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創造的破壊と分岐点

創造的破壊とは以下の通り。

創造的破壊(そうぞうてきはかい)とはヨーゼフ・シュンペーターの著書『資本主義・社会主義・民主主義』の第7章で提唱された経済学用語の一つである。経済発展というのは新たな効率的な方法が生み出されれば、それと同時に古い非効率的な方法は駆逐されていくという、その一連の新陳代謝を指す。(Wikipedia)

日経ビジネス(2020.01.06 No.2023)の表紙に「終焉 GAFAの時代」と書かれている。GAFAはもう帝国になったので、覇権の終わりが始まった、という。

この雑誌が発行されたのは、コロナがここまで感染拡大する前だった。

コロナ禍の現在、感染拡大を防止するため、ネットショッピングやオンラインミーティング等がニューノーマルになりつつあり、故にGAFAは暮らしになくてはならないものに一層なってきた。

最近読んだアメリカ人記者の記事によると、GAFAなしの暮らしを試みたが不可能だったらしい。代替品ではカバーできなかったようだ。

ひとは便利を経験すると、不便には戻れない。

とはいえ、この日経ビジネスのデータによると、GAFAの規模は国家レベルまで拡大していて脅威的で、ヨーロッパが厳しく対応してるのがよくわかる。

GAFAの合計売上高(7871億ドル)はサウジアラビアのGDP(7824億ドル)と同レベル。株式時価総額が3兆3570億ドルで、これは世界4位のドイツのGDP3兆9967億ドルに迫っている。GAFA利用者は、世界の人口74億人のうち55億人。
GAFAの従業員は合計100万人にすぎない。

サイバーワールドは国境がないようなものだし、コロナ禍だしGAFAはこのままかなと思ったら、同雑誌内でマイクロソフトの復活という記事が目についた。

低迷し始めたマイクロソフトに3人目のCEOが就任したとき、これまでのビジネスモデルや方針を根本から大転換した。つまり過去に成功した方法はやめ、時代に沿った新しい方法を導入した。

いわゆる「創造的破壊」の実施。こうい大改革は確かにCEOしかできないし、過去に成功体験がある創業者にはとてもハードルが高そう。

その結果、再び復活した。というか、できた。

って考えると、GAFAはやはり緩やかに終焉に向かっているのかもしれない。このままの路線だと。

今はまだない新しいなにかが必ず登場することは歴史が証明している。

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