を置いたまま、アラームのことをすっかり忘れて出てきちゃったので… 同室の方がアラームがうるさいと看護師さんに訴えたようです。「あ〜あ、初日から、やっちゃったァ。。。」と思っても、後の祭り。
ナースセンターでiPhoneを受け取って、部屋に戻りましたが…消灯時間が近いからか、同室のお二人とも、もう自分のスペースのカーテンを閉めて、静かにされています。

ここで声をかけるのも、かえって逆効果かと思い…明日以降、お顔を合わせる機会があったら、お詫びしよう… と、その晩は、静かに床につきました。

消灯は9時

病棟の消灯は夜9時でした。9時になると、病室や廊下の電気は消灯になりますが、トイレと洗面コーナーは、部分的に照明は落としつつ、明かりはついています。自分のスペースでも、手元灯なら点けていてもいい、とのことだったので、横になってしばらく静かに本を読んで、この日の出来事を私なりに受け止めつつ、いつしか眠りに落ちました。


ベッドからの眺め。右手の椅子の上にあるトートバッグは、手術室〜集中治療室に
持っていく荷物一式です。この後、看護師さんと内容を確認して、お預けしました

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