フローリスト2年目へ
来年の母の日は自信をもってお客さんの想いをカタチにできるようになりたい。
フローリストになり初めて迎えた母の日。怒涛の日々を終えた私は、一年後の自分に向けてそんな決意を綴っていた。
当時はフローリストなりたて。注文を受けることさえままならず、自宅用の切り花だったらまだしも花束やアレンジメントを頼まれるととたんに不安になり先輩フローリストにサポートをお願いしに呼びにいくこともしばしば。
去年の今頃の私はできないことだらけだった。そんな自分に落ち込んでばかりじゃ何も変わらないから、まずはできることを増やしていくしかない。いまはとにかく頑張ってみよう、そう自分を鼓舞しながら過ごした一年目。
そして月日は過ぎ、5月から私はフローリスト二年目に入った。
「花束をお願いします」
お客さんからその言葉が発せられると不安になる、そんな一年前の私はもういない。一緒に花を選び、束ねる、そしてラッピングで仕上げる、ひとりで一通りできるようになった。
「花束だいぶ上手になったね。」
ふとしたときにお店の人から掛けてもらった言葉。やらないとできるようにならないから、その人はその言葉とともにときに優しくときに厳しく”やってみる機会”を私に与えてくれる。
初めの頃はそれをプレッシャーに感じてしまうこともあったけれど、いつしかそうは感じなくなってきていた。それはやらないとできるようにならないから、が経験と共に「本当にそのとおりだ」と身をもって思えるようになったからかもしれない。
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そして今年の母の日は自分の母親にもアレンジメントを贈ることができた。
たくさんの人に読んでもらえたこのnoteに綴ったように、贈りたいから贈るという率直な想いでつくったアレンジメント。
母からは「プレゼントは嬉しい、花は尚更」と実家に飾られたアレンジメントの写真とともに感想が届いていた。
自ら選んで自らアレンジした花を大事な人へ贈る。
会社員を辞めてフローリストになりたいと言い出した私を心配しつつも暮らしの面でも気持ちの面でも支えてくれて、悩んだときには背中を押してくれた母。いちばん贈りたかった相手に花を贈ることができた。
この仕事を選んでよかった、ちょっとだけ親孝行できたかな、そう感じられたフローリスト二年目の母の日。
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今年もあっという間に半分が終わろうとしている。
フローリスト二年目となったいまも初心を忘れずにいたい。
そして上半期を終えたいまの私がちょっと追加するとしたら、こんなところだろうか。
ここでいう「理想の暮らし」については、いずれまたどこかで綴れたら。
今日の夕方からは上司が出場するコンテストのアシスタントとして愛知へ、これも一つの経験として楽しんでみるとするか。
さあ、二年目もフローリストとして成長するためにひとつひとつできることを増やしていこう。
日々の楽しみに使わせていただきます!