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☆本#516-519 正義「ブルーマーダー」「シンメトリー」「インデックス」「インビジブルレイン」誉田哲也著を読んで

著者の本は初読。
姫川シリーズの、「シンメトリー」3作目、「インビジブル」4作目(短編)、「ブルーマーダー」6作目、「インデックス」7作目(短編)のみ。
主人公は男性作家が書く女性という感じ。ただ、これが男性主人公だったとしても性格的には問題なさそう。恋愛対象の性別は変更だけど。

最近読んだ犯罪系の小説は、舞台が西欧の田舎や人口の少ない地域が多かった。この小説の舞台は東京なので、一気に人口密度が高くなって、大組織の複雑な事情・古い体質、男尊女卑で、昭和的。
以下読んだ順。

「ブルーマーダー」は、姫川が池袋署での話。池袋が不活性化していると聞き、ある怪物の存在に気付くも…。
この怪物がそうなってしまった原因は意外な人がきっかけだった。

「シンメトリー」は、姫川が品川署にいた頃等、「インデックス」は「ブルーマーダー」以降の短編。

「インビジブルレイン」は、チンピラの惨殺事件から、警察組織の隠蔽、姫川の束の間の恋、その相手の世界と彼の人間関係による意外な展開(明かされない限り気付かないというジェフリー・ディーヴァー的)。

書かれたのはそんなに昔じゃないはずだけど、全体的に一昔前っぽい。登場人物多いけど、登場人物リストは何故か無い。

5作目では姫川のトラウマが大きい印象だったけど、4作目ではそれほどでもなく…。
最新の欧米の刑事物に比べると、捜査官に理系はおらず、テクノロジー駆使の対極。足での捜査が続くのか。



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