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娘が●アトルアカデミーのオーディションを受けた

今月上旬に、4カ月の娘が●アトルアカデミーのオーディションを受けた。
100%夫の希望で。

産院でもお出掛け先でもよく見知らぬ人に可愛い!美人!などと言ってもらえるので
気を良くしたのか、娘をベビーモデルにしたいと言い出した。

私にとっても娘は可愛いし、おむつのパッケージに娘が登場したら嬉しいだろうな…と思ったけれども
一応芸能界なのであまり良いイメージはなく、私は車も運転出来ないから撮影に行くのも大変。
どの親にとっても我が子は特別に可愛いものだし、私達にもきっと「我が子フィルター」がかかってるんだろうと思って
スルーしていた。

でも夫が「応募した?」と何回も聞いてきて、本気のようだった。インスタで「ベビーモデルのデビュー数業界No.1」のこの芸能事務所のオーディションの広告がよく出てくるので、応募してみることにした。

1次選考は書類・写真選考。といっても、スマホで2分もあれば応募できる簡単なものだった。
名前や住所等の個人情報を入力し、顔立ちの分かる写真を登録し、自由記述欄(応募動機や子供のPR)を適当に埋めた。
2週間後ぐらいにメールで合格の通知&2次選考(大阪校でのオーディション)の案内が来て、後日郵送で合格証書も届いた。

オーディションまでにオンライン上でエントリーシートを作成し、生成されたQRコードを当日会場で提示するという仕組み。
エントリーシートといっても、一次選考で入力したフォームに毛が生えた程度で、写真や自由記述欄を更新するだけで良かった。

迎えたオーディションの日。夫と娘と一緒に車で大阪校に向かった。特別な準備は必要なく、普段通りの格好で。
会場には可愛らしいお子さんが沢山いて癒された。記念受験で~すみたいな親もいれば、ガチ勢(子供ばっちりおしゃれ&面接の練習…)もいて、興味深かった。

最初に事務所の説明があり、その後1組ずつ名前を呼ばれてオーディション会場に移動した。
審査員が4名ずらっと座っていて、中央にカメラマンさんが立っていた。子供がカメラテストで会場全体に映し出されている間に、保護者が面接を受ける形。ベビー部門は2歳6カ月までの子が在籍するので、言葉を話せる子は自ら審査員の質問に答える。

他のお子さんの可愛らしい姿が見られて楽しかったし、癒された。
昔は子供があまり好きではなかったのに、今はどのお子さんも可愛いと思える。我が子を可愛いと思う親の気持ちも痛いほど分かる。私も親になったんだな~と実感。
審査員のお姉さんが魅力的な方で、質問の仕方もプロだった。ずっと見とれてしまった。

もうすぐ自分達が呼ばれる。人見知りの娘がいつ泣き出すかとハラハラしていたけど
全く泣かなかったし、それどころか他のお子さんが審査されている間に大きめの声で「あー、うー、きゃきゃっ」とひたすら声を出して審査員達に己の存在をアピールしていた。(何度もシーっと止めたけど、制御不可能だった)

いよいよ自分達が呼ばれた。夫が娘を審査員に見えるように抱っこし、私が隣で面接を受けることに。
会場全体に映し出された娘はおしゃぶりをしたり顔を引っかいたりしていて「あちゃ~」と内心思っていたけど、質問に答えるのに夢中で娘の映像を見るどころではなくなった。

どんなお子さんですか?最近出来るようになったことは?パパはどちらの国出身ですか?家では何語で話してますか?将来バイリンガルにさせる予定ですか?等、普通の質問ばかりで、私も普通にありきたりの回答をした。

オーディションはこれにて終了。受付で預けていたベビーカーを返してもらい、付近の大阪城を少しだけ見に行った後自宅に戻った。
1時間以内で終わった。長時間にならないよう配慮されていた。

オーディションから3-4日後ぐらいに、「オーディション結果を本日郵送した。お手元に届いたら電話してほしい」とのメールが来た。その翌日に郵送で合格証書と、入所案内のパンフレット一式が届いた。

夫はかなり喜んでいた。私もわざわざ大阪まで行って、どうせ受けるなら受からせてあげたいという思いがあったので、嬉しかった。

入所案内を見て、大阪校の担当者に受領連絡をし、不明点を問い合わせた。
結論から言うと、合格はしたものの入所は辞退した。
費用対効果がさほどないと思ったからだ。

事務所に入るには入所費用がかかる。以下の2つのコースから選ぶことができる。
① 192,500円(ベビー部門在籍中は、在籍維持費月額3,300円がかかる)
② 275,000円(在籍維持費免除)

そして別途出演上の諸経費として、プロフィール写真撮影費1回12,000円(年2回の撮影が必須)
タレント年鑑製作費24,200円(入所1年目のみ)
を支払う必要がある。*レッスンへの参加は任意

入所費用のことは事前に知っていたし、ベビーモデルが確実に出来るのであれば、少しお高めの登録料と考えれば安いと思った。

でも、一度も仕事を得られないままベビー期を終えてしまう赤ちゃんもいるらしく、娘の場合も入所費用が無駄金になるかもしれないと考え辞めることにした。

まず、関西の場合首都圏に比べたら、やっぱり案件数は少なくなる。月に3-4件、月齢や性別が同じ子に事務所が一斉に依頼をかける。希望する場合はエントリーし、先方企業に選ばれたら撮影に参加できる(選考は書類のみの場合が多いらしい)。

ただし、ベビーの場合当日に病気で行けなくなったり、撮影時に泣き出したりするので、毎回現場には2-3名の赤ちゃんを連れていく。当日撮影し、1番良かった赤ちゃんが採用される。参加のお礼は出るが、採用された子が報酬を一番多くもらえる。
旅費は自己負担なので、時間とお金をかけて撮影に参加したのに無駄に終わることもある。

そもそも沢山の赤ちゃんが在籍している事務所なので、事務所内での競争が既に激しい。一応芸能事務所だから、一握りの子しか活躍出来ないのだろう。
今回大阪校で行われたオーディションは、応募総数2924名のうち2次選考(オーディション)に進んだのは548名、入所者定員は173名・待機者9名だった。
この数字だけ見ると狭き門に思えるが、上記はベビー部門~シニア部門までの人数だ。

電話でベビー部門単体の数字を確認したところ、259名がオーディションに参加し、70名に合格通知を送っている(ベビー部門だけの応募総数は出していないとのこと)。うち実際に入所するのは半分行かないとのことだった。
オーディションの頻度は基本的に1年に4回だが、大阪校の場合は人口が多いので毎月やっているらしい。ということは、オーディション毎に30名ぐらいの赤ちゃんが入所していると考えると、30×12=360名もの赤ちゃんが1年に入所していることになるのかな…と思った。これは厳しい

という訳で、結局入所はせず、ベビーモデルもやらないことになったけど
将来の娘との話のネタになったし、面白い経験が出来て良かった。
ヘルメット治療を結局やることになったので、入所費用を少しでも治療の方に充てたい… とも思った。

娘が人生で初めて手にした合格証
おめでとう!

◆追伸◆
オーディションに参加した子供1人1人に審査員の講評が届くのだけど
見た目の評価だけでなく、「個性的なキャラクター」「とても無邪気で将来が楽しみ」等と内面の評価も書かれていて驚いた。
エントリーシートや面接の時、極めて平凡な回答しかしてこなかったのに
あの短時間で、ただカメラに写っていただけなのに、娘のおもろキャラが何で見抜かれていたんだろう…
プロって凄い!!と感動した。


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