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中村橋のコワーキングスペース「ライブラリー」の今とこれから

5月に入ってから突然の休業してしまい、申し訳ございません。
ご不便おかけしまっていること、またこの先の営業におけるお知らせが遅くなってしまっていること、お詫び申し上げます。

休業の理由

実はコワーキングスペースの運営が困難な状況にあり、休業とさせていただいている現状があります。

理由としましては、本業の制作業(デザイン、ホームページ、イベントなど)の拠点となっている、阿佐ヶ谷、杉並でのお仕事が増え、お店番に身体を割くことが難しくなってしまっていることです。

コワーキングスペース立ち上げから約半年。まだまだ売上不安定のため、人員を当てることも難しく、どうしても安定的な営業ができない状況下にあり休業とさせていただいている次第です。

撤退判断とファンの存在

苦労して立ち上げた場所なので、営業ができない状況というのはとても心苦しい気持ちを抱えます。

しかし、10年近く拠点として活動してきた杉並にて、ありがたくも僕を必要としてくださる方々がおり、仕事や立場をつくってくださっています。

僕自身としても、自分や家族の生活を考えなくてはならないので、やはり食える道を選ばなくてはなりません。

葛藤の末。中村橋のコワーキングスペースを撤退するという判断に迫られました。

そんな苦渋な判断が迫られた中、コワーキングスペースを利用いただいている方々を中心にお招きした交流会、ミートアップをライブラリーにて初開催いたしました。

ミートアップを企画した当初は、撤退することは頭になく、逆にこれから新しいフェーズに入っていくつもりではいました。

ミートアップ開催日。
初開催にも関わらず、10名を超える方々に集まってもらえたことに驚かされます。

初開催のミートアップの様子

いろんな生き方をしてる人たちが集まる場として、名付けたライブラリー(LIVE RALLY)。

夢に見てた光景がその夜、目の前に広がり、嬉しさが込み上げます。が、しかし、現実を見なくてはなりません。

とても楽しい雰囲気の中、とても酷ではありましたが、実情を正直に伝えることが楽しんでいただけている方々への誠意だと思い、ミートアップの終盤に撤退の意を皆さんに伝えました。

事態は思わぬ方向へ

このミートアップ開催に至るまでに、ライブラリーを代わりに運営できそうな方、また、事業を引き取ってくれそうな信頼をおける方々に相談に回っていました。

が、軌道に乗り切れておらず、またコワーキングスペースという業態ではなかなかポジティブな回答を得られることは難しそうでした。

自分でできることはやれるだけやった。そんな後でのミートアップでの告白でした。

しかし、事態は思わぬ方向へ向かい始めます。

ミートアップからわずか2日後。
参加者の一人から、「ライブラリーの力になってくれそうな人がちょうど中村橋に来るので呼んでいいですか?」と、提案をいただきます。

先日のミートアップに来てくれた人たちにも声をかけ、急遽その晩に利用者さん発のミーティングが行われることになりました。

その後、定期的なミーティングに発展し、ライブラリー存続の道をみんなで探ります。

ミートアップ二日後に当日告知で急遽開催したミーティング
それぞれのスキル・得意分野を用いり、様々な観点で分析
ミートアップ後、毎週日曜の夜にミーティングを重ねるようになります
中村橋を中心に、近辺に住む方々がミーティングに参加
気がつけばライブラリーの設備をフル活用

「諦める」ということ

亡くなった恩師より昔、「諦める」の意を教わったことがあります。

"断念する"の意で使われるシーンがほとんどかと思いますが、「諦める」とは「あきらかにみる」ことである、と。

ミートアップを開催するまでは、辞めるしかないの一択でしかありませんでしたが、撤退を迫られたことを機にここを必要としてくださる方々、面白そうと思ってくださる方々がグッと集まり、近づきました。

この状況になって改めてコワーキングスペース ライブラリー中村橋の未来を考えてみたとき、辞める辞めないの手前に、"動かせないこと"と、"動かせる"ことの存在に気がつきます。

まず、動かせないことは、
僕自身の身体や会社の人件費を割いてここを運営することはできない、ということです。

これは先述したよう、長年拠点としてきた阿佐ヶ谷や杉並での仕事の物量が多くなり、また立場をつくっていただいているからです。10年近くの蓄積の末に有り難くも、それで食っていける土壌ができてきました。

僕だけの努力ではなく、長年の関係値と周りの方々からの想いも相まって、こうした環境、信頼、信用を築くことができてきています。

そして、もう一つ動かさないことは、
この中村橋のコワーキングスペースの今後について、一緒に考えてくださり、また必要としてくださる方々がいるという事実です。

相反しているように思いますが、捉え方によっては、その2つ以外は僕らで"動かせる"ことになります。

結局のところどうするか

まず、"動かせること"の一つとして、プランを変更します。月額の会員制にして、20名の会員数を目指します。

価格は9,800円(予定)

24時間、いつでも使い放題とし、基本的にセルフでの利用とします。
定期的なファンミーティングやイベントを行い、僕はコミュニティーマネージメントとして関わります。

会員の方には平日の昼間のワークタイムに、自分のペースで集中できる環境を提供します。散漫になりがちな自宅よりも高いパフォーマンスが発揮できる場を持つことができます。

また、異業種の方々とのちょっとしたコミュニケーションにより、互いに刺激を生み、同業間では浮かばなかったアイデアやスキルの助け合いに繋げます。そんな環境を1日あたり、500円以下で得ることができます。

20名の会員を集めることができなかったら、残念ながらこの箱を保つことができないので、撤退となります。

会員以外の方のスポット利用も今後の視野には入れていますが、まずは会員20名の確保を先決とします。

"想い"は場の成立のあと

ここ、ライブラリーで"やりたいこと"や"想い"は開業当初よりたくさん持っています。

"想い"は大切だと思います。起業の際や、何かことを起こそうとする際には"想い"を人に問われます。

しかし、
実際に会社を興し、店舗を持ち運営してみている身として、"想い"だけではどうにもならない現実の存在も知りました。

まずはビジネスとして、最低限の成立をさせなくてはなりません。その上で、"想い"が活きてきます。

来月2022年6月より、月額会員のサービスインを目指して準備を進めています。それまでの間、お試し利用できる環境も整えていこうと考えております。

続報はSNSにて

月額の受付方法やお試し利用などは追ってライブラリーのSNSでお知らせしていきます。

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ライブラリーの想いのあれこれ

コワーキングスペース開業時に行ったクラウドファンディング。この場を立ち上げたい想いを綴らせてもらっています。

開業後、サンケイスポーツさんに取り上げていただいた記事


念願の地域交流イベントの開催


中村橋のマップを制作し、地域と人、人と人をつなぐキッカケに


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