見出し画像

Stay Nerd / Stay Emotional - Lasting Moments (20/11/22)【関連記事まとめ】

 この記事は、2020年11月22日に開催された音楽ライブイベント『Stay Nerd / Stay Emotional - Lasting Moments(以下『SN/SE』)』に関する関連情報や、当noteにてSeigaが書いた関連記事をまとめたものとなります。
 非同人ラウドと東方アレンジが交錯した記録的な一日です。

 当初はライブレポートを書く予定だったのですが、記事を書きながら1か月悩んでるうちに多くのライブ後情報がネットに揃いました。その上で自分が新たに書けることも少ないと思い、自分が見える範囲でこの日の記録を(勝手に)まとめようという趣旨に方向転換し、本記事を作成しました。

 また、この記事に至るまでに、出演したほぼ全バンドの楽曲から、当日演奏されたもののうち1曲を選んで英訳or和訳を作成しました。ライブで得たインスピレーションも盛り込んで記事にしています。

■当日出演バンドと当noteでの記事リンク一覧

1. Color of Thread
2. 余日 - 終束論 (英訳)
3. PerLe - Moon Drip (英訳)
4. Unvision - Brighter (和訳)
5. Winseth - 白銀に淀む (英訳)
6. Squall Of Scream - 舞い散る花は幻想のようで (和訳)


■ライブ当日の映像をチラ見せ

 企画・演者側がtwitterに出している情報をまとめました。配信アーカイブは公開期間が終了しているため、おそらくここで掲載している情報が現在唯一ライブの様子を見れる方法と思われます。

Color of Thread

余日

PerLe

Unvision

Winseth

Squall Of Scream

■企画者Ryota氏によるnote

 ①企画発表当初の紹介記事(20/10/9)

 ②全アクト発表後の紹介記事(20/10/25)

 ③ライブ後のレポート記事(20/11/28)

 なお、twitter上で『#SNSE』で検索すると、これ以外にも当日に関連した感想や告知の痕跡の数々が見られます。ご興味があれば是非ご覧ください。
 また、SNSE自体はこの企画の後にもRyotaさん自身のコンセプトとして、次回以降続いていくものとして存在し続けています。



- 『Stay Nerd / Stay Emotional』って何?-

 何かの縁でこの記事に迷い込み、「なんだこの記事……」と思いながらも読み進めていただいている方へ向けて、前提をいくつか省いているものの、概要説明を記載したいと思います。

 『SN/SE』は個人企画者Ryota氏による音楽イベントです。2020年11月22日に『神戸KINGSX』にて開催され、現地および配信にてO.A.(Opening Act)含め6バンドが出演しました。主にラウドミュージックのインディーシーンに属するバンドから、特に個性的、かつ何かしら共通項や意図のあるものを厳選して出演いただいています。
 Seigaは、このライブにおいてRyotaさんからお誘いを受け、スタッフとして開場前のリハーサルから会場にお邪魔していました。なお、Seigaはスタッフとは名ばかりでマジで本当に何もしていない空気野郎だったので、正直に言ってすごく申し訳ない気持ちがあります(誇張でなくてSeigaは本当に何の仕事もしていない社会見学枠です。企画の全体はRyotaさんが一人でやっています)。
 とはいえ、Seigaもこの日のライブに何の影響を受けていないわけでは決してなく、面白い点、影響を受けた点、初めて知れたことが多々あったので、関連記事として和訳・英訳記事を書くことになりました。そして、本記事がそれら『SN/SE』に関する記事群の集大成となります。


 ところで、この企画には主催Ryotaさんが持つ、数々の想いや信念が込められています。そしてそれらの想いは、彼自身が数年の時をかけてラウドに関連するライブへ幾度となく足繁く通い、その結果として得た多くの方々との交流によって育まれた信念だと、僕の視点では見えています。

 『Stay Nerd / Stay Emotional』という言葉に込められた意味はRyotaさん自身が言及した記事があり、まとめると以下の通りになっています。

■「自分がバンドやその楽曲etcに関して、どう「好き」なのかじゃんじゃん共有しよう、好きなことに対して深く語れる感性豊かなオタクになろう」
■Nerd:自分の好きなものに対する知識だけは人一倍(それを肯定)
■Emotional:
 1. 「他者に何らかの強い感情を抱かせる」音楽
 2. 「何らかの強い感情を抱いて他者に示すこと」

