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最後の吐息

車の運転中、たまたま耳にしたラジオDJの言葉が耳に残った。


「彼の最後の吐息」


その言葉を聴いた後、彼は脳腫瘍でこの世を去られたことを知る。


「BOOMBOOMSATELLITES ブンブンサテライツ」の川島さん、享年47歳。


ああ、そうだった、数年前ニュースになっていたな、、と思い出す。
(ファンの人には申し訳ないけど、名前は知ってたが深く知らないミュージシャンだった)

「あれ?昔知り合いにCDを借りてたの、BOOMBOOMSATELLITESや❗️
今のケータイにも入ってるやん😲」

意外と身近に、そして綺麗な声だな〜と何度かリピートして聴いていたアーティストでもあった。

当時、彼は5度の脳腫瘍に患っており、最後の方は記憶障害や運動障害といった後遺症もあったという。

そんな状態でも彼は命を惜しみなく使い切ったのだ。

自分たちの音楽に捧げ切った人生。
伝えるべきものを体を張って最後まで伝え切った彼が本当に美しく、震えた。


亡くなられて4年経った今、彼のことが氣になりyoutube を開いた。

彼が亡くなる前に作られた彼の最後の吐息の入った曲、『LAY YOUR HANDS ON ME』。

正直、悲しみ力強さのあるMVだろうと勝手に思ってたが、見たら「悲しみ」なんか一切なく、キラキラとした笑顔と高揚感のある曲調、清々しいくらいの美しい歌声と映像がそこにはあった。


YouTube MV 『LAY YOUR HANDS ON ME』👇👇Click👇👇👇



そこには、生命の始まりや終わり、
運命、
木々や光や海の自然の動き。
人間にはどうすることもならないことが、やはりあるということ。


歌詞に
Let it go
Move on
Let's go way out
Spaced out
Spaced out

それを手放して
前に進むんだ
道から大きく外れよう
心を空っぽにして
道から大きく外れよう


すべてを手放すことで、流れに身を任せることで、前に進む

彼のようにわたしも生きたいと深く思った。

BOOMBOOMSATELLITESにインタビュー記事に、川島さんの
「頼れるアーティストとして居続けたい」
「聴いた人にとって、何かあったときには立ち戻れる場所となるような
『人生のマスターピース』を作りたいし、
それを更新し続けたい」という強い意志のメッセージを目にした。

この一瞬一瞬が奇跡で
そんな風に思えないことが多いけど、
こうやってまた深く感じる時が与えられたことが有難く、静かに奥に響き続けている。



聞いたことがない人は、ぜひ聴いて欲しい。
彼の生きた証、最後の吐息の曲を。


MICA




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