sai

書く練習中の人です。ファッション、アニメ、漫画、華道、アルゼンチンタンゴ、旅行が好き。

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  • 東京のすみっこから

    東京の真ん中から、すみっこみたいなことを。

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夏油傑とマイノリティ、生き方の世代差について考えてみた

この記事は、映画「呪術廻戦0」をきっかけに、夏油傑という底無し沼から抜け出せなくなった女の私的な考察をまとめたものです。 夏油傑に堕ちた日「呪術廻戦」は昨年中ごろに単行本を一気読みして以降、本誌で追うようになっていた。以前から面白い作品だとは思っていたものの、特定の推しはもたないごくライトな読者にすぎなかった。 だが驚くべきことに、百鬼夜行翌日のクリスマス、たまたまチケットが取れて映画を見に行ったが最後、頭から夏油傑という男のことが離れなくなってしまったのだ。年末年始を挟

    • 推しがいれば、明日も明るく生きられる

      久々の更新で、すごくどうでも良いことを書くけれど。 私には今、猛烈に推しているキャラがいる。 小さいころからアニメや漫画は好きだったけれど、特定の推しというのはいなかった。「●●マジ萌えるー!」などと叫ぶ友人は周りにいたが、自分自身はそこまでキャラに入れあげられず「そんなもんかな」と思っていた。 それなのに。 いつ頃からか、私の毎日は"彼女"が中心になってしまった。 彼女が出るシーンを繰り返し見ては「はー尊い」とため息をつき、辛そうな顔をしていれば「救われてくれ…」とガチ

      • 今更リア充の定義を考えてみた

        リア充の定義って何だろうか。 私はリア充を、誰にでも納得のいくように表現するのは難しいと思っている。 でも、それでもあえて表現するとしたら、 リア充とは「世の中と自分との間に違和感を感じたことのない人」であると思う。 リア充というのは元々、2ちゃんねるのネット民が作り出した言葉だ。自分たちが足りないと思っているものを持っている人、つまりはネットに対しての「リアル」が充実している人を描いた上で、「それがない俺ら」として連帯するための言葉だったのだろう。 でもそのための言葉さ

        • 仕事の内容より、職場の価値観が合うかどうかが大事だと思う

          私は就職して5年目になるが、今いる部署は3部署目だ。 先日、最初にいた部署の後輩たちと飲む機会があった。 ひとりひとりは嫌いじゃない。むしろ、それぞれのよいところをいくつか言えるくらいだ。 でも私は、「このコミュニティが好きじゃない」ことを、改めて思い知らされたのだった。 その部署は、企画制作が花形である私の会社の中では傍流で、むしろ「そんな配属もあったのか」と驚かれる部署だ。 とはいえ、ほかの会社でも、どこにでもある部署なのだが…。 うちの会社、うちの業界では、とかくス

        夏油傑とマイノリティ、生き方の世代差について考えてみた

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        • 今更リア充の定義を考えてみた

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          保守化する若者、って、私のことかもしれない

          最近叫びたいことがない、ということが気がかりだ。 高校生の時、それこそ叫びたいことが体中に溢れかえっていて、「叫べその名を」なんて、青春の縮図みたいな脚本を書いたりもした。 (内容は忘れたけれど、群衆にまぎれた無個性から個を取り戻せ的な内容だった気がする) 学校と家庭という、あまりに狭い世界の中で息苦しさを感じて声をあげたのだけれど、今となっては、思いこみに縛られていたからこそ、あんなことを書いたんだなと実感する。 あの時できないと思ったことは、その実、やろうとしなかったか

          保守化する若者、って、私のことかもしれない

          ちょっとしたサービスも、値段がついていたほうが頼みやすい

          値段のついていないサービスをお願いすることに、なんだか気が引けてしまうのは、私だけだろうか。 メガネショップでメガネを洗浄してもらう時、 化粧品売り場で美容部員の方にメイクしてもらう時、デパ地下の菓子コーナーで試食する時…。 先方としては、それが必ずしも売上につながるわけではないのは承知の上で、少しでも接点が増えればということでやっているんだろう。 「タダでやれ」と言ったわけではなく、「(タダですが)いかがでしょうか」と言われてのことだから、きっと気にしなくていいのだろ

          ちょっとしたサービスも、値段がついていたほうが頼みやすい

          ふたりの愛さえも夢の実現のための「準備」だった

          ★LA・LA LANDのネタバレを思いっきりしています。見ていない方はご注意ください。 最近、「LA・LA LAND」を3回見たとか、5回見たとかいう人によく出くわす。 アカデミー賞6部門受賞、ゴールデングローブ賞制覇というこのとんでもない作品は、日本でも日々さまざまな論評が飛び交っている。 私も2回見たが、キャッチーさ、楽曲の素晴らしさ、 色や演出による伏線、そういった各要素が組み合わさった名作だと思っている。おそらくあと2回は見に行くだろう。 何はともあれ、二人の夢の

          ふたりの愛さえも夢の実現のための「準備」だった

          名は体をあらわすって、本当かもしれない

          深い海のように澄んだ人になれ、と、親は私に「瑠璃(るり)」と名付けたらしい。 瑠璃というのは、一般的には深海のような青色のことで、 ラピスラズリだとか、ガラスを意味することもある。 良いか悪いかは別にして、腹に一物とは逆の、本当に思ったことしか言えない人間にはなったので、言霊というのは本当にあるのかもしれないと思ったりする。 名前がその人を形作るのか、その人自身の性質が名前の印象をつくるのか、 どちらなんだろうということは、前から気になっていた。 というのも、名前の「響き」

