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Mをペットにするまで

6年ぶりに行ったデパチでMとは会った。

イベントなんて暫く行っていなかったのに、
友達が行ってみたいというから久しぶりに行ったデパチ。

私はボンテージを着ていたから話しかけられることも多くて、観光目的できている人とは話したくなかったから避けていたんだけど
彼はブーメランパンツだけで立っていたから、「こっちの人かな」と思ってちゃんと話してみることにした。


その前に、ユリイカの話をしなきゃいけない。
5年くらい前に好きだったカミングアウトサロンのユリイカが、今年の8月で閉まってしまうことを、このイベントで初めて知った。

それを教えてくれたラバーのお姉さんは、「いつまでもあると思うな、よ」と言っていた。本当にそうだと思う。もっと行っておけばよかったととても後悔した。

その話を聞いた直後にMには会った。

彼がちゃんとしたマゾだと知って、確か私の方からユリイカが終わることを知っているのかと聞いたような気がする。
彼はここ数年で何度も行っているし、閉店のことも知っていると言っていた。

今度また行くと言うので、私が好きだった女様がいる日程を聞いてきてとお願いした。

そしてその時は一緒に行こうと。


きちんと日程を聞いてきた彼と、ユリイカに行くに行ってを決めて、その日まで特に連絡は取り合わなかった。

そしてユリイカに行く日、
その時間自体はとても楽しかった。

その後予定をしていた通り、2人でご飯を食べに行った。お互いの性癖についてはもう知っているから、特に隠すこともせず、その深掘りをする話をした。

彼は思ったよりも色々な経験を既に持っていた。
私がペットを3人探してて、枠がもう一つあることを言うと、彼は「僕は候補にしてくれませんか?」と言った。

その時の私は全くそんな気がなくて、どうだろうねと笑っているだけだった。


その中で何の話をしたのかしっかりと思い出せないけど、なんとなくこの子と遊んでもいいかな、とふと思い始めた。

「今から首輪を買って、夜の公園に散歩に行く?」

と提案すると、嬉しそうにうなずいた。


そのまま池袋のエムズに行って、首輪を買って公園に行った。
まだちらほらと人がいる時間帯だったので、人に見つからない程度に、首輪とリードをつけて、夜の道を散歩して歩いた。

彼は他の2人と違ってちゃんとしたマゾだった。

まだこの時点で、ペットにするかどうかを決めていたわけでは無いけど、ずいぶんと楽しかったような気がするから、また会いましょうと約束して、その日は別れた。


これが3人目Mとの出会い。

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