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【社会人ワーホリ】カナダワーホリ1年間を終えて、感じたこと

カナダ・モントリオールにきて13ヶ月が経ちました。
ワーホリビザも切れて、観光ビザで毎日ダラダラニートしています。

前の記事でワーホリ前の心境を書いたので、ここでは1年を終えて感じたことをまとめたいと思います。

前記事の通り、海外住んでみたいな、という思いだけで来ましたが、ワーホリ渡航前の私は一応こんなことを達成したいと考えていました。(今思えばとっても浅はかな目標ですが)
1.自分を変えたい
2.語学力を身につけたい


実際ワーホリで得たもの・考えたことは
1.異国へ住むことへの厳しさを知った
2.自分自身を客観的に見つめ直せた
3.いろんな国の人のことを知れた
4.多少の語学力

ありきたりですが、この4つだと思っています。


ここからは一応テーマに分けて。



1.「海外に住む」ということ

「海外に住む」ことの大変さを実感した1年間でした。

海外旅行大好きな私は海外=キラキラ、楽しい、ワクワクだと思っていましたが、海外在住者の言う「旅行と住むは全然違うよ」の意味がよくわかりました。


これは日本国内でも言えることで、やはり生活する場所ってのは、街の中にたくさん現実が潜んでいるのでキラキラして見えません。
例えば、地方出身の私は幼い頃よく東京旅行へ行っていたのですが、当時は東京がとても輝いて見えて、新幹線で東京に着いた瞬間からうっきうきでした。

キラキラした街東京に住むべく、大学入学とともに上京しましたが、いつしか新幹線で東京に着くと「ああ、現実に戻ってきた・・・」と思ってしまうようになっていました。
昔は東京を夢の国のように思っていたのに、住むとこんなに変わるんだと思いました。

旅行は自身の生活から離れて現実逃避に来てるから、全てがキラキラして見えますよね。


あとは、海外在住への過剰な憧れが払拭されました。

例えば日本のメディアとかSNSで「日本は終わってる!未来はない!海外はこんなに進んでてすごい!」みたいな情報を見て、渡航前は割と鵜呑みにしていましたが、今思うのはどの国も問題を抱えているし、一概に良いとは言えないよなと思います。良いところもあれば悪いとこもある。
やはり日本生まれ日本育ち母国語日本語の私に、日本より住みやすい国はないと思います。


2.自分自身を客観的に見つめ直すということ

移民として(もはや移民にすらなれてない?)、海外で生きるってのはめちゃくちゃ大変です。これは1年しか経験してない私すら思うので、長年住んでる人はどれだけの苦労を重ねているんだろうか、と頭の上がらない思いです。

何かのSNSで海外在住者の方が「海外に住むと言うことは、自分の生身の価値がむき出しになること」とおっしゃっており、これに深く共感しました。

冒頭で書いた通り、ワーホリに来て達成したいことに「自分を変えたい!」をあげていた私は、海外に住んだら自己肯定感があがるかなーなんてお気楽なことを思っていました。
違いました。海外に住んだら、自分の本質と向き合う時間がスタートです。


私の日本での経歴は、
地元の進学校→都内の有名私大→国民みんなが知ってる大企業
という、いわゆる優等生コースでした。
転職活動の面接でも、大学名や働いていた会社名だけで信用されていました。
決して自分自身にスキルがあるわけでも、人よりも秀でてるわけではないけど、ブランド力だけで国内では安泰な生活が送れるレールに乗っており、それに甘んじてた訳です。


ところが日本を出るとどうか?
だれも私の大学だって、会社名だって知りません。
大事なのは「で、26年間なにしてきたの?君は今なにができるの?」これに尽きます。

なんかこう、身ぐるみはがされた感じです。自分の真の能力を試される感じ。
私の場合、オフィス職探しはしていないのでここまで真剣に考えたわけではありませんが、バイト探しだって同じことです。


海外でのバイトは圧倒的買い手市場で即戦力が求められるので、「君は何ができるの?」だし、トライアルで即戦力があるか否か判断され、動きが鈍いなと思ったらバイトでも容赦なくクビ。
日本のバイトなら「まあ新人だし仕方ないねー、次はこういう風に動いてみて!」で許される場面でも、容赦なくクビにされます。
そして自分より年下の現地の子が圧倒的対応力と語学力で、何ヶ国語も操りながらテキパキ働いているんですよね。

「いったい私には何の価値があるのだろうか」
との疑問まで生まれてしまうわけです。

甘かった。「海外住めば自分は変わるはず!」なんて浅はかな思いは打ちのめされました。


でも、もちろん、これはいい経験です。
"無知の知"じゃないですけど、自分自身空っぽなんだなーと思ったし、自信を持てるように自分自身に付加価値をつけることは大切だと身をもって感じました。

何より自分自身の性格を変えるのは大変だということ。
住む場所変えただけで、急に性格がめっちゃ明るくなるとか、積極的になるとか、物怖じせず動けるようになるとか、そんなことはありえません。

だから無理して自分自身を変える必要はないし、自分の得意不得意を知って、それに適する環境を自分で選んでいくのが大切だと思いました。


ちなみに私の渡航前の「自分を変えたい」という抽象的な目標の中には、アイドルに月数万使うのをやめたいとか、恋愛関係でうまくいってないことがあったのでそれをリセットしたいとか、そんなことも含まれていました。

これらは日本を出て物理的に距離を取ることで解消できたので、こちらの意味での「自分を変えたい」ってのは成功だったと思います。
まあ日本に戻ったら元どおりになってしまうかもしれませんが。笑



