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映画「危険な関係」(ジャンヌ・モロー主演)を観て

1959年制作のフランス映画。ラクロの「危険な関係」の映画化。
アメリカ版は観たことがあったけど、こちらはジャンヌ・モローが主役なので、なんとなく違うエンディングを想像していたら違った。

パリの上流階級。外交官のバルモンとその妻ジュリエットは仲がいいけど、互いの情事を報告し合う不思議な関係。
周りにはバルモンはプレイボーイ、ジュリエットは貞淑な妻と見られていた。
あるパーティでジュリエットは、彼女のつい最近までの情事相手が10代の姪と婚約したと聞き、バルモンに姪を誘惑するよう仕向ける。

バルモンは姪のいるスキー場へ出向き、姪と仲良くなりつつ、美しい人妻と出会い、彼女に惹かれていく。ただし、本当に貞淑な女性なので、落とすには時間がかかるとわかっている。

年末、スキー場のホテルで彼らに合流したジュリエット。彼女の一押しもあって、姪とバルモンは関係を持ち始める。姪には実はパリに恋人がいる。

ある日姪がジュリエットを訪ねてきて、バルモンの子を妊娠したので婚約者ではなく、恋人のほうと結婚したいから、彼を説得するよう頼まれる。でも、学校を終えてから結婚したいという恋人。彼に会っても説得はせず誘惑しそうなジュリエット。後にそれに気付く姪。人妻をついに落として本気になっていくも、ジュリエットが目の前でひどい言葉をつらねた別れの言葉を電報で彼女に送り、腹を立てるバルモン。
この4者が夜、ジャズ・クラブ(?)でぶつかり合い…。

映画の冒頭は、女性を渡り歩く男性はドンファンと言われるが、女性は娼婦と言われる、といった解説のようなものが入り特徴的。

特にファンというわけではないけど、ジュリエットを演じるジャンヌ・モローのプライド高そうなツンとした感じは嫌いではないので、最後の彼女の表情も、腐っても鯛、もとい、腐ってもジャンヌ・モローで、なにか不屈なものを感じる。
撮影時には何歳かと思ったら、30代前半だった。もっと上かと思っていた…。とても貫禄あり。

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