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禅とお日様 身心一如

禅はお日様のようにそのときそのときで表情が違います。禅の教えもお日様もそこにあって、でも、そこにいる人にとっての響き方、感じ方はコロコロ変わります。私にとって禅は自分の状態に気づかせてくれるものです。禅語に触れ、その言葉からいろいろ考えることで自分がどう感じるか、心が晴れる日も心が曇る日もあります。

身心一如(しんじんいちにょ)

身体と心は一体であり、行動すれば心が付いてくる、心を落ち着かせたいときは行動する、そういう解釈もできます。

私はいつも悩んでいました。思い通りにならないこと、納得ができないこと、なんでこんなに違和感ばかり感じて辛くなってしまうことが辛かったです。ただ、流れに身を任せて行動を起こし、取捨選択をすることで、自分に変化が起きました。ワクワクする毎日が訪れるようになりました。

行動し続けることはとても辛かったです。ゴールの見えないゲームに挑戦し続けている感じがしました。明らかにキャパオーバーと思っているのに、行動してしまうことが続いていました。そのおかげで、頑張れるとき、頑張れないときに気づくことができ、結果として、自分らしさを見極め、自分らしさを磨くきっかけとなりました。

数年前では不思議だった光景ですが、さまざまな職業を体験し、生き抜いていく、まるで小さい頃にやったゲームのような現実があります。職業を変えるとレベルは下がるものの、そこでまた新たな武器や呪文を覚えて最強になります。転職がゲームの中から現実世界に実装されてきているように感じます。

何年か前、複数の肩書きを持っていることはまだまだマイナーでした。私は会社員、その会社の兵隊の1人でしかない感覚を持っていました。一兵卒として、言われたことだけをやり、言われたこと以外のチャンスはほぼありません。上司には逆らえないし、逆らったら、仕事はなくなり、どんどん居心地が悪くなっていく、そんな感覚を持っていました。

会社以外で何とか社会の役に立ってみたいと思うようになった私は、ボランティアを始めてみました。友人のNPOのイベントの企画、運営、振り返りワークショップ等、いろんな役割を任せてもらいました。この頃はボランティアとしての活動が自分自身のキャリアにもなるとは思ってもいませんでした。

ここ数年、副業解禁の動きが活性化し、副業が認めてもらえるケースも増えてきました。副業では、仕事として本職の就業規則上問題がないかの確認が必要となります。言い換えると、規則上問題なければなんでも副業にできます。自分でチャンスが掴めるかもと希望が見え、これからのキャリアの選択肢が広がったと思えた瞬間でした。

会社の外を見てみると、出る杭を伸ばす企業はあるし、やらない理由よりもやれる方法を考える企業があります。ただ、転職するにしても、どのスキルをどう売り込めばいいのか全然わからなかった私は、初めて転職活動のとき、自分の実績にしか目を向けることができませんでした。どのサイトにも自己PRを書く欄があるのに、何を書いたらいいのか全然わからず、筆が進みません。そのときに、私はどう働きたいのかを全然考えていなかったことに気づきました。

焦った私はさまざまな働き方の記事を読み漁りました。どんな働き方、働く環境が自分に合うのか、私にとっての働きがいは何なのか、探究を始めました。そんなとき、「心理的安全性」という言葉に出会い、心理的安全性が高いと感じられる場所で働きたいと思うようになりました。

心理的安全性が高い職場、そこではなんでも発言でき、発言を否定されることなく、建設的に議論ができ、自律的に物事が進む、そんなイメージを持っています。出る杭を受容し、相互に共助し合うことが組織の中で当たり前になっているから自己受容、自己肯定ができ、自分の成長を信じ、頑張れるように感じます。利他的な部分、利己的な部分が共存している職場をイメージできます。ゲームでいうと、仲間を信頼して一緒にゴールを目指すイメージです。

働くについて探究を続けていくと、自分の働く姿勢や考え方のクセが見えてきました。言われたことは忠実に、計画を立てて進めることができます。一方で方針転換があっても共有がなければ、変更を知らないからこそ、そのまま続行し、変更に対応できなくなってしまいます。

何度目かの転職活動をどう進めたらいいか悩んでいたとき、私が関わっている社外のコミュニティの1つから、文章を書いてみないかと話が来ました。私の書く文章がそのコミュニティの存在価値を高めることに貢献すると言われ、とても嬉しかったです。

これはチャンス!やってみよう。

心理的安全性の高いコミュニティの中で経験を積むことが、自分自身の成果として捉えるきっかけとなり、自分の自信にもつながりそうと思えました。まずは書いて、その経験から新たな一歩を踏み出すことが出来るはず、自分の次の一歩を進めるためにやってみます。

行動から心を元気にする、そんな私のエピソードでした。今回は「身心一如」についてご紹介しました。禅メソッドアカデミーでは、禅についての探究、自分自身の探究を深めることができます。その中でもいろいろな学びがあります。是非一度「玄関」の講座をのぞいてみませんか。

セミナーリンク | ZEN METHOD ACADEMY
zen-method.com



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