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☆本#51 ひとには表と裏がある「大きな字で書くこと」加藤典洋著を読んで
なぜこの本を選んだのか思い出せないけど。最初の数ページを読んで、これは好きなタイプの本だと気づいた。
そういう本は、一気に読んでしまうのがもったいなくて、休憩を挟みながらちびちび読む。
この本のサイズは珍しい変形で、縦横が文庫より大きく、ハードカバーより小さい。
著者は、村上春樹より1歳年上で、昨年亡くなった。ちなみに、赤川次郎と同年。
略歴で早大名誉教授と知り、なにはともあれ賢いひとだろうという偏見は読んでいて払拭された。例えば、大学院の試験に2度落ちたとか、就活時に出版社全部落ちたとか。
いくつか抜粋。
はじめたものは、自ら終えること。終わりは、明るければ明るいほどよい。
カナダに赴任した際、船便が届かず、中原中也に関して書いた書類をすべて紛失した。それで呪縛から解放された。
自分には勇気がないと、私は心から思っている。勇気ある人間になりたい。
自分のなかに二つの場所をもつこと。二人の感情をもつこと。その大切さ。
いろいろ共感して、少々考えさせられた。
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