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映画「ウィンストン・チャーチル」を観て

日本人のメイクアップアーティストもオスカーを受賞した、2017年イギリス・アメリカ映画。

1940年、第2次世界大戦初期。ナチス・ドイツの勢力が拡大し、フランスは陥落寸前。イギリスにも侵略の脅威が迫っていた。そんな中、ウィンストン・チャーチルが首相に就任。
妻は、彼がついに念願の首相になったことを家族と喜ぶ。
威嚇的で、明瞭に言葉を発音しないチャーチルに、新人のタイプライターも涙。

チャーチルは、意図的に政敵も内閣に選ぶ。そのせいで政敵の圧力が増し、国内が戦場となる可能性のほうをとるか、敵との交渉を選ぶか、心は決まっていたはずなのに決断が揺らぐ。アルコールと葉巻が、一層手放せない。
周りの重圧や自分が決断したことの結果からしょぼーんとしたチャーチルを励ます妻。服装も髪型もいつも完璧。疲れていても。

ある晩自宅を訪れた国王が、チャーチルをサポートすると言い、国民の言葉に耳を傾けるよう促す。そして、チャーチルは初めて地下鉄に乗って乗客と接してから、国会へ向かい…。

フランス作家がこの時代の3人、チャーチル、ヒトラー、フランクリンを比較描写した際、チャーチルはアル中で選挙に落ちる残念なひとって感じだったけど、このプレッシャー的状況だとその行為はある意味とても人間的。
チャーチルは政敵を内閣に入れたことで、むしろバランスがとれていたように思う。バランスって大事。
とはいえ、国会のシーンで女性議員は数人のみ。
テストステロンが多いひとたちが大多数だと、対戦という選択肢により近くなってしまうような。


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