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☆本#33 生育家族と創設家族、そして寿命「家族終了」酒井順子著を読んで

昭和の核家族化や家父長制・男尊女卑→男女平等の流れ等について、読んでて腑に落ちた。

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著者は、30代で父を、40代で母を、その後兄を亡くす。フィクションでは見かける設定だけど、長寿の時代に生育家族を亡くすなんて早過ぎる。姪がいるので、血族は残っているけれど。

ちなみに、生育家族とは文字通り生まれ育った家族。創設家族は実家を出て自分とパートナーで創った家族のこと。

著者の母親は恋愛体質だったようだけど、それが家族に与える影響は想像以上だった。

「家族という病」を書いた下重暁子は今年84歳。親との微妙な距離感が性格形成に少なからず影響を与えている。時代の影響で契約婚をしていたけどもともと事実婚派だったので、現在は離婚して事実婚状態。彼女の考え方に共感する部分もある。「極上の孤独」はちょっと違うけど。

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「家族最後の日」を書いた写真家の植本一子も実母と絶縁している。彼女の場合創設家族とも複雑で、子どもがいて、夫以外に恋人がいて、夫は余命宣告されこの世を去る。

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人生は時に想像を超える。

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