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Mica
2021年8月22日 15:21
水のある暮らしについて思いを馳せている。大きな川が流れる町で育った。ある女性シンガーの楽曲にも出てくるその川は、春になると曲線に沿って桜が満開になる。ぽつぽつと点在するベンチ。友達と泣きそうな空の下で語ったり、夜風にあたって酔いを覚ましたり、恋が生まれたり、失われたりした。幼少期から10代、20代にかけて、私の日々はその川と共にあった。30代は海の思い出が多い。私が「カリフォルニアの海」を
2021年8月10日 06:10
丁寧な暮らしをする人に憧れている。部屋の彩りに季節の花を添えるとか、プラム酒を仕込んでいるとか、家族のためにおやつを手作りするとか。いいなぁすごいなぁと心から思う。自分には素質がないので、なおさら。リビングに絵を飾りたい。でも、どういう絵を選べばいいのか分からなくて、夫に自分が好きな絵でいいんだよと言われても分からなくて、いつまで経っても買えずにいる。だからだろうか、代わりと呼ぶのはおかし
2021年8月4日 14:08
新しい街の暮らしは「ちがう」を集めることから始まる。シカゴ郊外の空は淡くて、水をたっぷり入れた水彩絵の具みたい。そんなふうに思った次の瞬間、ここは雨がよく降る地域だと気付き、ひとり納得を深める。関連性があるかはわからない。ただ、晴れの日が多いカリフォルニアの空は、パキッとした濃い青だったから。恋しさは優劣から生まれるわけではない。それほどまでに、以前の生活が私にとって日常過ぎただけ。夏