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植物肉を料理して、食べた話

実食!植物肉。
Nサロンで、今年1月にそんな機会に恵まれました。こちら↓の「植物肉クッキング」というイベントです。「植物肉」を料理し、食べてみよう!という趣旨。食いしん坊なので、期待と少しの不安を胸に参加してきました!

植物肉のイメージ

イベントに参加する前の植物肉のイメージは下記のような感じでした。

・食べたことがないので、美味しいのか不明。
・そもそも肉なのか?
・植物肉っていうけど、結局大豆肉(ソイミート)では?
・どうやって料理するか不明。
・培養肉より、市場に出回るのは早そう。
・美味しいのか?(大切なこと)

基本は食いしん坊なので、料理して食べるのであれば「美味しくあってほしい(願望)」という気持ちも抱きつつ、未知の食べ物への少しの不安と期待で、イベント前日から緊張。遠足前日の子供みたい(笑)。

植物肉の必要性

そもそもなのですが植物肉ってなんで必要?と思う人もいると思います。私自身も、昨年ネスレ名誉会長さんのお話を聞く機会がなければ、同じように感じていたと思う。
当時聞いたお話を簡単に要約すると、『人間、環境破壊しすぎ問題』。「おいおい、そんなことはわかってるよー」と感じる方も当然いらっしゃると思います。最近問題のプラゴミや、地球温暖化など問題は山積みですが……その中でも、限りある資源の無駄遣いはやめようよという点でいま世界が動きつつあるようです。

知らなかったし意識したこともなかったけど、畜産(豚や牛)って、高コストなんだなーと。ある程度の広い土地がいるし、餌もいるし、育てる上でたくさんの水も必要なのに、スーパーに行けば普通に大量の肉が商品として並んでいる。(そして売れなければ廃棄される…...)当たり前だと思っていたけど、けっこう贅沢な話である。
私自身に、すべての肉を植物肉にしたほうがいい!というような極端な考えがあるわけではないですが、新たな選択肢が増えたら素敵だな、と思っていたので植物肉のクッキングイベントに参加できたことはラッキーでした!
イベント前に、1週間で1回でも肉→植物肉に変えれば環境問題に寄与できる、というような内容も見た気がして、それくらいなら全然いけるのでは!と思ったりもして。(どこで見たかは忘れてしまった!違ったらごめんなさい)
でも「実際食べなきゃわかんないよね」と思っていた私にはぴったりなタイミングでした。

植物肉と対面

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おお、肉っぽい。(最初の感想)
想像より肉っぽい。全然お肉だ!いける気がする…...!
この茶色の塊が、イスラエルのフードテックから生まれた野菜でできたお肉、Rilbite(リルバイト)です。期待が高まります。

そして、当初にあった疑問「ソイミートでは」ない!ということが、当日植物肉の説明を聞いてわかりました。いごはちさんのnoteで詳しく解説されていますので、是非!

植物肉で作ったもの

当日は、渥美まいこさんに用意していただレシピをみんなで作りました。

(1)春巻き 植物肉ver
(2)春巻き ふつうのお肉ver
(3)スパイシースープ 植物肉ver
(4)スパイシースープ ふつうのお肉ver

食べ比べなきゃわかんないので、このラインナップは嬉しい。
クッキングの様子は冒頭の日経さんのnoteできれいにまとめられているので、そちらでどうぞ!
個人的な感想としては、やはり植物由来のお肉は、よくもわるくも油っぽくない。匂いもあんまりしない、少しスパイシーな感じはあるけど……そこまで気にならないかな。しっかりまとまってるけど、手でほぐせば簡単にひき肉のようになるので、扱いやすそうだなといった印象です。

植物肉を食べた感じ

正直に、ありのままに話しますね。

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まず、春巻き。
写真では、植物肉とふつうのお肉が一皿に乗っています。
見た目:同じ
味:ほぼ同じ(※ただし、出来立ての温かい場合に限る)
ふつうにおいしい。春巻きおいしい。違いはあんまりわからない……!

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次に、スープ。
写真では、左が植物肉で、右がふつうのお肉のスープです。
見た目:同じ
味:ほぼ同じ(※ただし、出来立ての温かい場合に限る)
春巻きに比べて、スープは鶏肉っぽいなという感じが強い。おいしい。

「ほぼ同じ」というのは、「言われなければ、違和感を感じない」ということです。最初は食べ比べれば違いがわかる!と思ってたけど、実際食べ比べを行うと両者の違いを自ら探ってしまうというデメリットもありました。でも、素直に植物肉を「ふつうのお肉です」って出されたらわからないかも……とも思いました。

ただ、冷えると味が少し変わるんですよねー。ふつうの肉の冷めた感じの味とは違うなと。油が少ないからかな?
だけど、その点は単純に「やっぱり料理は温かいうちに食べるのが至高だな!」と納得。温かいほうがおいしいのは、植物肉に限らずだし。

おまけで食べたもの

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最後に、もともとの形状そのままでハンバーグのように焼かれた植物肉を食べました。
肉の塊っぽい見た目に、なんだかテンションが上がる。味付けは、塩コショウで焼いただけといういたってシンプルな感じです。
これまた正直に言うと「素材の味」がしました。

※素材の味とは……
私が作る料理は、時として味見が行われずされ食卓に並びます。(だいたい疲れてぼーっと料理しているとき)
その料理を食べた際に、夫氏が放つ優しい隠語。
「素材の味がするね」=「味付け薄いね」

素材の味が感じられて初めて、植物肉って……「豆肉」だな!と感じました。本来のRilbiteの味を食した実感が湧いたのです。もともとのこの味で調理によって、肉に擬態できるのはすごいなーと思いました。

※豆肉とは……
私が初めて「豆乳」を飲んだ時に、「豆汁」だ!と感じ、以降しばらく「豆汁」と呼びながら、微妙な距離感を取りつつ歩み寄っていった記憶から生まれた言葉。今、豆乳とは牛乳と並ぶスタンダードな関係。
実際のRilbiteの構成要素は豆だけではないので、誤解がないよう注意です。

肉扱いじゃなくても、新食感というか新味?なので、何か全く違う料理が生まれる可能性もあるかも……。最後に塊で食べることができて良かった。

<後日談>翌日、肉の塊を食した話

植物肉を食べてみたら「肉とは……???」と深く考えてしまいました。そこで翌日の昼、最後に食べたハンバーグのような植物肉と同じような「ある程度塊の肉が食べたい」と思い……

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本当のお肉を食べたよ!(常陸の輝き豚でした)
植物肉と比べると脂っぽく、部分的に筋っぽさを感じました。もちろんおいしかったです。当たり前だけど「お肉だな!」という感じ。

イベントでは、ひき肉の代替え品として使っていたので気づかなかったけど、脂っぽくなく筋っぽくない植物肉は、高齢者の方とか健康志向の方とか、食事制限をしなくてはいけない方などに需要があるのではと思いました!私も週に1~3食くらいだったらお肉の代替え品として食べられそう。

植物肉が当たり前のようにスーパーに並ぶ日が来るのが楽しみです。
日経新聞でも記事があるのでこちらもどーぞ!


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