秋の始まり

グランドオープンをして２週目。今週は予約配達はあったけど、来店客は少なくて先行きが不安になってしまった。「プレオープンの時の方がよっぽど忙しいやん！」いきなり凪になった。一年を通しても4月と9月は暇な時期だから、それはそれでそういうことか。でもなんとか今週も売り切れたのでよかった。

近頃、友人が交通事故にあって怪我をしたり、同じくらいの年頃の人が心臓麻痺で亡くなったり。ドラマや映画からも同じよなメッセージ「今を大切に！」が飛んできて、ますますいらないモノが見えてきたような気がする。そして相変わらず世の中は違和感がいっぱい。
近ごろ特に感じるのは「かっこいい」というのは見た目に綺麗とかおしゃれとかではなくて、生き方だと思うということ。綺麗に着飾っていることとか、スタイリッシュとかは、それはそれで大切なことだけれど、それが一番になってしまうのは「なんかそれ、カッコ悪いよなー。」って俯瞰で見てしまう。
NHKの「団地のふたり」を見てても、ダサめの二人がなんかかっこいいもんね。
世間に惑わされず、結婚せず、仕事をして、思いやりがあって、諦めもあって、美味しくごはんを食べて笑っている感じがなんかいいなーって思う。
ミアズだって、好きなもんを集めて配置しているだけで、「いいわーこの空間！」って言ってもらえるのは、そういうことなのかなー。ちゃんと自分が好きにやってるから。
どんな環境であれ、自分を大切にして人にも思いやりを持ってやってたらかっこいい。ミアズに集まる人たちはそういう意味で私にとってはかっこいい人。
ずっとこの普通のパンを買い続けてくれているってほんと、ありがたいし縁があるんだろなーって思う。
だから私はミアズを続けたいんだろうなー。

そんなことを考える秋の始まり。