 要するに「濃い」人を集めようぜっていうコンセプトで、僕も非常に魅力的で良い方針だと改めて思います。自然と面白い人や熱意・エネルギーのポテンシャルが高い人が集う方針だと思う次第です。


 また彼は、自身の記事(上述の①~③)にて、今回の自主企画『SN/SE』に対する想いとその過程を綴っています。

■関西のラウドシーンを盛り上げたい (Support Your Local)
■どうせやるなら自分にしか出せないコンセプト
■同人/非同人問わない
■東方アレンジと非同人のメタルコア/ポストハードコアシーンを繋げたい
■この時世でも先が見えるように「観てくれる人の心と記憶にいつまでも残ってくれる瞬間を残したい」

 これらの心情と企画の発現に至った経緯を、今回出演いただいている数々のバンドとの出会いや彼らの企画からのインスピレーションという形で記している記事群が、上述したRyotaさんによる記事群①~③となります。
 彼が過ごした時間、そこで培った人々との交流によりこの企画が実現した過程が綴られたこの辺の記事は、ライブのコンセプトを知る上で非常に分かりやすいです。そして冗談でなく感涙ものです。僕はすごく感動しました。



- チラシの裏(個人的感想)-

 ほとんど自身のための備忘録であり、読んでくださる方の時間をただ浪費する結果になってしまうかもしれませんが、それでもよければご覧ください。

 当初、この記事はライブレポとして書こうとしていました。当日に至るまでと終演後を時系列で記載して、各バンドの魅力や感銘を受けた点を羅列する。そういったイメージで、ライブ終演後の11/22にさっそく筆を執ろうとしました。
 そこからすごく悩んでしまって、自分はラウドシーンに関して情報や知識が不足しているのではないか、そんな自分が書く内容で各バンドの良い点を挙げても、論拠に乏しい上に的外れになるんじゃないか……等々、色んな角度で不毛なほど悩みました。実際、終演後のRyotaさんのライブレポや、2週間公開されたアーカイブを見れば大抵のことは分かります。そこに自分が補足する情報も、記事とするほどの文量はないうえに内容が重複するなあ、と思い、意義を見失っていました。

 結局は自分にできることをしようと思い、当日演奏された楽曲の中で音源や歌詞が公開されているものに絞って各バンドからそれぞれ1曲選んで和訳・英訳記事を全体で一か月かけて作成しました。
 Color of Threadに関しては音源と歌詞が見つけられず、記事にできなかったことを、自分で勝手にやっている活動とはいえ申し訳なく思っています。彼らの熱意とそれを確かに実らせる技術(マジで上手かった。自分があの歳であの演奏は到底できてなかったし、ちゃんと横と縦の繋がりを作ってるところが本当にめちゃくちゃ偉い)は、その若さと共に非常に特筆すべき点だと思ったのですが、その辺り記載できる機会を作れませんでした。絶対にまたライブ見に行きます。

 Seigaはライブに対して個人的で些細なトラウマがあるせいか、ライブ自体はすごく好きで年に何度か行く一方、そこで誰かと話せずに一人佇んで「よかったな~」と呟いて帰ることが多々です。ハコの中ではいつにも増して特にコミュ障ぼっちです。
 心の底ではラウドシーンや音楽がとても好きで、ある時は精神的に参る度に気持ちを切り替えるものとして、ある時は自分の作品のオマージュ元やインスピレーションとして、何度も何度も支えてもらった想いがあります。僕はそれに恩義めいたものを感じていて、音楽に対して何か尽くしたい、何か遺したいといつも思うのですが、結局ライブ会場に行っても誰とも話せず、また既存の友達ともこのジャンルの良さを共有するほどの力量や説得力、勇気もなく、何も残せていない自分に不甲斐なさや情けなさを感じるばかり。それに対する悲しみや悔しさがまたラウドの楽曲を聴くときのカタルシスを強めていて……なんていう、自傷に浸っているだけのかなり情けない人間だと自分で自分を評価しています。
 僕にできるのはリアル対面で熱量のある話をすることでもなく、プレイヤー・演者としてライブを盛り上げる立場でもなく、ただ今までやってきたように頭をこねくり回して和訳・英訳記事と共に音楽にどういう影響を受けたかを言うことだけ。表に立って作品とメッセージを遺す人達を羨み、尊敬しながらも、何も出来ない日々が続いていました。いつか彼らと同じレベルで話ができるほど、自分も作品を遺して表舞台に立てたら、という思っていました。

