見出し画像

好きな本との思い出とか。

小さい頃から読書が好きだった。

だけど学校の図書館はそんなに好きじゃなくて、借りて帰る派。図書館で読むのではなく。

もう少し図書館自体が好きだったら、「耳をすませば」みたいなことあったのかな、なんて思ったりして。

読書が好きだと言えば文化系と思われがちだけど、小学校、中学校、高校とずっと体育会系の部活動に所属していた。運動神経がよかったわけでもないのに不思議。


そんな私の本にまつわる、あれこれ。


好きな作家さんといえば。

ロアルド・ダール

伊坂幸太郎

東野圭吾

アガサクリスティー、エドガー・アラン・ポー、コナン・ドイル



好きな絵本といえば。

エロール・ル・カインの絵が入っているやつ。

あと、ロアルド・ダールのイラストも好き。


好きな本といえば。

マチルダは小さな大天才

anego

星の王子さま

バイバイ、ブラックバード

カラフル




社会人になってからも一日暇な日があったら必ず文庫本を古本屋さんで3〜4冊買ってきて、そのうち2冊は確実にその日のうちに読み終わり、残りはその週の空き時間に読む。

そんな風なので、割と読んでいる本は多いほうだと思う。

幸か不幸か、斜め読みも習得してしまっている。つまらない流れのところや、文章のリズムや文体がどうしても自分と合わない作者の本に出会ったら、流れだけ追うためにななめ読みで読み飛ばしてしまう。

意味は分かる。

恐らく作者が伝えたいひとつひとつの言葉や文章の意味までは読み解けてはいないけど。というか、たぶん、丁寧に読んだところで合わないときは読み取れないから。

ちなみにドキュメンタリーやノンフィクション、コラム以外はなんでも読む。雑食のほうだ。

好きな本のラインナップは不思議なことに、好きな本は?と聞かれたら間違いなく挙げるものたちなんだけど、今はあまり読み返さない。

好き=今、読みたいわけではないのだ。

この、好きな本たちにはかなり若い頃(10代かそれより前が多い)に出会っていて、正直なところ、それらを超える好きに出会えていないだけな気がする。

いや、面白い本は山ほどある。

知っている。だって、よく本を読むから。私が読む本のうち、つまらなくてななめ読みをしてしまうものはかなり割合から言えば少ない。

恐らく、好き!と純粋に思えるほどの衝撃って年々少なくなってきているのかもしれない。自分の感受性的に。

なんだかそれが悲しいときもあるけど、まあ、大人になったということなのかな。


****

ロアルド・ダールはきっとジョニー・デップで映画化もされた「チャーリーとチョコレート工場」が有名だと思う。

だけど、私が好きなのは「マチルダは小さな大天才」。

それは小学、中学の同級生のせいでもある。

その子は小学校3年頃に転校してきた気がする。その頃はクラスも違ってほとんど知らなかった。5年生になったとき、同じクラスになって話すようになった。部活も同じだったし。

そして深く話すようになったのは中学になってからだったと思う。

”ねえ、人を殺したいって本気で思ったことある?”

そう聞かれて真顔で聞かれて、困らない人っているのかな。ごめん、私はきっと困っていたのかな。

だけど、正直、彼女からそう聞かれたときに、羨ましいと思った。

人を殺めることが正解ってわけじゃない。むしろ不正解だ。そういうことではなく。

賢い彼女が、そういうことは”良くない”ことと分かっている彼女が、人にそう問うたのだ。本気だったと思う。自分の人生の成功のために。

それほど、本気で恨んだ人がいるのだ。

こいつさえいなければ、と強く願う誰かが。

今では、その誰かは誰かは知っているけれど。ねえ、中学生の女の子が自分の手を汚してでも消したい命ってどれほどの重みなのかな。

どんな命も生きる価値ってあるよ。だけど、誰かを苦しめてまで、生きる価値ってどこに見い出せばいいのだろう。

そんな、きっと答えがない問いに導いた彼女も「マチルダは小さな大天才」を読んでいた。そして、その話を共有したときに、彼女はマチルダに似ていると思ったのだ。

強くて、賢くて、かっこよくて。

大人になってから、連絡が取れない。理由は分かっている。彼女に勝てる気がしない。友人という関係性は勝ち負けではない。だけど。

彼女にはまだいまの私では会えないんじゃないかと思ってしまうほどの強さがあった。

負けれないよ。

いつか気軽に連絡できるような私になるから。


****


ちなみにanegoが好きなのはドラマのせいだ。ドラマと原作はいろいろ違っていて、まあ、俳優さんの配役とかいろいろ事情はあるよねと思ってしまうが、個人的にはドラマより原作のほうがリアルだ。

リアルで怖いし、現実感がある。ある種、ホラーだから。


****

本って、その本の内容だけじゃなくて、それから派生するいろんな思い出があるのが素敵なところかと思う。











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?