3.いろんな国の人のことを知れた

私は今まで外国人の友達が全くいなかったので、外国人ってだけで特別な気がしてたし、全く違う生物だと思っていました。

カナダに来て、中南米各国出身の人(コロンビア、ペルー、ブラジル、メキシコなど)、フランス人、カナダ人、中国人、韓国人、色んな国籍の人と会って、
更にはコロンビアとフランスに旅行して自分の目で異文化をしっかり見てきました。特に初めての南米・コロンビア旅行は刺激的でめちゃくちゃ楽しかったです。


彼らの文化の中には日本とは違う常識があって戸惑うこともありましたが、でも同じ人間なので中身は同じだし、考えてることも大差ないなと思いました。
会話の内容だって日本人の友達としてるのとほぼ同じ。

結局文化の違いではなく、人と人との違い。
国籍が違えど人と人との付き合いなんだなと思います。

当たり前のことですが、今まで海外経験が乏しすぎてこんなことも知りませんでした。

とはいえカナダ人と暮らして思うのは、食文化はほんとうに違います。
シェアハウスのカナダ人オーナーが風邪ひいて寝込んでる時にピザ食べてた時は目を疑いました。笑


4.多少の語学力

私は職場が割と日本語環境だったこともあって、これについてはそこまで実感できていません。
カナダ人の彼氏と同棲してから家では常に英語を使っていますが、彼がフレンチネイティブということや、フランス語圏に住んでいることもありネイティブの英語に触れる機会があまりなく。たまにネイティブ英語聞くと少しビビります。笑

もちろん以前に比べて英語には慣れたと思いますが、いわゆる勉強をあまりしてないので、新しい表現や語彙ををめちゃくちゃ覚えた訳でもないし…という感じ。
というか、1年なんてあっという間で、たったこれだけで思い描くペラペラの状態にはならないなと思いました。

まあでも、帰国後のTOEICがたのしみ!
渡航前に頑張っていい点を出してしまったので下がってないことを祈ります


フランス語についてはゼロからのスタートだったので、語学学校も通ったし、多少は上がりました。
でも結局英語で生活してたので、これも期待できるほど上がっていないし、未だにお店では英語を話すことが多いです(反省)。
試験系は受けてないのでわかりませんが、A0レベルからA2レベルに上がったくらいでしょうか。
まだまだ使えるレベルではありませんが、英語に比べると進化の幅は大きい気がします。

英語もフランス語もどっちも頑張るはずが、どっちも中途半端になってるのでは…と滞在中から薄々感じてはいました笑。
語学の学習については正直方法が分からなくて迷走してるところはあります。語学センスないのかも…

ちなみに語学力については環境次第ですが、現地の飲食店などでバイトをすると身につくのは日常会話がメインです。
ビジネスの英語を身につけるにはオフィスで働くしかないし、学問的な英語を身につけるには学校に通う方がいいと思います。なので私個人的には、次海外に住むなら学校に通いたいです。


5.今後の人生について

上記のようなことを思いながら時に悶々と病み、時に自由を楽しみ、人生の夏休みのような1年を過ごした訳ですが。
太平洋の向こう側から日本でバリバリと働く友達を眺めながら「羨ましいなー」と感じたことも多々。

日本にいた頃は、目標もなくぼーっと社会人生活を送っていた毎日に嫌気がさしていた私でしたが、あれは貴重な日々だったんだなと、当時の私の生活の価値を客観的に感じています。

当時の私はバリキャリ路線をやめたい、と思っていましたが、やはり自分の人生を豊かにする上で大切なことって「お金を稼ぐ」ことだと実感しています。
お金があれば人生の選択肢が広がるし、一度路線を外れたらバリバリ働く状態に戻ることは難しいです。

まだ20代だし、日本に帰ったらしっかり働こうと今の私は考えています。あとから人生スローダウンするのは簡単だから!


カナダで出会った日本人のワーホリ勢の中には、既に他の国でワーホリ済みの人や、帰国したら違う国にワーホリ行く!って人も多くいましが、私的にはもうワーホリは疲れたのでこれ以上行く気はないです。笑
家探しに職探し、1からの人間関係形成、シェアハウスなど、まあとにかく精神がすり減るイベントが多いです。


今後移住の1ステップとして、ヨーロッパのワーホリビザを使うのはありかなとは思っています。
ただ貯金も尽きたので、数年は日本でしっかり働いて、お金をためつつ語学学習もして、今後動きたいと思った時にすぐ動ける体制にしておきたいなと思っています。


久々にいわゆるバイトをしてみて、これを一生続けるのはきついと思ったし、やはり私はオフィスの仕事でキャリアを築いていきたいと強く思いました。
今後海外に出るとしたら、大学院留学か、オフィス職での現地採用を目指すか、の2択かなと思っています。
(どちらもめちゃくちゃ大変なことはよく分かっております…)


今回のワーホリでは、客観的に違う視点から自分の人生を見つめ直せたのと、今後の人生で海外に出るイメージがしやすくなったので、選択肢が広がったのが良い点だったと思います。


ただ、未だに思うことは、もっと若いうちにこの経験をしておきたかったなあということ。
やはり何事も経験するのは若いうちが良いですよね。
大学生で交換留学をして、海外の大学で学んでみたかったなー。
まあ過ぎ去ったことは仕方ない、20代のうちにこの経験ができただけでも大収穫です。



キャリア面について真面目に書きましたが、
カナダでのんびりすごして、カナダのこういうところが好きだな、こんな生き方がいいな、と感じることが沢山あったので、できたらそれもまとめてみます。

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