あなたの匂いがしたような気がして 薄い眠りから引き戻される夜明け前 どこかに置いたままの 感情を思い出す 自分に眠っている振りをして もう一度 せめて夢の中で 手を伸ばして指先が触れるだけでも 柔らかなその前髪を覚えてる 手を伸ばして風が指を抜けるだけでも 深く澄んだ夜の刹那を覚えてる 手を伸ばして ただ指先が触れるだけでいい まだ あなたの熱い鼓動を覚えてる 手を伸ばして せめて指先が触れるだけでも せめて夢の中でも 息切れするような日々
知ってるよ どんなに荒れた空の下でも、 きみはすまし顔で歩いてることを。 知ってるよ どんな理不尽が降ってきても、 きみはまっすぐ前を向いてることを。 知ってるよ いっぱいいっぱい降り積もるものを、 落とすことなく、 きみは両手でしっかり抱えてることを。 知ってるよ。 きみのあしたが、 かならず、 あたたかいことを。 きみのあしたに、 かならず、 光が溢れることを。 きみを支える優しい手が、 かならずそこにあることを。
私も気づかない間に、誰かの自由を奪っているかもしれないから 私も気づかない間に、誰かに押し付けてるかもしれないから 私も当たり前の様に、誰かに背負わせてるかもしれないから 私も分からず背を向けて、誰かを苦しめてるかもしれないから だからがんばろ 朝が来たら、また 淡々と、がんばろ 逃れられないなら、淡々と、がんばろ 来世あたりで報われるよね そんな気分で、淡々と
キラキラ小さな朝露が 名も知らぬ道草たちを輝かせ 今日もステキな一日が始まる 少し寄り道してみれば いつもと同じ時計の針が 今日はゆっくりと動いてる いつもの道とは違う方の 細い道をゆっくり行けば 前からやって来る人たちと 優しくすれ違う いつもと違う朝 めまぐるしく過ぎゆく日々を 知ってか知らずか 青い空 虫たちは朝露で乾きを潤し 鳥たちは今日もまたやった来た朝にご挨拶 木々は秋に向かい鮮やかに衣替え 小さなかわいい木の実は 空でコロコロ