見出し画像

オンライン留学記(履修編②)

2021年10月から履修を開始したマンチェスター大学院修士課程(通信)、1月初旬に、まず必修モジュールのエッセイを提出してSemester 1が終了し、その後履修していた選択モジュールのエッセイを5月下旬に提出して、Semester2が終了しました。

(※長期履修なので、1セメスターにつき1つか2つもModuleしかとっていません)

一区切りがついたので、一度振り返ってみたいと思います。

Taught Courseは、学部と大学院の間くらい

イギリスの大学院は、講義主体の修士号(Taught Master)と、研究主体の修士号(Research Master)があります。

私がとっているのは前者で、後者の方は日本の大学院に近いそうです。

私がとっているコースでは、通信制のDistance Learnerも、現地生も、全員Blackboard Learnというコース学習管理システム(Course Management System CMS)に、講義に関する教材や動画が全てアップロードされています。(前回の記事↓)

基本は、必読文献や参考文献、動画を見てインプット → Zoomや学習管理システムのディスカッションでアウトプット、の流れです。コースを担当している教授陣やtutorとは、Microsoft Teamsやメールを通じて、いつでも連絡が取れます。

Semester2でとった講義では、教授陣と学生、学生同士の質問や意見交流として、Padletが常に開かれていました。

実際に受講した感想は、いろんな知識を学んだり、文献を読んでいく中で、自分の研究対象やリサーチクエスチョンを絞っていく、という感じです。

そういう意味で、学部で学んだことを修士レベルにまで持ち上げるのがT講義主体のコースで、それを更に研究まで落としこんでいくのが研究主体のコースなのかと思います。

あと、特性上、Distance Courseが開講されているのも圧倒的に講義主体コースが多いです。そりゃーそうだわな・・・。

仕事との両立について

前回の記事でも書きましたが、実際、セメスターを2つ終えて、もう一度振り返ってみます。

Semester1の場合も、ところどころ詰まるところはありました。

でも、長期履修の関係で、とっている授業が1つだけだったことと、イギリスのクリスマス休暇に合わせ、追いつけていなかった分の勉強は冬休み中に終わらせられました。同時に、エッセイネタの仕込みにも入れたので、結果として良いペースで進められた感触です。

一方、Semester2は、仕事で最も忙しい時期と被ったり、職場が変わった関係でバタバタして、「ああ、もうこれは落第か・・・」と思うこともありました。

なにせ2月から始まったのに、3月下旬で、まだWeek 2までの勉強にしか取り掛かれていなかったという非常事態。(本当はWeek 7)

講義担当の教授に相談したところ、文献読めてなくても、とりあえずは講義参加してみなさいと言われまして。

そしてこの後、本当に助けられたのが、動画ポータルの存在

もう、これが本っ当に神。
Semester2で取っていた講義は、全てZoomでハイブリッド配信&録画されていたのですが、Zoomの録画保存には期限があるんですよね。ダウンロードすると容量大きいし。

今回の講義の録画は、全部マンチェスター大のウェブサイト内にある動画ポータルにアップロードされ、しかも視聴期限がないので、余裕がある時にゆっくり見ることが出来ました。

4月から電車通勤(1時間半)に変わったのですが、電車の中でがっつり見られましたし、ついでに文献も電車の中で読めるようになったのが大きかったです。先日書いた「フレキシビリティ」の長所ですね。

自分のペースで進められる一方、やっぱりタイムリーにディスカッションに参加できなかったのは、自分にとって大きなマイナスだったと思います。

あとで色々読んでいて疑問を持ったり、意見交換したくても、時期的に遅すぎたので。

評価について

履修するモジュールの説明の際(またはシラバス)に、何で評価をするのかは大体書かれているものだと思います。

イギリス大学院での成績評価

いろんなサイトで公開されていますが、イギリス大学院での成績評価は

Distinction(優秀):70%以上
Merit(良):69~60%
Pass(可):59~50%
Fail(落第):~49%

です。
当たり前ですが、中身が大事で、単なる感想で終らせたらダメ。
評価ルーブリックを見ると、この部分が大半を占めているので、かなりシビアに見られていると思います。
そして、中身を充実させるためには、構成もしっかり練らないといけない。

これに関しては、後の項目で、利用したサービスをいくつか紹介させていただきます。

評価対象

私の場合、Semester1の必修モジュールはディスカッション(約30%)+最終エッセイ(約70%)、Semester2の選択モジュールは、最終エッセイのみでした。

ディスカッションはTeams上で実施、評価対象になるのは2回ありました。1回につきトータル20点で、10点はグループ点、10点は個人への点数、といった感じです。

現地生とDL生が混ざったグループだったため、非同期の文字ベースのディスカッション方式でした。
最終的にポスターセッションしたり、グループ課題を提出するんですが、そこに至るまでの議論の過程を評価されました。(もちろん、評価ルーブリックは事前に示されています。)

Semester2は、最終エッセイ1本勝負
それまでにチューターとの相談や、エッセイの内容に関する口頭プレゼンもあったんですが、評価対象はエッセイのみ。

1本勝負ですが、これに救われた・・・
正直追いつけていなかったので、前回のようにディスカッションが入っていたら、かなりヤバかったと思います。

エッセイを書くときに利用したものは、以下の記事にまとめています。

こんな感じで使えるもの使ったのと、書くのが嫌いじゃない性格もプラスに働いたのか、Semester1の必修モジュールでも、Semester 2の選択モジュールでも、なんとか75%以上達成できました!

特に必修の方では時間をかけたからか、80/100点をいただけました。

8割つけることは滅多にないと教授が言っていたので、純粋に嬉しかったけど、評価コメントを見るに、あまりシビアにつけられていない・・・?
ま、いっか。

夏休みが明けたら、次のセメスターの登録が始まるので、それまではSemester2の復習を兼ねて、またアウトプット記事を書いていこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?