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オンライン留学記(エッセイ対策)

(こちらは以前、「オンライン留学記 履修編②」に記載していたものを抜粋・加筆したものです。)

さてさて、英国の大学院でオンライン修士課程を履修するにあたり、1番不安だったのが、課題のエッセイ。

私は学生時代、留学した経験はおろか、海外で生活した経験もなく(1番長かったのは3週間滞在したベトナム)、しかも外国語学部のくせに、英語でエッセイ書くのが面倒で、選べる時はいつも日本語エッセイにしていたので、エッセイには不安しかありませんでした。

そこで利用したのが、次の3つ。

無料コース

大学内では、学生支援として、無料で様々なコースが開講されています。

私が受講したのは、Developing Academic Competenceという、マンチェスター大の学内で開講されている コースで、単位や成績には反映されず、履修するかどうかも自由でした。

それまでは現地生のみに開講されていたようですが、コロナによる隔離期間等のこともあって、DL生向けにも非同期で開講されました。

内容は、剽窃について、論文やエッセイを書く手法、文献の読み方、リフレクションの書き方など。Semester 1だけ受講しました。

結果、まず、これを受けてなかったらエッセイが剽窃オンパレードになるところでした。
最初の3週間かけて、剽窃に関連する文献をちびちび読み進めたのですが、自分がセーフと思っていたラインでも、立派な盗用に該当する&下手したら一発退学の場合も。

あと、エッセイの書き方も、かなり勉強になりました。
エッセイでは「reflection」や「evaluation」が求められます。ただ実践の解説だけではダメだとはわかっていましたが、具体的に何をすればいいのか、どういう構成で進めればいいのか、コース履修前はイマイチわからず。

そして、コースで紹介されたのが、以下のKolb Model(1984)と、Gibb Model(1988)です。

↑はKolb Modelです。この動画は47分と長めですが、開始4分後くらいから枠組みの説明が始まります。

私が主に照らし合わせたのは、こちらのGibb Modelの方。

どちらも、大枠は実践の描写(description)→分析(analyzing)→評価(evaluation)の流れです。

ついでに、Academic Success Programmeという無料の英語サポートプログラムも申し込んで、2回くらい受講したのですが、こっちは基本的文法など予想より簡単だったので、途中でやめました。

英文添削ウェブサイト(Scribo)

英語ネイティブじゃない場合、どうしても気になる英文の質。
そして圧倒的に有名なのが、無料で英文法の添削をしてくれるGrammarly。

ぶっちゃけ、これ使えば、学校でのライティング添削めっちゃ楽になるよな~って思ってるんですが、上手く活用するには、まだ時間がいりそうです。

Grammarlyは文法校正がメインのツールですが、私が主に活用したのはこちら。

有料なんですが、オーストラリアドル(AUD $1=約93円、2022年6月19日時点)なので、ちょっと安いのが嬉しいトコロ。

チャージできるのがAUD $10からで、1回のチェックにつきAUD $1必要なんですが、この1回で、

・各パラグラフについて(主題文の有無を含めた構成、読みやすさ)
・スペルチェックと文法チェック
・移行文と連結(文と文やパラグラフ同士の連結)
・語彙の選択
・文のタイプと読みやすさ

全て分析してくれます。
個人的に気に入っているのが、"Cohesive explorer"という、移行文や連結に使えるフレーズのリストです。

同じ表現の繰り返しを避ける英語のエッセイ作成には、めっちゃ役に立つと思います。

そして余談ですが、このScribo、IELTSのライティング練習にも対応しているというから驚きです。

繰り返しになりますが、これで1回100円かからないって、めっちゃお得だと思います。

アカデミック・フレーズ集

最後はこちら。アカデミック・フレーズ集。

マンチェスター大学の言語プログラム局長、John Morley博士が作られたサイトです。

例えば、論文やエッセイでは一人称の使用や、受け身の使用を避けます。
では、書きたい文をどういう風に書けばいいのか、そういった時に使えるフレーズが紹介されています。

例えば、引照ひとつとっても、「関連文献へのコメントを入れる場合」「これまでの研究に関する歴史的視点を入れる場合」など、かなり細かく分類分けされていて、その中に、使えるフレーズの例が紹介されています。

文献引用のフレーズ例

最初のモジュールの時は、チューターに「英語は問題じゃない、中身が大事」と言われましたが、それでも、ある程度は意味が通ってないと、自分の言いたいことは伝わりません。

自分の英文の意図が通じるか不安なときは、DeepLを使って、自分の打った英文を日本語訳して確認したりもしてみました。

こうやって並べてみると、ツールを有効に活用できれば、近くにネイティブの先生がいなくても、ある程度はなんとかなりそうな気がします。

今後も良さそうなツールがあったら、使ってみようと思います。

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