 そんな中、後に『SN/SE』を企画することになるRyotaさんに和訳記事経由で声をかけられ、以降ラウドシーンや同人音楽等の現場で何度も会うことになります。「Seigaくんの記事を見て感動しているクリエイターの人達がたくさんいる」と伝えてくださった彼の計らいによって、クリエイター側の方々と出会う機会を得て、長年の目標であった「クリエイター側の人達と話せるようになりたい」という目標が、思いもしなかった方法で達成されました。

 Ryotaさんは、ライブに行く本数、SNS発信によるライブレポや自筆によるバンド情報の拡散、そしてそこで持った数々の交流と、どれを取っても僕にとって「敵わない」の一言に尽きる方です。そのお陰で僕の記事の活動は行きたかった場所へと結びつきました。
 今回のライブ企画『Stay Nerd / Stay Emotional』についてもそうです。長年ライブの裏方から遠ざかっていた僕ですが、Ryotaさんは「スタッフに参加してみないか。Seigaくんならと思って」と声をかけてくださいました。前日から当日におけるまで、僕は本当に何もしてないし、そんな自分を許してもらって恥ずかしいやら申し訳ないやらの感情でいっぱいですが、一方でライブの現場や演者ってこういうもんだったなと思い起こさせてもらい、自分一人では今後やりたくても踏み出せなかったであろうライブの裏方に参加させていただいて、感謝しかありません。

 彼がライブに足繁く通い企画にまで至ったバックボーンについては、リスナー層においても稀な例だなとよく思います。歳月をかけてバンド側と交流をもって、地位や名声でなく確かで自発的な想いをもとにライブ企画を立ち上げ完遂するような人はリスナー層全体の何%なんだろう、すごい熱を持った人と交流を持ててよかった、と正直に思います。
 リスナーに優劣があるわけではありませんが、リスナーである以上に自分が見てきたシーンに貢献したいという想いはリスナーでありつつもリスナーとは一線を画していて、だからこそこの企画を実現できたんだと思う次第です。そうやって彼が培った交流と想いの集大成の一つである『SN/SE』は、演者・企画共に最大限想いを発現して成功した素晴らしい一日に見えました


 最後になりますが、当日のライブにて、声をかけてくださった方、話をしてくださった方、本番前の挨拶で暖かく盛り上げてくださった方、ありがとうございました。そもそもほとんどの人と話せなかったので、そういった方のことはよく覚えています。ありがとうございます。
 そしてライブをされたバンドの方々からは大きなインスピレーションを得ました。Seigaは個人的にこのような記事の活動やイラスト製作活動もしていて、それらに対して大きな影響を与えています。長い期間ライブが出来ない中、この日まで活動を続けてライブとして実らせてもらったことに感謝しています。良い作品を見せていただいてありがとうございました。
 Ryotaさんに関しては上記で散々好き放題言わせていただきましたが、最後に一つだけ我儘を言わせてほしくて、これはこの記事をもし見ていなくても改めてお願いするんですが、次回以降のイベントでもし機会があればフライヤーのイラストとか描かせてほしい……。めっちゃやりたいです。色々相談して作りましょう。フライヤーができなくても、次回は何かしら仕事をしてお役に立ちたい次第です。ご検討お願い致します。


 補足:この記事をご覧の方には、「ラウドって何?」または「東方アレンジって何?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。それを見越してラウドや東方アレンジの説明・紹介をする記事も作成したのですが……まとまりきらず断念しました。音楽シーンの話めっちゃ難しい。諸々の知識と経験を付けて整理して、リベンジしたいです。
 なお、記事ではなく個人的な範囲であれば、体系的ではないにせよ概要を例示と共に伝えられると思います。もし疑問を持たれたら、この記事のコメントやtwitter等でお気軽に聞いていただければ、と思います。年の瀬でもこの記事から年月が経っていても答えます。




 本記事の内容は以上です。ありがとうございました。


 なお、当記事は本年に当noteに上げる記事としては最後となります。
 去年よりペースを落としつつも雑多な内容に手を出していきました。その中の一つでもお読みいただき、何かを感じていただければ幸いです。よろしければ、2021年も引き続きよろしくお願いします。