見出し画像

思い入れのあるGLAYの『Beloved』

私は小学校高学年の頃、GLAYの代表曲『Beloved』と出会った。当時私は、悩み尽きないこの日常に嫌気が差していた。学校や家でも居場所を感じることが出来ず、この小さな世界に絶望的であった。

そんな心情をかき消してくれる、この曲が大好きだった。好きなギターの伴奏やひまわりの情景、歌詞、TERUの歌声など…挙げたらキリがないくらい全てが良かった。

そして、この曲の強い思い入れポイントは、
私の誕生日にこの曲が発売された事である。
まるで、私への素敵なプレゼントだと思えた。
この日に生まれて良かった、自分の存在意義を感じ取ることが出来て嬉しかった。私はこの曲に、強い結び付きを感じていたのだ。

毎日のように聴いていた。
ある時から、この曲が伝えたい思いをこのように捉えていた。

今まで色々あったけれど、
人との出会いや別れを繰り返す中で
本当に大切なことが見えてきた。
夢を追い求めて周りが見えなかったけれど、
忙しない毎日にいつもあなたが側にいてくれた。
自分らしく生きていくには、あなたの存在が必要だ。
今になってやっと気づいた、素直になれずにごめん。
支えてくれてありがとう。
これからもずっとあなたを愛している。

このように、余裕がない中で気づきがあって、愛する人に感謝している曲なんだと、小学生ながら思っていた。私は人とお付き合いした事もないし、このような恋愛が出来るのか想像もつかなかった。きっと、大人になったら忙しくて大変だろうけど、私もいつかこんな恋愛が出来たらいいな。

未知の世界に思いを馳せて、私に生きる希望を与えてくれた。この曲に救われた人がここにいる。
私もGLAYの様に、人の支えとなるような音楽を作りたい。TAKUROの様に、心に響く歌詞が書けるようになりたい。この時から表現者への強い憧れがあった。

結局私は、自分にその才能がないと決めつけてしまい、潔く諦めてしまった。音楽の才能がないのなら、別のアプローチが出来るのではと考えた。私はずっと、悩んでいる人の力になりたいと思ってきた。

あの時の私はもうここにはいないけれど、
新しい私が今ここにいる。
自分の思いを大切にして生きよう。
あの時の私を抱きしめて、もう大丈夫だよと言いたい。

何十年経っても色褪せないこの曲は、
まるで私の気持ちと同じである。
やっと、自分がすべき事に気がついた。
周りにいる人たちを大切にしよう。
そして、これからもあなたを愛している。
大切な気づきをありがとう。

この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?