こうしてフジテレビを辞めた。ふざけた男のマジメな告白。
いいか、啓太。会う人全てを元気付ける、勇気付けることができる。
そんな大人になれ。
背中で語れば十分だ。
そう言ってスタバのコーヒーを飲みながら優しい笑顔で社員に挨拶しながら奥へと消えていった。
大学生の時、まだ世間を何も知らない僕がお世話になった人生で最初の恩師だ。
それから間も無く…僕が社会人2年目の夏、恩師は他界した。
だが、今でも僕の心の中に彼は生き続けている。
目つき、姿勢、自信に満ちた表情、全てが他の大人とは違った。
なんともうまく表現できないが、