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詩、それは心の声

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自分の中の心の声を詩として、外に出したなら、こんな形になりました。
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記事一覧

氷の舟

一枚の氷の舟に 乗って私は 暗い海を 一人漕ぎ出す とぷとぷ 氷は海に浸み出す とぷとぷ…

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安息

やすらいでいたい 膝を抱えて ゆうるりと 水の中にふわふわと漂うように 守られていたい …

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さがしもの

たとえば あなたが私の欲しいものを持っているとして たちまち あなたが私にくれたなら 私…

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午前4時

目が覚める 今日も午前4時 もう一度夢を見たいと思わないから ベランダに出て空を眺めてみ…

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ordinary day

黒い猫と目が合った帰り道 明るかった月も見上げる間に雲に隠れる アパートの階段を上る途中 …

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【歌詞提案】See☆The☆Sky

楽曲への作詞に初挑戦します。マーキー様の楽曲「Sky(仮)」へご提案させていただくものです。…

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count sheep

ひとつひとつ 雲間から 羊が絞り出される ゆっくりと ゆっくりと 整列して 群れをなしていく 均等な雲 同じ大きさ 単調なリズムで 規則的にただ続く 少しも悲しくないように 一匹一匹 前を向いて 連なるだけ 羊はぼくに見向きもしない 着実に着実に 列をなして連なっていく どこへいくの どこへ その行列は どこへ続くの ぼくもその列に加わったなら 神様はぼくも一緒に連れて行ってくれるかい 眠られやしないんだ なんでかな 片目から涙がこぼれてく 濡れる枕が冷たい 眠れ

ただゆっくりと

目を開けている間も つうっとあなたが駆けめぐる 時々泣きたくなる だって近くにいないんだ…

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あなたがいるなら

掴み損ねたものたちが わたしの心を縛り付けてわたしはなかなか動けない 後ろ向きの電車の座…

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月のマリオネット

(続・鏡のピエタ) ◆◆◆ ――手に足に巻きついたそれは、じわじわと僕を動けなくし、海の…

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鏡のピエタ

――もしも 君がぼくで ぼくが君なら。 ぼくが君なら同じようにそれをいさぎよく選んでしま…

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リズムムーブメント

感情の森に飛び込んで 君を救いにいく 救いにいくよ この音を掴み取って 離さないでいて つ…

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透明なガラス

遠いかも しれない 近いかも しれない きのうよりも きみが かすんで 見える どう思ってもい…

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ミントブルーネオンライト

少し頭がぐるぐる回る 気持ち足がふらついている 深夜0時を回ったあたりの こみ上げてくる幾ばくの寂寥 足元に差す目に痛い碧 忘れられるだろう 忘れるさ いつか 忘れる方に向かってるんだ 振り返っても あの信号は進めのままだ 目の上に残像がチカチカ貼り付く いいんだもう これで さよなら Image photo by Tome館長 様