          名は体をあらわすって、本当かもしれない

          自分のキャパシティを知っておくということ

           最近、立て続けにものが無くなった。 しかも、どちらも盗まれたのだった。  まず盗られたのは、財布。 仕事でイベントの準備をしていて、控室のようなところに皆でまとまって荷物を置いていたところ、その間に盗まれたのだ。  次に盗られたのは、化粧ポーチ。 よく行く温泉施設で、化粧台の席取りをしようと、ものの5分置いていたすきに無くなってしまった。 まあ、これは自業自得といえばそうなのだが、この施設ではいつも多くの人が同じやり方で席取りをしているだけに、意外だった。  人生で初め

          自分のキャパシティを知っておくということ

          からだで実感すると幸福感が増すことについて

          「身体性」というワードに、近頃強く興味をひかれる。 とても個人的な思いからなのだが、 脳で知覚できることと、身体で知覚できることの間には、 おそらく大きな隔たりがあって、 そのどちらか「だけ」が発達してしまうと、幸せを感じにくくなるんじゃないか。そんなことを考えているのだ。 ちなみに、物事を知覚する方法には、おそらく個人差がある。 耳で感じるタイプ、においで感じるタイプ、目で感じるタイプ、などなど…。 私自身はおそらく、接触からはじまって、全身で感じるタイプだ。 たまに

          からだで実感すると幸福感が増すことについて

          オフラインに回帰する「交換会」

          あまりにもキャッチーな「野生のアニメイト」という単語。 日刊SPAの記事がライブドアニュースにも取り上げられて、twitterでも拡散されている。 何かと思えば、池袋駅前の中池袋公園で、オタク女子たちによるアニメグッズの販売・交換会が行われているというのである。 当然、公的なイベントではなく、許可もとっていないようで、いろいろと物議を醸しているようだ。 「乙女ロード」に代表されるように、腐女子やコスプレイヤー向けの店が多く、いつの間にかオタク女子の聖地になっていた池袋。

          オフラインに回帰する「交換会」

          女性観の違いは、歌詞にあらわれる

          男性が女性のことを描く、という事例は世の中にいくらでもある。 映画、音楽、小説、演劇など、多くのコンテンツの作り手は、今でこそ女性も増えているものの、やはり男性の方が多い。そうなると、男性が女性を描写する機会は必然的に多くなる。 この、男性による女性の描写には、国家間の差が大きいのが面白い。 特にそれが端的に表れるのが「歌詞」だ。 まずは日本の場合。 いまはJ-POP全盛の時代だが、日本の従来の価値観を反映しているものとして、ここでは演歌を取り上げたい。 演歌は、郷愁や

          女性観の違いは、歌詞にあらわれる

          ずぼらでも続けられる家計簿アプリについて①

          論理的な人と感覚的な人の差が大きく表れるもののひとつが、お金のことではないかと思う。 超がつく感覚人間である私は、「欲しいものとの偶然の出会いは二度とない!」という考えを信仰しているので、ピンときたら買ってしまう。学生時代にできる消費には限りがあったが、就職してからというもの、目に見えてこのような散財をするようになった。主に何に使うかといえば、服である。 14年の調査で、20・30代独身女性の1か月の洋服代は、1万円~3万円が42.5%で最も大きな割合を占め、3万円以上

          ずぼらでも続けられる家計簿アプリについて①

          まずは第三の解を探したい

          喫煙者のタバコ休憩に、一部の非喫煙者が腹を立てているらしい。 http://news.livedoor.com/article/detail/12550985/ 「自分が他の人より不利益を被っている」と感じたときの反応のしかたは、大きく分けて2つある。 一つは、自分より良い位置にいると思われる人を、自分と同じ位置に引きずりおろすこと。 「非喫煙者は休憩せずに働いているのだから、喫煙者が休憩するのはおかしい!」という主張がそれである。 もう一つは、自分より良い位置にいると思わ

          まずは第三の解を探したい

          逃げ恥のみくりは、欲しいものを欲しいと言える人

          逃げ恥が最終回を迎えてしまって、 ロスを感じる人もいるのかもしれない。 私はどうかというと、平匡さんとみくりちゃんが両思いになったあとは、 ゆりちゃんと風見くんが早くくっついて欲しくてたまらず、 ちゃんと無事にくっついてくれたので、もう何も要らない。大満足。 ああいうドラマが流行るのは本当に印象的なことだと思う。 逃げ恥は、昔なら美徳とか常識とかでごまかされていたファジーな部分の問題を可視化して、「ちゃんと話さないと伝わらない」ことを教えてくれる。 それだけ多くの人が、「

          逃げ恥のみくりは、欲しいものを欲しいと言える人

          「私とは何か-個人から分人へ」

          平野啓一郎氏の、標記の書籍がとても印象的だった。 あなたはAさんとは仲が良く、夜が明けるまで話し込んでしまうとする。それに対して、Bさんとはどうにもピントが合わず、何を話したらいいかわからない。そんなあなたのことを、Aさんは「よくしゃべる気さくな人」と言い、Bさんは「寡黙な人」と言う…。 この2つの事象を受けて、わたしたちは「Aさんが言うような、よくしゃべる私が本当の私だ」と思いがちだ。 「自分探し」だとか「キャラ作り」という言葉があることを考えても、人間には場面に応

          「私とは何か-個人から分人へ」