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【居宅介護】父の新しいメガネ

敬老の日と
父の誕生日が近い

父に新しいメガネをつくった

父は、
「もうあとがないけ、いらん」などといっていた。


実は、父のメガネが壊れた。
メガネをかけたまま眠ってしまったり、落としてしまったりなどして、
ネジのところが折れた感じ。

以前も同じような現象で、修理をしてもらっているので、
今回は、どうやら修理がむずかしい、とのことだった。

なんどもレンズが外れたりもしていて、
そのたびにわたしが、
糸?の部分にレンズをはめたりもしていた。

父には、
「修理できない」って何度も伝えているけど、
「修理、いつできる?」と聞いてきていた。

そして、メガネやさんがムスメにささやいた。
「いま、金の買取り、高いんですよ♪」

そう、父のフレームは、K18。

ふふふ。

いやいや、勝手に売ってはよくない。

父に、
修理できないこと。いま、金の買取が高いからひきとってもらって、
それで、また新たにメガネをつくりましょう、とこれまた何度も説明した。

同じやりとりを何度もして、
ようやく、
「そうか、修理できんのか、、、、、」と残念がった。

そして、買い取ってもらう、ということにも承諾をえた。

父メガネ特需。
はい、お盆のお寺さんのおまいりやおかざり、供物などに
ありがたく使わせてもらいました。

ほかにもメガネをもっていたのでそちらを利用するようになっていた父。
そのフレームは、なんとべっ甲だ。
K18といい、べっ甲といい、なにげにいいものをもっているなぁ。


それがあるから、
「新しいのはいらん」とまた言い出してもいたので、
しばらくメガネを新しく作ろう、という話をしないでいた。

そして、
1か月くらいすぎたところに、
「そろそろ、メガネができるんやないか」と言い出した。

父の記憶の中で、
新しいメガネをつくっているはず、ということになっていた。
そして、レンズは、K18のレンズを再利用している、という発想で。

残暑厳しいので、父を連れてメガネやさんへは無理だ。
ムスメ、ひとりでメガネ屋さんにいって、
K18のフレームを似たようなものを選んだ。

レンズのデータは、おととし作り替えたときのデータで。
半年以内くらいだったら、作り直しもしてくれるらしい。

そうして、
父の「メガネ、もらってきて」という問いに
「5日にできるから、もらってくるね」と堂々と返事ができるようになった。

カレンダーを指さして、「5日ね」と説明するとナットクしてくれた。

そして、5日。新しいメガネをうけとってきて、父にわたすと、
すぐに付け替えてくれた。

なんとかフェア中で、フレームとレンズセットでお買い得なお値段で販売されているもの。
だけど、レンズはちょっとだけいいものを選んだ。

父、大満足。

よかった。

敬老の日のお祝いとお誕生日プレゼント。

えっと~、便乗してムスメもメガネ、つくりました。
こちらはまた来週、うけとりでっす。えへへ。




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