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顎関節と舌の話

すごく恥ずかしい話なんですが、私、先週の水曜日くらいまで、舌の正しいポジションを知らなかったんです。
スポットという、前歯の後ろにある場所に舌先を置いて、舌全体は上蓋に付けるという。
舌の位置は、子供の時に矯正するのが良くて、そうしないと色々不具合が出る上、大人になってからの矯正はとても難しいそうですね。

いくつかある不具合の内の発音障害、私も心当たりがあります。
「さ」行が小学校低学年になっても、言えなかったんです。その頃はまだ口数の少ない子供だったので、気付かれることはほとんどなかったのか、気付いていても皆スルーしてくれていたのか。ある日、山猿のような不躾なクラスの男子生徒にそれを指摘されまして、一人になってから自己流で特訓し、なんとか「さ」行を発音できるようになりました。でもなにぶん自己流なので、その後も「口の動かし方がおかしい」と指摘されることが時々ありました。使うはずのない筋肉を、無理矢理動かしてたんでしょうね。大人になってからも、「さ」行をつかって話す時は、緊張感が走りました。今でも、書き文字でのコミュニケーションの方が、リラックス出来ているかも知れません。(他人からは声をよく褒められるので、複雑ではあります)

母に至っては、私が幼児期に「さ」行はじめ滑舌のおかしかったところをからかって繰り返し笑いのネタにしていたんですね。こんなクズ親ゆえ、もとい気の毒な人間ゆえ、私の舌癖は放置されました。愛着しかり、共感しかり、舌癖矯正しかり。子供の頃親から与えられなかったものは、自分が大人になってから、自分で与えなければならない。

ところで、舌を付け根から全部合わせると、500gから1kgほどあるそうです。舌をだらんとした状態では、小さなダンベルほどのその重さがあごにかかり、顔が下垂したり、口が開け放されたり。下がった舌が歯を内側から押すと、その重さと力で歯並びがずれてきてしまいます。(私の歯並び、よく無事だったな、、でもよく見ると、やっぱり前歯は少し前傾している)

そして、その状態から口を閉じる為には、上下の歯を合わせて常に力んで噛み締めることになり、余分な咬筋の発達や、食いしばりに繋がった訳です。そんな習慣が長年続いたことが、おそらく輪郭の歪みと顎関節症の原因になりました。

30代の頃から、たるみ対策で美容鍼やリフトアップ用化粧品や引き上げの筋トレなどを一所懸命していましたが、一日数十分から数時間頑張ったところで、他の時間全て、下へ下へと引っぱる運動を自動的に行なっていたんだなあ、、、相殺どころか、常にマイナスの負け試合だった訳です。
(心理治療を受けたり前向きな行動をしながら、同時に、虐待者にへつらう事を続けて前者を台無しにしていたのと、同じ時期です。一貫してますね。。)

というわけで、気を取り直して、舌の筋トレを始めました。
今はまだ、舌筋が衰えているので、常に舌を上蓋に付けているのは、結構な労力です。筋肉は三ヶ月で生まれ変わると言われているので、地道に頑張ろうと思います。
一週間舌を正位置に置くようにしてみた結果、明らか顎が楽になって、見た目も顔の重心が上に上がってきました。
今までお金をかけて色々していた時よりも、効果絶大です。やるせない、ですが、一生気付かないよりも良かった、と思うことにします。

歯科医院の、顎関節症科も受診しました。
上下の歯は、食事の時を除いて常に、数ミリ離れているのが良いそうです。これまで、どうしてなのか、逆(常についてる方が良い)だと信じていました。確かに、舌が正位置にあると、自然に上下の歯は離れます。
咬筋、側頭筋、広頚筋のマッサージも教わりました。
それから、口を開けてのあごのストレッチも。顎の関節が鳴るので、あまり開けない方が良いと勝手に思い込んでいて、それが更に咬筋を凝り固まらせてしまっていたそうです。
モチはモチ屋、専門家に聞くのが一番でした。

そういえば、何年も前に相談した歯科医に、「治らないですよ。マウスピースで歯ぎしり防ぐしかない。」と言われ、諦めてたんですよね。。
ただ、その頃はまだ、トラウマ治療前で、もし適切な処置をしても、ストレス由来の食いしばりは治せなかった気がするので、今始めるのが理に適ってる気もします。


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