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☆本#520-523 敵・味方「コフィン・ダンサー 上下」「エンプティー・チェア 上下」ジェフリー・ディーヴァー著を読んで

リンカーン・ライムのシリーズ、第2作と3作。
相変わらず、最後の最後まで展開に次ぐ展開。

「コフィン~」は、証人の命を狙う殺し屋 vs. 科学捜査専門家ライム。
FBIの重要証人のひとりが殺し屋コフィン・ダンサーに殺された。過去に彼に部下を殺されたライムは調査を要請される。
ライムの対応で、殺し屋を出しぬいたと思いきや、襲撃され、残る証人のうち一人が死亡。最後の一人は航空貨物輸送会社の社長で、経営が悪い中、重要な契約履行のため、自身が操縦して荷を運ぶといい、警護を付けてなんとか離陸するも、爆弾が設置されれていることが判明し…。


「エンプティ~」のほうは、昆虫少年(サックス) vs. ライム。
脊髄手術のためにノース・カロライナ州を訪れていたライムとサックスと介護人トム。手術を待つ間、知り合いの親戚の地元保安官ベルから捜査協力を依頼される。
それは、男性が殺害され、女性が誘拐された事件で、犯人は地元の少年ギャレットだという。そんな中、現場に花を供えに来た女性もギャレットに誘拐される。
過去の雑な調査報告と、分析機材の無い中、ライムらは少年を見つけるも、彼が犯人ではないと信じるサックスが彼を連れ、逃亡。
逃亡途中、サックスは事故で保安官を射殺。ライムが先読みし、誘拐された女性は見つかるも、事件の背後には秘密があり、手術中のライムに魔の手が…。


ライムは「トム・クルーズの鼻筋」に似ているらしく、サックスはジュリア・ロバーツっぽいらしい。ふたりともなんとなく映画の配役の印象だったんだけど…。それにしても、ライムの傲慢な部分はある意味振り切っていて清々しいほど。
どちらも最後に意外な黒幕が登場するけど、後者のほうがスケールアップで、それは以降の作品にも引き継がれているような。しかも、後者は敵味方が覆る。
「エンプティ」のほうは、虫についての情報も詳細で興味深い。



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