民法の勉強手順(個人的おすすめ)

 卒論全然やっていないのに、公務員試験が終わってからやる気が全然出ません。これが燃え尽き症候群なんでしょうか。日々無為に過ごしているくせに、何もできなかったことに焦りを感じる毎日。

 筆記試験(専門科目)では、憲法、民法Ⅰ・Ⅱ、行政法、マクロ経済学、ミクロ経済学、行政学、政治学、経営学を選びました。
 法学部なので憲法、民法、行政法の勉強は苦ではなかったのですが、行政法だけは少し苦手でした。私は、実生活で役に立つ実践的な法律に興味を持つ傾向があるので、行政法はあまり興味を持てなかったです(公務員になれば一番使う法律ですが)。


 受験生の中でも、特に民法が苦手な人が多いと思うのですが、法学部の人でも苦手な人が多い気がします。民法だけ1と2に分かれるくらい量が多いし、条文も1000条超えてるし…。

 民法は総則、物権、債権、親族相続の4つに分かれていますが、法学部だと1年生のころにまず総則を勉強します。民法の教授が言っていたのですが「初心者がいきなり総則を勉強するのは難しすぎるし、勉強し終わっても最後まで理解できないと思う。が、総則を基礎にして物権、債権などの法律があるので、最初に勉強するしかない」と言っていました。実際、1年間勉強してもほぼ理解できませんでした(テストのときはいまいちわかってないけど暗記で乗り越えた)。
 しかし、2年生から物権、債権を勉強していくと、総則で勉強したことの意味が少しずつ分かっていく、点と点がどんどん線になっていく感覚を味わいました。
 もし法学部でない方が勉強する際には、総則は理解できなくて当然、それが普通だと言いたいです。どの試験でも、民法は問題量が多いため捨てると痛いと思うので、ぜひそこで心を折らずに頑張ってください!

 物権と債権は2つセットみたいなところがあると思うので、同時にやっていくのがいい気がします。ただ物権は、土地とか登記とか一般人には一生関わりのないであろう話ばかりなので、勉強しててあまり面白くないですね…。債権は金の貸し借りがメインなので、現実でも役に立つし、賃貸契約などの話は特に役立つので、やっててスイスイ頭に入ってきました。
 試験に出るから仕方なく勉強しているときより、現実でこの法律の知識を使って得してやるぞと思っているときの方がすぐに覚えられたので、やはり興味を持つことは重要だなと感じました。

 また個人的に、民法で一番好きかつ覚えやすいのは親族相続の分野でした。親族の定義や、遺産がどうやって分配されるかとか一番身近な話で面白いですよね。この単元だけ独立しているイメージがあるので、親族相続から勉強してもいい気がします。親族相続から始めれば、民法に苦手意識を持たずに済むかもしれません。

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