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一ヶ月遅れの出会いと別れの季節、5月からフローリスト1年目が始まります。

3月は出会いと別れの季節。4月は新たな始まりの季節。

そんなイメージがあるけれど、私にとってのそれは世間一般と一ヶ月ずれてやってくる。

私にとって4月は別れの季節。5月から仕事も暮らしも新たな始まりを迎えようとしている。

花に関わる働き方がしたいと11月中旬から通いはじめたフローリストになるための訓練校も4月中旬で終わり。残すところ2週間をきった。

そして、5月から私は晴れてフローリストとして新たにスタートを切る。

やりたいことに舵を切るなら今だと、思い切って会社を辞めて一歩足を踏み入れたフローリストへの道のり。

一から経験を積むのであれば尊敬できる人たちのもとで、店舗で働くのであればスタッフとしてもお客さんとしても好きだと思える花屋さんがいい。

訓練校に通いはじめた頃、リボンもテーピングも何にもできないながら、そうなったらいいなと思い描いていたフローリストとして働く自分。

妄想と表現した方が近いのかもしれない、けれどその妄想が5月から現実となる。週末だけのお試し勤務から始まった花屋さんで、私は社員として迎え入れてもらえることになった。

前回のnoteでちょっとだけふれた「嬉しい出来事」のひとつがこれ。

でも悩み、泣いた分、嬉しい出来事も入ってきた。その中には花のお仕事に関することも、だ。

「よかったらうちの花屋で働いてみない?」

その一言をくれた人がこの日「あなたさえよければ、社員としてうちにこない?」と、まったく想像もしていなかった私にはもったいないくらいの嬉しい出来事をもたらしてくれたのだ。

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訓練校に通う、つまりは働かない空白の期間ができるということ。訓練校に通いはじめた頃、5ヶ月という期間はとんでもなく長いものに感じた。

教室にいたのは自分の母と同世代の女性たちだらけ。フローリストを目指す同世代の人たちと出会えたらという淡い期待を抱いていた私は、間違った選択をしてしまったのではひとり教室で周りを見渡しながら後悔しそうになったのを覚えている。

5ヶ月は長すぎたかなとその後を不安に思っていた訓練校での日々だったけれど、過ぎてしまえばあっという間だった。まだまだ先だと思っていた卒業に向けた実技テストも一つ一つ終わっていく。

はじめの頃はできるようになるのかなと、何度も「分かりません」と先生に聞きにいっていたリボンもテーピングも今は少しばかりマシになった。

この5ヶ月の中でフローリストを目指すのを諦めそうになったときもあった。けれど、先生の言葉に励まされて私はまた前を向くことができている。

のちに知った話だけれど、「よかったらうちの花屋で働いてみない?」と誘ってもらえたきっかけも、花に関わる働き方がしたいと会社を辞めてまで訓練校に通って学んでいるのを知って行動力がある子だなと思い声をかけてくれたそうだ。

振り返ってみれば、あのとき訓練校に通うと決めたのは間違いではなかったらしい。やっぱり違ったかもと早々に方向転換しなくてよかった、おかげで私は妥協ではなくここで頑張ってみたいと思える環境で、フローリストとしてスタートラインに立てることになったのだから。

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訓練校が修了したあとはちょっとばかりの帰省、そして引っ越しとこれまた慌ただしく日々が過ぎていく。

一ヶ月遅れの出会いと別れの季節。

世の中は4月は始まりの季節と言ってくるけれど、私は残り少ない訓練校での日々、いまのアパートそして千葉での暮らしを思う存分楽しんでみることにする。そして一ヶ月遅れでやってくる新生活を笑顔で迎えるんだ。


日々の楽しみに使わせていただきます!