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映画「君のいた永遠(とき)」を観て
1999年の香港映画で、現地タイトルは「心動 (Tempting heart)」。邦題はラストとリンクしていると思われる。
女性監督が自身の10代の恋愛経験をベースに作品を作ろうと脚本家らと話し合っている現代と、彼女が10代だった1970年代の香港が、交互に描かれる。
先日観たスウェーデンの島が舞台の映画と構成が近い。創作した内容が出てくるところが。結末も同系だけど、内容はちょっと違う。この作品の方が、描かれている年月が長く、乗り越えた先がある。
1970年代、主人公は17歳の女子高生で親友と共に、1浪中で2歳年上の彼と出会う。付き合うようになった二人は結局彼女を心配する母親の干渉もあって、ある日口喧嘩して別れる。その際親友からも告白され、彼女とも疎遠になる。受験に失敗した彼は日本へ行く。
7年後バイヤーとして日本へ行った主人公は、ツアコンの仕事をしている彼と偶然出会い、恋愛が始まりそうになるも、彼には妻がいたので友人となる。
数年後、彼は離婚していて、香港まで来て彼女に求婚する。彼といっしょに日本に来て欲しいと。キャリアを積んでいる最中の彼女は応えられない。香港と日本で離れたまま、結局彼女は違う人と結婚する。
現代に戻って、ある日彼から連絡があり、彼の元妻は彼女の親友で、亡くなったので葬儀に来てほしいと。そこで再開し、彼が演奏する店のライブに行くと偶然、彼が来月結婚することを知る。
空港まで送ってくれた彼が箱を渡す。機内で開けると日本に来てしばらくして撮った空の写真が入っていた。
ホルモンの影響を強く受ける10代の頃の恋愛と、社会に出てキャリアを積んだ後の恋愛の違い。選別基準の影響か。これって時代に関係なく不変的な気がする。
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